ドラマ日記 『彼女、お借りします』& 『星新一の短編ドラマ』(初回)
ダメダメながらもド直球な優しさを持つ主人公・木ノ下和也(大西流星さん)と、超絶美女なレンタル彼女・水原千鶴(桜田ひよりさん)との、レンタルから始まる恋模様を描くラブコメディ『彼女、お借りします』の初回。
大学生の和也は、初めてできた彼女・七海麻美(秋田汐梨さん)に速攻でフラれた心の傷を癒やそうと、半ばヤケクソでレンタル彼女を発注。すると、顔よしスタイルよし、機転が利いて気遣いもできる理想の彼女・水原千鶴がやってくる!
当初は期待していなかった和也ですが、千鶴の外見や気遣いある理想の“カノジョ”ぶりに魅了。しかし、それが演技であるとわかると、彼女を突き放す態度。これに切れた千鶴は、その強気な本性を現し、険悪な雰囲気に。
そんな時、和也の祖母・木ノ下和(木野花さん)が入院したと聞き、千鶴と病院に駆け付けたが最後。本物の彼女と嘘をつく羽目になり。さらに、偶然にも千鶴は和也と同じ大学と判明。しかも、普段は地味で…とラブコメ要素たっぷりな初回。
桜田さんは春ドラマ『卒業タイムリミット』に引き続きの連ドラ登板。好みはあるのでしょうが、彼女を超美少女として受け入れられるかが肝でしょうね。いまだに『24 JAPAN』の獅堂美有のイメージが(笑)。
“ショートショートの神様”星新一の珠玉の作品を映像化したオムニバス『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』の初回。星さんの作品の中でも最も有名な「ボッコちゃん」が描かれました。
ボッコちゃん(水原希子さん)はバーのマスター(古舘寛治さん)が作った人型ロボット。ベテランホステス(片桐はいりさん)を横目に、たちまち店の人気者に。そんなある日、父親(杉本哲太さん)に連れられて一人の青年(岡山天音さん)がバーにやって来る。
客から奢られたお酒は、ボッコちゃんの体内を通り過ぎて再び回収され、それをまたお店の客に出すというやり口で店は大儲け、という伏線が最後に効いてきます。ブラックな幕切れが、演劇的で見事でした。
地味な青年が、ボッコちゃんに入れあげていく様子を、岡山さんが巧みに演じていました。店の支払いの清算のために、父親がお金を入れた封筒を渡すのですが、そこには「星カンパニー」の文字。星製薬の創業者の息子だった星新一さんにちなんだ遊び心。
なお、「NHKプラス」では、星さんファンだという東野幸治さんとAマッソ加納さんが、原作やドラマの魅力をわかりやすく語っていて、こちらを先に見るのがお勧めです(5分)。
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