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#Steam に個人でストアページを登録・公開してみた雑感メモ

個人でゲームを開発しています。部屋にこもってゲームを作り続けていたため外界と接触できておらず人脈が皆無になってしまい、やむなく独りで配信(販売)までしています。

3つほどストアページを開設してそろそろ慣れてきましたので、使い方や困ったことへの対処方法など書き残しておきます。なお、Steamの審査はものすごくざっくり申しますと大きくふたつに分かれ、「ストアページ公開」=スクショや画像アイコン、説明などのテキスト審査、「配信開始」=ビルドデータの審査です。今回は主に「ストアページの公開」について書きます。しかし、便宜上「配信開始」についての記述も混ざっておりますこと、ご了承ください。

日本語のマニュアルはあるにはあるが

Steamは開発者用に日本語のマニュアルを用意してくれていて、思ったより分かりやすいです。しかし、専門用語やSteamの内部用語も多いので、その用語が一体なんなのか調べるのに苦労する場面がしばしばあります。私は非プログラマなのでなおのことかも知れません。

日本語/英語の違いで意外と困ったのが「ゲームのタグ付け」です。

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ゲームのジャンルなどをタグで登録してユーザーに見つけやすくしてもらうものですが……これパッと見て左側全部分かる人っているのだろうか? あと「コメディ」と「笑える」の違いは?(よく分からんから両方入れた) 「ホラー」と「スリラー」の違いは? とか細かく見ていくと割と時間かかります。

私が記憶しているかぎり、日本ではノベルゲームをアドベンチャーゲームと呼んだりすることがあったと思いますが、英語圏だとはっきり分かれているっぽく、そういった日英の違いが他にもありそうなので注意が必要かもしれません。言葉は調べれば分かるが文化の違いまでは分からないことが多く、作業の妨げになる印象があります。

ここをなんとかすれば大体なんとかなる(語彙)

Steamのページ開設で便利だな〜と思うのは、「アプリ管理」の最初の画面、右端にある以下の黄色? 黄緑? っぽい「あなたのストアプレゼンス」のチェックリストを埋めればなんとかなる様に作られている点です。

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ストアプレゼンスが何なのかさっぱりわかりませんが、クリックした先の赤い「*」のついた箇所さえ埋めれば大丈夫。

プレゼンスとはビジネス用語で「存在感」みたいなことのようです、調べてもさっぱりわかりませんね!!

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そうすると、画面上部左の「チェックリスト完了」っていうところに青いボタンが出るので、審査に出すことができます。

なお、審査を通るまでに「公開」というタブ(下記画像右中央やや上)から「公開」しても「審査を通っていない限り」一般公開はされません。逆に、審査に出す前に「公開」は必須です。雑に言うと「公開」よりは「更新」に近いかと思います。「押していいのか?」と何回も悩んだので書き記しておきます。


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意外と? ストアページ開設(審査)になくてもいいもの

大前提として、ゲーム本体ができてなくてもページの開設・公開は可能です。なので「ゲームが完成してからページを作ろう」と構えることはありません。ただ、ページを作るには面倒な手続きや登録料(1万円ちょっと)がいるので、永遠の未完に終わらない程度に出来上がってから着手する方がいいかもしれませんね。

言語ですと、英語なしで日本語だけでもページは作成できるみたいです。私はやったことないんですが、実際Steamに英語なしでアップされているゲームも見た記憶があります。英語を準備している暇がない、1日も早くページを公開したい、という場合は日本語だけで審査に出すのもありかもしれません。ただ、海外の人がページを見て英語がないと「日英に対応しないゲームなのか」と思われそうなので、個人的には最初からあった方が良いと思います。

また、英語なしで掲示板(スレッド)などを投稿しようとすると「おいおいマジかよ? Steamのメインユーザーは英語なのに?」みたいなアラートが出たことがありますので、英語完全非対応だとSteam側からなんか言われるかもしれません。

ページを開設・公開するだけならトレーラー(PV)もなくてもOKみたいです。ただ、ビルドデータを提出して販売開始の承認を得る際は必須のようです。

他にも「Steam実績」登録や、「コントローラー対応」の有無なども、ページ開設時点では必要ありません(このふたつは、ページ開設後のビルドデータ審査でも実は必須ではないので、最後までなくても販売を開始できます)。

先に、早めにやっておいた方がいいこと

・なんか税金の難しいやつ……これ最初にやったんで忘れちゃったんですが、簡単に言うと「これを通していないと、売上から30%税金が引かれちゃう」っぽいです。多分なんですが、これを通してなくても開設はできるのだと思われます。詳しくは以下のブログを参考にさせていただきました。提出後、1〜2週間ほどかかるみたいなので早めに通しておきましょう。

現在免許証の翻訳などを要求されるケースがあるかもとのこと、私はされませんでしたが、先方もチェックなどは人力なので人によって異なるケースがあるかもしれません。なお、私の場合は免許証の住所(本籍地)ではなく事務所の住所を書いてしまい、修正の旨メールを送ったのですが返事がないまま通ってしまいました

・画像素材の作り方に対処する……スクショはもちろん、アイコンやバナーなど、指定の大きさ、ファイル形式でかなりの数が必要になります。私は本職が元グラフィックデザイナーで、画像ソフトを使い慣れていたのですが、それでも割と手間がかかる作業でした。もし、そういったことがとても苦手という方にはかなりの苦行になることが予想されます。その場合、慣れた人に頼んでおくか、そこまで用意してくれるパブリッシャーを見つける等が必要かもしれません。

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なお先述のとおり、ゲームができてなくても、スクショやアイコンなどの画像素材など必要なものを用意さえ準備すればページは開設と公開が可能です。Steamにはウィッシュリスト機能があるので、ゲームが完成する前からお客さんに登録してもらえる期間が長期間になると、それだけ目に触れリストに入れてもらえる機会も増えるはずなので、早めに公開しているに越したことはないと思います。公開さえしていれば、すでにたくさんいる世界中のユーザーに販促や告知を、頼まなくても自動でしてもらえる(「おすすめ」や「類似のゲーム」に載ることができる)ので、私なら自力で公式ページを整えるよりこっちを先にします。

大体誰でもなんとかなる様に作られている

私は非プログラマですが、マニュアル、先達が残してくださった記事などを参考に開設、公開、審査に出し配信することがなんとかできています。Steam側にタイトル変更などでgoogle翻訳で数回メールもしたところ、対応もしてもらえました。所感としては「面倒なことが多いがやってやれないことはない」です。

今後Steamで個人ゲームを販売してみたい、という方の目安になれば幸いです。


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