見出し画像

ドラマ日記『桜の塔』(初回)&『レンアイ漫画家』(第2話)

権力を渇望する警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木宏さん)が、どんなに汚い仕事も、ためらうことなく遂行していく人間ドラマ『桜の塔』初回。視聴率13.5%で好発進しました。

銀行強盗事件が発生する中、警視庁では次期総監の座を争う、刑事部長(椎名桔平さん)・警備部長(吉田鋼太郎さん)・警務部長(光石研さん)の交渉が決裂。その影響で現場から犯人が逃走!捜査共助課理事官・上條漣は極めて冷静に、誰も見抜けなかった“犯人特定の手がかり”を提示。

警察の闇を描くドラマということで、初回は伏線回かと思いきや、いきなりのネタばらしありで、東大派・薩摩派・外様派と権力闘争も視覚化され、“わかりやすい”作品に仕上がっていました。脚本家の武藤将吾さんは、前作『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(2019年)の反省があったのでしょう。

表向きは冷静沈着ながら、裏では犯罪を唆すなど汚れ仕事をこなし、時に感情を爆発させる主人公を、玉木さんが巧みに演じ、幼馴染で熱血漢な水樹(広末涼子さん)が真正面からぶつかってくると、これまたわかりやすい構図。幼少期の伏線回想シーン子役は、大河の小林優仁さんと稲垣来泉さん。

刑事部長の娘・優愛(仲里依紗さん)と上條の出会いも描かれ、これは計算含めて深い仲フラグ。また、水樹も「デートだよ」の言葉にウキウキ感が隠せなかっただけに、こちらも目がありそうで、恋愛要素も入れてきましたね。そして、直後放送の『レンアイ漫画家』に妻・木南晴夏さん(笑)。

続いては、恋愛下手な天才少女漫画家・清一郎(鈴木亮平さん)と、崖っぷち女子・あいこ(吉岡里帆さん)のハートフルラブコメディー『レンアイ漫画家』第2話。

清一郎は、あいこに早瀬(竜星涼さん)と別れるよう指示するも、早瀬に本気になりかけているあいこには受け入れがたい。そんなあいこは、清一郎からレン(岩田琉聖さん)の転校手続きを押し付けられ、学校へ行くことに。そこに強烈な個性の女性漫画家・金條(木南晴夏さん)がやってきて…。

清一郎の指示に抵抗するあいこでしたが、結局別れることに。街中を号泣しながら歩く彼女を心配そうに見守る藤悟(眞栄田郷敦さん)の恋愛フラグが立ちましたが、すぐ近くに由奈(小西桜子さん)がいますから、さてどうなるでしょう。

今回は弟・純(白石隼也さん)の遺児・レン(岩田琉聖さん)との心の交流も描かれ、この辺りが「ハートフル」なんでしょう。木南晴夏さんも本格登場で、姪役の星乃あんなさんは、『テセウスの船』に出ていたらしいです。

余談:先日「女性自身」が、二階堂ふみさんの7月期の連ドラ主演を報じました。原作は漫画『プロミス・シンデレラ』でヒット作連発のTBS火曜枠。高校生設定の相手役は、人気急上昇中の二世俳優とか。予想では、同枠『私の家政夫ナギサさん』でも好演した眞栄田さんですが、どうでしょう?。


この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,700件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?