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こんな前夜に

眠れない。

眠れぬ夜には原因が3つあると思っている。

ひとつ、明日に興奮がある。
ひとつ、明日に緊張がある。
ひとつ、日中寝過ぎた。

じゃあ私はどれに当てはまるのかというと、なんと全て当てはまるのであった。わぁお。

まず最後の寝過ぎたというのは、最近休みをもらってからというもの、てんで生活リズムがダメになっており、どんなに早く寝ても遅く寝ても、なんと変わらず昼の12時に起きるという悪い体内時計を手に入れた。

それにさしあたって、いかん、このままでは、ずっと家でゴロゴロと惰眠を貪っているだけではないかと我に返る。まあそれと同時に押し寄せるのが、いやまあでも怠惰を決め込むのも良い時間よと思うのが、私である。
しかし、やっぱりこのままじゃなんか勿体ない、さてどうしましょうかと重い腰を上げ暫し考えた結果頭に浮かんだのは、

「そうだ、山梨に行こう」

かぷかぷ笑ったよ。
それはやまなし違いじゃて。

実は何度か山梨県にお邪魔したいと思う時があったのだが、あいにくいつも天気に恵まれず泣く泣く見送っていた。というのもあるし、いざ朝起きてみると「なーんか面倒くさくなっちった」と二度寝に突入してしまっていた。これぞ自慢のよだきい精神である。もはやアイデンティティになりつつあるから、これを今更私から取ってしまうと、私は何者になってしまうんだ?という勢いで。

まあそんなこんなで、完全なる後付けのアイデンティティやら存在意義やら云々はさておき。

じゃあなんで山梨なんだ!と聞かれると、「日本人たるもの、死ぬ前に生のマウントフジにお目見えせねばなんとする」である。私はまじでこんなこと言っちゃう人間である。

そう、純粋にただただ富士山を拝みたかっただけ。
いやしかしながら、そこからどうしよう、何か良いところは… ややっ、花の都公園というものがある。などとなんとなーく検索していたのだが、ふとよぎる山梨情報があった。

山梨、推しの地元では??

よし行こう、絶対に行こう、朝早く起きて日帰りしよう。

そうとなればと推しのエッセイ本をパラパラと捲り、山梨情報があれば控え、せこせこと検索してゆく。
幸い、目は完全に冴えてしまっていたため、エッセイ本丸1冊を斜め読みした。

うほほい、いい感じの日帰り計画ができたではないか。

ここでの私流計画立てのポイントは、ガチガチに固め過ぎないこと。
たまにいる、分単位で刻んで考えてくれる人。それもそれでツアーみたいで楽しいし、何より私が計画を考えるのさえ面倒くさく感じる人間であるため大層助かるのだが、1人旅だし、他に気を遣う相手もいないし、そもそも日帰りという短い枠の中での行動なんだから、いざ予定変更しても柔軟にベクトル変更できるようにと思っている。
これは勿論本音であるが、付け足すとすると先述した通り、そもそも計画するのが苦手であるという理由も加えておこう。

計画や目標があった方が、人間効率的に確実に目的地に辿り着けるというのは重々承知の上で、でもやっぱ嫌いなんだもん、面倒くさいの。
そんなこんなでもうお察しの通り、夏休みの計画表は小中高専門とすべて適当に良い感じに記載して提出し、実際は夏休み初日から番狂わせとなるわけだ。ついでに言っておくと、夏休みの宿題はラスト1週間で焦り出し、手をつけるのは3日前からである。
でもなんだかんだそれで提出期限も守れてやってきたんだから、案外上手くいくもんなんよと味をしめている。
そりゃあ、いつまで経っても改善せんわな。

いつまで経っても成長してない私にやれやれと思いつつ、でも今ではほら、こんなに弾丸で日帰り旅に行こうぜと行動できるまでになった。
のうのうと生きていても、意外と大人にはなれるもんだ。

そんなわけでam3:10。
目覚ましアラームはam4:50。
今から目を閉じても、きっとうたた寝程度になるだろう。
題名では"前夜"と表したが、今の時間帯はもうよく分かんないや。

それではまた2時間後。

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