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ドラマ日記『マル秘の密子さん』（第4話）

あく

どんな手を使っても依頼者を必ず成功させる、謎に包まれた“トータルコーディネーター”本宮密子（福原遥さん）と不運続きのシングルマザー・今井夏（松雪泰子さん）による、魅惑のサクセスストーリー？怒濤のサスペンスドラマ？『マル秘の密子さん』の第4話。

運命の社長選に向けて支持者集めに奔走する夏に予期せぬ逆風！？夏たち家族を捨てたはずの放蕩無頼な夫・丈晴（山中聡さん）が突然現れ、夏にお金を無心。大事な社長選を前にスキャンダルの発覚を恐れる密子は夏を守ろうとするが、思いがけず自分の過去と向き合うことになり……。

本作のもう一人の主人公を演じている松雪さんといえば、若い頃は『白鳥麗子でございます！』のような、高飛車だったりプライドの高い美人役が多く、はなわさんの「佐賀県」に松雪さんが登場するのは、その頃のイメージを逆手に取ったものでしょう。

その後、映画『容疑者Xの献身』やドラマ『Mother』など、地味だったり陰のある女性を女性を演じ、役の幅を広げていった松雪さん。今回の、介護士から社長を目指す役は、そうした松雪さんの女優としてのキャリアを上手く活かしたキャスティングでした。

倉田真由美さんのマンガをきっかけに、一時期流行語となった「ダメンズ」。夏の夫・丈晴も「酒」「借金」「暴力」の三重苦男なのですが、ついつい甘やかしてしまう夏は典型的な「ダメンズウォーカー」。

夏の印象ダメージを狙って九条家から送り込まれていた丈晴。密子に監禁され殺されかかりますが、夏が止めに入り。この過程で、密子の親からのDV過去や火事で亡くなった姉・小原鞠子（泉里香さん）も明らかに。

人を殺害することすら辞さない密子のトラウマと狂気が、夏の寄り添いと「あなたが変われば世界が変わる」の魔法の言葉で治まるという流れは、ちょっと無理筋かなあ。

九条開発の前社長・謙一（神保悟志さん）の秘書だった鞠子が亡くなった火事について、丈晴が目撃情報を夏や密子に伝えようとしますが、何者かに突き落とされて死亡。そんなところでワザワザ電話するから（笑）。

それはそうと「山中聡」さんと「山中崇」さんって、名前が似ている上に共にバイプレイヤーなので紛らわしいですね。前者は『おいハンサム‼』の楠山社長役、後者は朝ドラ『ちむどんどん』の田良島デスク役。

余談①：フジテレビ「ノイタミナ」枠で放送中の『先輩はおとこのこ』が、TVerで初回から第5話まで配信中。なかなか面白いです。女装男子（あるいは男の娘）が主人公ですが、江口寿史さんの『ストップ!! ひばりくん!』で育った我々には、違和感や偏見なし。

余談②：昨日の地震で話題となった、よしづきくみちさんの漫画『南海トラフ巨大地震』第2巻の試し読みはこちら↓静岡県・三重県・和歌山県・高知県への大津波のカットに息を呑みます。


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