RRRの感想備忘録

・RRRを観た。面白い面白いとは聞いてて、やっと観たらちゃんとバカ面白かったので感想を書き散らした。

・まずもって、同胞のために侵略者に立ち向かう者と、同胞でありながら侵略者に与する者って構図が良い。
・しかも、裏切り者側もちゃんと冒頭部で異常な出世欲を見せることで何かしらあるということを見せてくれるので、「何か事情があるんだろうな、一体なんだろうな」と思いながら見れる。

・本来は相容れないはずの2人が素性を知らずに仲良くなる展開、王道で最高。
・親友が、同胞がバカにされたところに対して、少しずらしつつも相手の土俵に上がり込みつつ、だけど平和的に解決するの、スマートすぎて良〜〜〜
・インド映画であるという情報だけは頭に入れてあったので、最高の音楽とダンスで「これこれこれこれぇ!!!」ってなった。
・親友の恋路を応援するために花を持たせてやるのも粋すぎる。

・決行直前という信仰による加護が一番欲しいはずのタイミングでも、躊躇なく友にそれを渡すの、友愛すぎるし、それだけかけがえのない存在であることを描くのも後々の展開考えるとエグすぎ〜〜〜〜〜〜
・ビームが友に対して誠実でありたいという高潔さから自分の素性と目的を明かすけど、それによってラーマの抱いた疑いを明確にしてしまうのが辛い。
・ただ、ラーマの抱いた使命と信念の強さを思えば、うやむやのまますべてが終わってしまう方が残酷か。

・アクション派手でかっけ〜〜〜〜〜〜
・友情と使命で揺れ動くけど、明確に覚悟の決まった目になったラーマが混乱と葛藤で揺れるビームを圧倒するの、好きな展開すぎるし、そこから覚悟に怒りが重なったビームが圧倒し返すのも好き。
・でも結局力及ばず終わり……

・こっからどうなるのかと思ったら、ビームメインの話からラーマメインの話へ移ってくのか!と感心してた。
・ラーマにどんな背景があって、どんな目的で動いているのかがわかっていくわけだけど、家族とためと同胞のためという同じベクトルの使命を持ち、強い絆を育みながらも対立するしかなかった2人の関係性の辛さが、傷口に擦り込む塩のように沁みる。

・ついに欲しかった地位を手に入れ、あとは心を殺して友を見捨てるだけって段階になって、決して屈することなく、むしろ同胞達の心を奮い立たせたビームに心が揺らいで、自分を犠牲にしてでも助けようとするの、とても良い。

・総督がラーマに対する違和感から罠に気がつくシーンも好き。高い地位にいる奴がちゃんと優秀だと説得力があるので。
・自分がボロボロになってでもビームとマッリを逃しきれたのはせめてもの救いがあって良かったけど、この辺りが1番強く「どうにかしてハッピーエンドになってくれ〜〜〜〜〜」って思ってたな。

・逃げきれてないビームと処刑が目前に迫るラーマとかいう絶望感漂う状況だけど、ここでシータの登場によって2人の間に横たわっていた断裂が、本当は存在しないものだということが分かってビームが決意を新たにする展開がとてもアツい。
・ここからは第3幕でビームとシータ2人の物語じゃい!!!!!!

・どうにかしてコンタクトを取ったっぽいジェニーの協力も得て助けに行ったはいいけど、足潰されてるラーマをどうやって連れて帰るのかと思ったけど、そうきたか!!!!! 確かに拘束されて足は鍛えられなくても上半身は絶えず鍛えてたもんな!!!!!
・銃2丁持ちの友情リロード最高すぎ……
・ちゃんとした治療を施したからって、潰されてた足でそこまで動ける!?!?って疑問がよぎったりした。
・けど、それぞれの使命と意思によって対立してた2人が心置き無く共に戦えることと、これまでヘイト貯めてきた奴らがどんどん倒されてくる展開によるカタルシスと、クソかっこいいアクションの前にはどうでもいいんだよそんな細かいこたぁよぉ〜〜〜〜〜
・「弓と矢が帝国を打ち倒すと?」みたいなこと言って舐めてた奴らが弓と矢でバッタバッタも倒されていくところとか、2人が友情を育んだ日々のようにバイクと馬で並走するところとか、細かい演出にも胸が躍ったぜ……

・2人の英雄の外見を迎える人達の中にジェニーもちゃんといるのが嬉しいね。
・最後に「読み書きを教えてくれ」という未来を感じさせる終わり方をしたのもとても好きです。

・ちゃんとエンディングのダンスもしっかりと堪能してから席を立った。

・尺が長いからこそ描ける話の分厚さとか、溜まった鬱憤を吹き飛ばすラストの展開とそれ意味あったアクションの派手さとか、とにかく3時間にエンターテイメントがこれでもかと詰まっていた……
・上映時間の長さで足踏みしてたけど、ダレる瞬間もなく、一切の無駄なく3時間という長尺を使い切ったとても素晴らしい作品でした。

・もう一回見たいけど、やっぱり3時間って長さはネック!!!!!


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