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人様は人様

僕は少々怒りっぽい性格です。生まれつきADHD(注意欠陥多動性障害)の特性がある、とは医者から言われてましたが、最近になって自覚するときもままあるようになりました。最近、つまり40代も半ばを過ぎてからです。

そして余計な一言が多い、という特徴もあります。これもADHDの特性のひとつで、この特性は人を怒らせる傾向が強いです。怒りっぽくて、怒られやすい。困ったもんです。

とはいえ、こちらは自覚しているので、どうにかこうにか、この特性と仲良く付き合っていかなければいけない訳で。

そこで、僕は強い言葉を手に入れました。

人様は人様。はっきり申し上げると、通りすがりの人なのです。

叶姉妹のファビュラスワールド(Spotify Podcast 2021年~)

叶姉妹のお姉さんの方、恭子さんの言葉です。
恭子さんはこうも言います。

「嫌なことを言われたら、今日セミがうるさいわねえと思えばいい」。
「物事は宇宙単位で考えればいいのよ。そうすると、何事もプランクトンのようなわずかなことにも思えるはず」。

目からウロコとはこのこと。もっと早く気がつけばよかった。いや、今気がつけてよかったのかもしれません。これ以上遅くならなくて。お姉さん、ありがとう。

さらに同時期に僕が尊敬する御大からも同じような言葉に触れました。

私も若い頃、理不尽な文句を言い立てられると、「所詮は空気の特殊な振動に過ぎない」と思うようにしていた。どんな声も音も空気の特殊振動に過ぎない。そんなものにいちいち反応していられないと、今も思っているかもしれない。セミの声だって、鳥の声だって、わが家ではよく聞こえるのである。

『ヒトの壁』養老孟司(2021年12月) 新潮新書

去年の夏頃、とある環境で「自分が怒りっぽいことで受ける不利益」で、すごく悩んでました。この言葉たちに何度救われたか分かりません。


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