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仕事の生産性研究所

仕事の生産性研究所主催の勉強会では「生産性」について話しています。ここで言っている「生産性」は「単位時間あたりの生産量」というものと少し違います。「お金がどれだけ増えるか」です。限定して言うと、一つの事業企画に投資する会社のお金をシステムや仕組みの運用段階で投資額以上に増やすことを生産性と考えます。

そして、この「お金を増やす」仕組みとしてマルクスの資本論をアイディアの元にしています。この書籍のほんの一部分を切り出して参考にしています。「資本」の性質を実に分かりやすく捉えて、一風変わった表現で記した本だと思っています。政治的なことは関係なく、リスペクトしながら読んでいます。

自分の扱い方は、ざっくり説明するとこんな感じです。この世の中は全て商品で構成されています。商品は他の商品と交換することができます、物々交換ですね。ある特別な商品、「金」「貝」「布」は物々交換の仲介に使われるようになりました。これが貨幣として流通するようになります。文字通り「お金」です。

お金が増えない流れは「商品→お金→商品」です。例えば、魚を獲るのを仕事にしている人は、魚を獲ることで商品を手にします。それを売って手に入れたお金を使って生活に必要な商品を買います。実はこれではお金は増えません。なぜ増えないか、次にサラリーマンを例に考えます。

サラリーマンが最初に持っている商品は「労働力」です。私は毎日8時間働きます、という商品です。これを売って給料というお金をもらいます。給料はどうやって決まるかというと、明日も働くのに必要な物を手に入れて労働力を再生するのに必要な金額です。うちの会社だけ多めに給料を払っていると会社自体の競争力が無くなります。だから、あまり貯金ができないレベルで落ち着きます。

お金が増えるのは「お金→商品→お金」の流れです。増えるお金が「資本」で増やす人が「資本家」です。会社のお金の流れはこっちです。

ここで、最初の「生産性」の話に戻ります。事業企画に投資するお金を使ってシステムや業務の仕組みという商品を作ります。そこから得られる利益が元の投資よりも大きくなるようにしましょう、というのがこの勉強会でやりたいことです。

そのためには、システム開発のところだけシステム部門に発注するような分業ではうまくいきません。うまく行っている企画は、事業部門とシステム部門が協力して企画、開発、運用までを文字通り一緒に見て、議論してやり方を調整しています。企画と開発と運用を分業にするのをやめればいいんですよ。

というのが、この勉強会であり、その源泉がここ「仕事の生産性研究所」です。

勉強会は今の所クローズドでやっています。参加者の募集はこっそりやっています。

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