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【剣闘日記】映画アイカツプラネットを観てアイカツプラネットとケジメをつけた

四月のとある日、いつものようにBANDAIに対する怒りに燃えている俺はテレビ業者のサブスクに何が新しい映画が入っているかとチェックしていたところ、これがあった。

急だなおい。どいう了見で普段外で遊んでばかりで金欠の時だけ家に帰って俺を殴って金をゆすってまたどっか行って俺の怒りが絶頂になって今度こそ寝首を掻いてやると決めたらぶらりと帰って「お前は、これずっと欲しかっただろ?やるよ」と言ってプレゼントの包をなげ渡すDVボーイフレンド面してるんだBANDAIさんよお?観るけれども。

映画の感想だがまず43分は尺が短すぎる、ストーリーに説得力がなく、盛り上がりが欠ける、強引な場面転換、ステージのシーンが少ない、推しが活躍していない、手形の花ブードゥーっぽくて怖いなど、そに気になればいくらでもボロが挙げれる作品だったが、映画アイカツプラネットは公式を経て輸入され、合法的に公開された。そして俺はそれを観た。それだけが重要だ。

俺はDCD原理主義者だ

ではデータカードダスDCDの話をしよう。俺のアイカツはDCDから始まった。あの時の動悸は未だに鮮明に思い出せる。俺がDCD原理主義者になったのもその時だった。

DCD筐体とアニメの同時進行によるコンテンツ展開、BANDAIではよくあること。アニメを見てDCDに興味を持ちモールやゲーセンに足を運んで筐体にコインを入れる者が居れば、俺みたいにDCDをやっている内にアニメが気になって視聴し始める奴もいる。アニメとDCDはまさにどちらかを欠けてはいけない陰と陽のような関係であった。DCDは一回やった方がいい、作品に対する解像度が一気に上がる。今こそリモコンからカードに持ち換えるのだ。Viewerで止まるな、Doerになれ、アニメしか見ていない人にそう言いたかった。サービス終了になった今じゃもう遅いが。

我らがエターナルシャイニングサンである星宮いちごは「うんうん、○○(好きな言葉を入れよう)もまたアイカツだね!」という名ゼリフがある。俺もアイカツに触れる当初はよく使っていた。「すべて道がローマに通ずと同じ、すべての行動がアイカツに繋がる」ってな。いやぁまったく恥ずかしい、量子トンネルを通ってあの時の自分にチョークホールドをかけたい。○○(好きな言葉を入れよう)もまたアイカツ、それはアイドルとして活動している星宮いちごだからこそ成立できた言葉。逆に言えばアイドルでもなんでない俺やきみが斧で木を切ったり、崖を登ったり、トランポリンで高く跳んでポースを決めても、それがアイカツとは呼べない。俺たちがとしていられるのはDCDをプレイしている間だけ、DCDだけが俺のアイカツだ。ましてや一度もコインを筐体に入れたことないアニメ勢は何をもって自分がアイカツしたと言い出すか、思い上がりも甚だしいぞ。

おっと、面倒くさいオタクの面が表に出てしまったか。もっと面倒くさくなる前に次の話題に移るよ。

惑星激動

2020年夏、台湾におけるデータカードダスアイカツ!はフレンズ4弾をもってサービス終了を迎え、アイカツ暗黒時代が幕を開けた。

アイカツができず、BANDAIに対する鬱憤が溜まる日々、そんな中でアイカツプラネットが発表された。アニメと実写の両方で展開するテレビ番組だけで斬新だが、DCDの方も大きく変化した。ボタンがなくタッチパネルによるリズムゲーム、アイカツカードの代わりにスイングなるアイテムの導入、競争性の強いゲーム内容など、インターネットは騒然した。「実写パートは要らない」「長年に親しんだカードシステムを捨てるなんて正気じゃない」「新しいタイトルでやったほうがよくない?」「BANDAIはBAKA」など、不満な声が多かったが、俺はわりとポジティブに捉えていた。その時の感想は以下の記事に書いてある。

結局俺が実際アイカツプラネット筐体に触れたのは2022年の11月だった。すでにサービス終了の知らせが出ている。色んな筐体設置店を回ったが、プレイヤーは自分と同行者以外ひとりも見かけず、コンテンツの斜陽化が目に見えて、感嘆せずにいられなかった。

従来のDCDアイカツ!とシステムこそ大きく変わったものの、”高レアリティのアイテムを固めて殴って勝て”の部分は共通だった。レアリティの高いスイングを揃えば多少舐めプでも勝てるし、逆に言うと低レアリティが高レアリティにぶつかったらフルコンボできても勝ち目が薄い。バトルステージで挑戦できるトップアイドル(もといアニメキャラ)は全員がレベル8以上のデッキでかましてくる。彼女らに勝つには同じレベルのスイングかつフルコンボを決めない限り勝ち目はないと同行者が言っていた。俺は一度もトップアイドルに勝利していない。

そしてゲームの攻略上大いに役立つ高レアリティスイングに関して、排出率がかなり渋かった。俺はコイン46枚もつかってやっとレベル9のスイングを一枚手に入れた。それでも同行者から運がいいと言われた。スイング一枚でドレス一式が成り立てるからカード時代の一枚足りない地獄からやっと抜け出せると思ったら新しい地獄に引っ越しただけだった。BANDAIは甘くない。

リグレット、そして先へ

アイカツプラネット筐体の全面サービス終了日は2023年の3月31日に決定された。3月中旬に日本に行く機会があったため、その機にアイカツプラネットを遺憾なくプレイし尽くすつもりでゲームセンターに赴いたが、こういう光景を目にした。

まだ31日でもないのに、電源OFFの筐体が虚しく鎮座していた。まるで回収待ちの死骸か、データカードダスアイカツ!の墓石のように思えた。つれぇわ。人気がないゲーム機に電源を入れても電力の無駄使いだし、音声はやかましいよな?わかるよ。せっかく外貨を稼ぐチャンスなのに残念だったね。

このように公式が定まった日にちを待たず、勝手にサ終した店が多数あった。その中にバンナムの施設も含まれている。自社の商品なのに重視しない、BANDAIはやはり信頼に足り得ぬ会社であると俺はさらに確信した。きみ達も気を付けた方がいい。

例の10周年映画はまた観れていない、日本に訪れた時はすでにほとんどのシネマは上映終了していた(にもかかわらずBANDAIのYoutubeチャンネルのアイカツアニメ毎週更新分はしばらく10thの宣伝がついていた。BANDAIめ、厚かましいぞ)。でもアイカツプラネットの映画が観れたし、この流れだともしかして台湾の大手アニメパブリッシャーであるMuseがすでにBANDAIと話をつけており、そう長くない未来でサブスクでいきなり現れるかもしれない。もっともDCD原理主義者として筐体がサービス終了にも関わらず映画やCDを出し続けているのは余剰価値を搾り取っているのではないかと不審がっているが、背に腹は代えられん。結局俺はアイカツに飢えている。

話したいことはこれまで。もし星辰の巡りが合致し、アイカツに新シリーズが出たら、その時はまた逢おう。もう一度言う、BANDAIを信用すぎるな。

愛用していたスイングだ


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