鯨が先か、海洋生物好きが先か
・めっちゃ久しぶりの更新になってしまった。
・確認してみたら3か月ぶりらしい。ウケる。いや、ウケないが?
・まあ、同人誌を作っていたことを言い訳にできなくもないんだけど、いうてそれも7月中旬からのことなのでかなり苦しい。
・なんなら即売会からもう2週間経ってる。ほんとは開催前に参加しますよのnoteを書くつもりだったけど、面倒で放置していたら当日になり、サークル参加したよ記事を書こうかと思いながら面倒で放置していたら今日になっていた。
・まあ、そんなもん。元々文章書く頻度にかなり強いムラがあるタイプなので。
【青春の方舟】星屑actorのお品書きです!
— 白雨 芥 (@akuta_0815) August 28, 2022
スペース「B55a」にて小鳥遊ホシノ小説本を頒布いたします。
素晴らしい表紙は火野太郎さん(@rideryumi)に描いていただきました。
他ジャンルですが、既刊2冊も持って行きます。
当日はよろしくお願いいたします。
サンプルはぶら下げたリプからどうぞ。 pic.twitter.com/oV6qfanSLF
・こんな感じでした。
・本作るつもりはなかったんだけど、7/2に東京で開催されたブルアカオンリーの様子をTwitterで見ていたら「即売会楽しそ~~~~~~」「私も久しぶりに本作ってサークル参加してぇ~~~~~~」という感情が溢れて止まらなくなり、確実に休みの9/11(日)開催で会場も行きやすい大阪だった青春の方舟(こみトレ内オンリー)に参加することにした。
・7月半ばにサークル参加応募して、「まだ2か月くらいあるからいけるっしょ~」と思っていたけど、ちゃんと印刷所の締め切りとか確認したら1か月ちょっとで原稿を仕上げなければいけない状態だったので、流石に震えた。
・絵心のない私は当然表紙もお願いすることになるのだけど、「納期1か月ちょっとしかないんだけど、表紙描いてくれない……?」というアホほど非常識なお願いを快諾してくれた火野太郎に感謝してもしきれない。
・想定していた締め切りから確か2日ほど遅れたんだけど、バッファはあったので無事に印刷して頒布することができた。
・金銭面をぶっちゃけると、表紙依頼費+印刷費の2/3ちょっとは回収できた。まあ赤字だし、イベント参加費やら当日の交通費やらを加味すると大赤字である。
・まあ、そもそも儲け目的でやっているわけではないし、私のスタンスとして「自分のために作った本の製作費を一部負担してもらってる」みたいな感じだし、なんなら思ったより手に取ってもらえたのでおーるおっけー。
・本題。タイトルについて。
・私は既存キャラクターの造形について考えるのが結構好きだったりする。
・深い考察をしているわけではなく、浅瀬パシャパシャしているだけだが、「このキャラのこの要素は、こういう効果を狙っていて……」とか「このキャラはこういう役割を担わせるために、こういうパーソナリティを付与されていて……」みたいなそれっぽいことを考えるのが好きなのだ。
・で。それを小鳥遊ホシノでもやってみた。ちょっと前にツイートもしたけど、改めてまとめようかなと思った。
・小鳥遊ホシノの要素の一つとして、「魚好き」、より正確には「海洋生物好き」というものがあげられる。
・小鳥遊ホシノのキャラストーリー内では鯨が登場し、「鯨は潜っている時/寝ているときに呼吸を我慢している」と、小鳥遊ホシノという人間の性質を表す暗喩として用いられている。
・「鯨の暗喩を使いたいから、ホシノが海洋生物好きになった」「ホシノが海洋生物好きだったので、そこから暗喩に使える生物を探したら鯨があった」のどちらが真であるか、というのが気になるところだ。
・まず、海洋生物好きが先だと仮定する。すると、「アビドスには海がない」→「海に少なからず憧れがある」→「海洋生物に興味を持つ」→「鯨が暗喩に使える」という流れが組み立てられる。
・これは一見自然に見えるが、よく見ると「アビドスには海がない」という設定が引っかかってくる。
・アビドス高等学校の生徒たちのモチーフがエジプト神話の神々であることは今更説明するまでもないだろう。であれば、アビドス自治区はエジプトがモチーフになっていると考えられる。
・エジプトと言えば砂漠というイメージはあるので、アビドスが砂漠化した地域であるということはなんらおかしくないのだが、「海がない」という一点に限れば違和感がある。なぜならば、現実のエジプトはガッツリ海に面しているからだ。
・まあ、「砂漠化によって危機に瀕している」という舞台設定において、海の存在がノイズになるから「海がない」とされているという可能性もあるのだが。
・ともかく、出発点として用いた「アビドスには海がない」だが、これが終着点である可能性もある。
・鯨の暗喩が先であると仮定する。すると、「鯨を使いたい」→「海洋生物好き」→「海に興味や憧れがある」→「身近に海がない」という流れが組み立てられる。
・要するに、エジプト=砂漠=海がない、という設定の組み立て方ではなく、海がない=砂漠=エジプト、という設定の組み立て方をしているのでは、という話だ。
・まあ、ぶっちゃけどっちから発進しても流れをひっくり返すだけで成立する理屈なので、結局は私自身がどっちを信じたいかという話でしかない。
・個人的には、小鳥遊ホシノという人間を鯨で比喩する表現が余りにも綺麗にはまっているので、鯨が先であって欲しいなと思っている。私も創作者の端くれであるからには、こういう美しさすら感じる表現に得も言われぬ魅力を感じてしまうのだ。
・この考え方だと、アビドス高等学校という設定を考える前にホシノが生み出されたことになる。まあ、私は小鳥遊ホシノという人間が好きだし、それでいいんじゃないかな。
・ということで、キヴォトス朝までこれ正解、今回は「小鳥遊ホシノというキャラクターの組み立ては、鯨が先で海洋生物好きが後」が正解になりました。
・エデン条約編のラストにあるミカの例のシーンで、選択肢によって差分が違うと知りながらも下の選択肢が解釈違い過ぎて未だに選ぶことができていない白雨 芥がお送りしました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?