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大手企業の社名公表に意味があるのか?

”価格交渉を行わない”企業を公正取引委員会が13社を公開の記事。

【今回公表された企業】
佐川急便 三協立山 JA全農 大和物流 デンソー  東急コミュニティー 豊田自動織機 トランコム ドン・キホーテ 日本アクセス 丸和運輸機関 三菱食品 三菱電機ロジスティクス

どれも、誰しも聞いた事のある企業が多く名を連ねています。

えっ?
この会社が、価格交渉の協議をしないんだと意外に思う企業名が多いと思ってしまいます。

ただ、もともと標準的な料金を払っていると思う企業ばかり。
そう考えると、今回、公表されたのは、大手だから調べやすかったからではないかと思うのです。

大手は、部署が多くあり、すべてがすべて協議をしなかったわけでもないと思うのです。

また、大手だからこそ、良い部分も多くあります。

ちなみに公表されたデンソー、豊田自動織機の荷物を扱っている物流会社で働いた事もありますし、トランコムでも働きました。

だから、言えるのですが、デンソー、豊田自動織機の荷物は、荷姿が良く、積みやすいので、正直、扱いやすいです。
また、荷主が大手と言う事もあり、出発時間・到着時間がきっちり決まっているので、ルート設定や高速料金も払ってもくれます。

それだけも、中小の荷主よりは、良い荷主とも言えるのではないかと思うのです。

中小の荷主の場合、パレット積みの荷物であっても、荷姿が悪かったり、重心がズレていたりすると、積み込むのも苦労しますし、荷台に載せた後の安定性にも気を使います。

ラッシングを掛ける事で固定が出来ればいいですが、荷物によっては、固定しづらい、出来ない荷物も有ったりします。

本当に一番困るのが、安定性が無く、固定がしずらい荷物。
積むのも気を使いますし、ドライバーも運転に気を使います。

今回、社名を公表されなかった企業でも、価格交渉を行って、今まで高速料金を払っていなかったのが、払ってもらえるようになったと喜んでいるのは、ちょっと違うのではないかと思うのです。

ドライバーとしては、下道を走るのと高速道路を走るのとでは、精神的余裕、時間的余裕、休憩場所など、いろいろ違ってきます。

なので、地場や近距離は別として、出来るだけ、高速道路を走りたいのが、ドライバーとしての心情ではないかと思うのです。

また、トランコムのような大手の物流会社は、様々な部署があります。

なので、一概に価格交渉を行わなかったと結論付けるのは、どうかと思うのです。

また、デンソー、豊田自動織機の荷物を扱っている物流会社も、様々な部署があります。

私が働いたカリツーは、デンソー、豊田自動織機関係の荷物を主に扱っています。
そう考えた場合、Aの部署においては、価格交渉の協議に応じなくても、Bの部署において、価格交渉に応じているなんて事も考えられます。

今回、公表された13社は、物流会社や運送会社にとっては、安定的な荷物を提供してくれる良い荷主と言うイメージが強いのではないかと思うのです。

また、大手だからこそ、世間体や建前上、そうそう無茶ぶりは出来ないはずです。
悪い言えば、生かさず殺さずを続けると思うのです。

今回、このように社名が公表したのは、価格交渉に対応しないと社名を公表するという意思表示なのではないかと思うのです。

こういった大手の荷主や物流会社ではなく、二次、三次請負いの運送会社からの価格交渉の協議に応じない企業の社名を公表するべきではないかと思うのです。

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