見出し画像

パルプ小説の練習 (1)

メキシコ地獄のバーからジゴク

 おまえは酒を飲もうと注文をしたがウエイターに無視されている

 隣にはトランキライザーを鞄からあふれさせた包帯の男が「ニンゲンとは・・・・・・クジラとは・・・・・・」と言い、突然にトランキライザーを渡してくれたはずだ。おれはおまえと一緒にトランキライザーをポケットにしまいこんで、商談らしい商談をするフリをして、問答無用でトランキライザー男にスミスとウェッソンが作った拳銃の撃鉄をおろし脳髄が破裂してわぁ、ああとさけぶ女にもスミスとウェッソンが火をふいたが、その女はさけんだけど所詮はポスターにうつっていただけなので気持ちよくは無かった。


 気持ちよくはなかったがおまえはガタガタ震えながらスミス・アンドウエッソンに感謝のことば「ありがとうございました」をちゃんと言えたのはすごい。かわいい。

かわいかった男はそのまま自殺した。りっぱなさいごだったと息子に伝えるLINEを送ってから、おれはトランキライザー男のバックにしまわれていた2000円札を3枚つかんで外にでた。店員には無視されていた。

なんでこんなことになったのか。それはメキシコでは2秒に1人が死ぬからだほかの理由を考えているとおまえもおれも死ぬ。

俺はうつくしい少女と突然であう小説をかきたかった。

メキシコに来てからすでにトモダチは400人できたがうち401人はインドでついったーの人を増やすバイトをしてるアカウントなので人は一生孤独だ、ということを確認している暇があるやつはメキシコにはいない。デトロイトにいるはずだ。そこでヒップホップをやっているが俺はヒップホップの前にガンをぶちこむテクを覚えさせられた。それを教えてくれた人の話をする。


 つまるところ借金が300万円を越えたところで父親らしき男性から、実は借金が二千万円あることを教えてもらい、いっそ2300万円祓うぐらいならどこかにいこうとなって最後におとずれたのがメキシコだったしトランプ・ドナルどが建てた巨大な防壁なおかげであんしんの國アメリカとは国境が断絶している。メキシコに似ているのは名古屋だが、名古屋はメキシコほどの強い独立性がなくあんぜんだ。理想郷としてメキシコでは名古屋が語られているが、12才の少年が名古屋に行く前に大体しぬので名古屋にメキシコ村ができることはないはずだ。メキシコよりやばいところでしぬこともあるので名古屋はあこがれのままだが、しかし俺の女性は名古屋から来たと言った。

この写真はnagoyaといれたらでてきたので名古屋だ。きっと名古屋ではこのような広い個室で美女とふたりぐらしをするだろう

 美しい美人であった。ルパン三世ならばフジコだと思うだろうとアニメ好きのヨッッシー(死んだ)は言っていたが、彼女の名前はXだった。よい名前だった。男か女かも分からないし対策の立て方もない。Xは俺が売春宿でうっかりピザの出前をとったときにデリバリーされてきたピザ(ピザもしんだ)にくっついて現れた。現れるなり、情事途中の俺の上にいた女をノーブランドのSMGで粉みじんにするという画期的登場をしたのだが、「危なかったわね」が第一声だったからきっと危ない女だったのだろう。危ない女はメキシコでは神に等しいレアさがある。

おまえはいい加減「そろそろ改行しないかな」と考えている。

 思ったおまえは死ぬがよい。

ここにあるのはパルプ・・・・・・逆噴射総一郎先生がいうところの真の男の小説であり、真の男はプロットだの物語性だのコンセプトだの美的文章だの錬磨された寛政だのといったゴミクズ同然の妄想には付き合わない。真の男はディステニー2を遊び、とりあえず出てきた赤いゲージのやつはみんなうつ。重要なのはパルプか否かであり、「パルプとは・・・・・・展開とは・・・・・・」といっているやつは翌朝ダーダネルスボスポラス海峡の底で死んでいる

 思えばXのような危険な女は名古屋から来るわけがないのだが、名古屋からきたメキシコXは最強だった。密接した関係を結びたいと思ったので「密接の段、よろしく御願いします」と血塗れ情事の途中で言ったがあやうく俺がハチノスにされるところだった。Xは最高の美女であったはずだが、俺の趣味ではなかった。


 かつてこの永遠の大地メキシコに来る前まで俺は「美少女と運命的な合流をはたして人生の中後半部を妥当な生活で覆い隠しながら感情と生活費のしんぱいをしないですごす恋愛小説」家を目指す怠惰なメガネでしかなかったが、メガネを外してみたら美少女を探す間にメキシコでは死ぬことをしり、あきらめたいきさつがある。

ゴクローサマでしたと恋愛小説家目指す同盟は男のマンガジャンプを出している集英社から言われたが集英社の恋愛小説は女子の腹部がみえたことで興奮するナメクジの集まりが読むモノであり真の男はパルプをよみナメクジの集まりが読むモノもちゃんとよむから問題はなかった

できれば現実世界にいるであろう美少女にお弁当をつくってもらいたいなどと甘えたことをいうメガネは俺がすでに殺していた。メキシコでは正当防衛だ。
 Xはつまるところ銀行強盗をした帰り道にピザの出前をして俺の風俗嬢をKILLして、そいつがヤバイ、ということで俺の信頼を勝ち取ろうとしたのだがこのあたりの男女でヤクザの心理戦を描くことは弱者のやることであるので俺はやらない。そんな心理戦はパルプではめんどうくさいのです

大事なのはXを信頼したが裏切られ、全身に切り傷を負った俺であったが無事にバーにやってくる男を別の男と引合わせて片方を殺してかたほうを自殺させるバイトをはじめたということだ。これは喧嘩屋稼業ほどもうからないが2000円を何枚かもらえるのできっと儲かる

そんな俺の暮らしが一昨日になった急に激変したとこから物語りはスタートする。十字架にかけられた不滅のルシフェルがあわよくばダンスしてくれそうな月夜だったが、メキシコシティでは死人がたくさんでやばかったと風のうわさできいたが、そんな時おれは何をしていたか?

俺は「美少女と運命的な合流をはたして人生の中後半部を妥当な生活で覆い隠しながら感情と生活費のしんぱいをしないですごす恋愛小説」家を目指す怠惰なメガネになっていた。どうだおもしろいだろう。つづくんだぞつづく。

昔のことや未来のことを考えるための、書籍代や、旅行費や、おいしい料理を食べたり、いろんなネタを探すための足代になります。何もお返しできませんが、ドッカンと支援くだされば幸いです。