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『メイズランナー2』はFF6でいうところのミッドガル出た後感が半端ないよって話。

とりあえず逃げ出すためには全力疾走するべきということを教えてくれた映画メイズランナーに2がでたよ。

メイズランナー三部作の一作目を見て感銘をうけたし、やっぱり続き物の性ですねぇ。二作目が気になって仕方なかったため、DVDが発売されてすぐさま『メイズランナー2』を見ることにいたしました。で、その感想を以下だらだらと。

迷路に囲まれた「クレード」と呼ばれる地に記憶を失った少年達が集められ、一定の期間に一度、記憶をうしなった男の子が上にあがってくる。そんな不思議な地で少年達が自給自足の生活をしていたところから物語は始まります。そこに現れた男の子「トーマス」。そしていままで男性しかあがってこなかったエスカレーターに女性があがってきます。そして、迷路を抜け出さなければ自分たちが生きていけないことをしった彼らは怪物が闊歩する迷路を逃げ出す手はずを整えます。

ところが、迷路を無事脱出したトーマスたちは謎の組織に連行され、新しい地に到達します。しかし、その施設にも大きな秘密があって……というのが2のはじまり。施設は砂漠の真ん中にあって、周囲にはおそろしいゾンビ(クランク)たちもいる。こんな状況からトーマスたちは無事抜け出すことができるのでしょうか。

『閉じられた迷路』から『開かれた砂漠へ』

という当たりでおわかりのとおり、1の「迷路」と2の「砂漠」は閉塞した環境からの脱出と、広大で目的地すら見失ってしまう場所からの離脱という二つの対極的なモチーフになっています。で、1でみた箱庭とミステリー的による謎解きのような感覚を期待して2を見ると当然のことながら激しく裏切られることになる。2にあるのはミステリーではなくサスペンスでありアクションである。なんたってゾンビでてくるんだよ! ゾンビ!

1のヒットによって気合いが入ったのか、映画としても詰め込みすぎでなかなかついていけない所もありました。あれほどもったいぶっていた謎の組織WCKDというも今ひとつよくわからないままだったり、今作ではいくつもの勢力がでてくるのですが、いまいちバックグラウンドがわからないまま銃撃戦がはじまったりして、結局「WCKDわるいやつちいおぼえた」ぐらいの認識で最後までいっちゃいます。まあそれでもいいんですが。

ところが肝心の「砂漠」のシーンは実はそれほど多くなくて看板に偽りありだったりな印象もありました。『メイズランナー』では出てこなかった世界崩壊後の一般人たちの姿も伺えてそれはそれで面白かったりはしますが、トーマスがいきなり知り合って命を助けた少女をラリってる状態で××しはじめるところあたりもうなんだよ主人公オーラいいかげんにしろよ感があります。

で、無印と2どっちが面白いのよ

『メイズランナー』に比べるとテーマが広がり行動範囲も広がり目的もなくなってしまったため『2』はかなり散漫な印象を受けます。散漫な作品だ、といえばそうですが、廃墟のサンフランシスコといい、町中の様子、新しい敵とのバトル。そして恒例の全力疾走シーンなど見応えのある作品にしあがってます。

そしてなにより、仲間たちのバディ感があがりました。前作はトリックスター感あふれるツマハジキものだったトーマスにたいして、今作は多く之友人が仲間としてふれあってくれます。今作も大活躍のトーマスの友人、ミンホが、なんと……ていう展開もなかなかむねあつ。

そしてあなたはやっぱり男の社会に現れる女性はトラブルメーカーだということをすぐに理解することになるでしょう。やっぱり女は……しゅごいよおお!

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