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ドラマ日記 『春になったら』(第2話)&『先生さようなら』(初回) 

3か月後に結婚する娘・瞳(奈緒さん)と、3か月後にこの世を去る父・雅彦(木梨憲武さん)が、「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していく3か月間を描いた、笑って泣けるハートフル・ホームドラマ『春になったら』の第2話。

まともに話も聞かないまま、一馬(濱田岳さん)を全否定した雅彦に怒りが爆発した瞳は、病気の雅彦のことなど構わず、一度はキャンセルした結婚式をやはり決行すると息巻く。しかし、一方で雅彦に祝福されて結婚したいという思いは捨てきれない。

「八王子の神童」と呼ばれた東大中退の一馬が説明した、精神科医のキューブラー・ロスによる「死の受容」の5段階説(否認、怒り、取り引き、抑うつ、受容)が肝になった今回。切り替えの早い雅彦は、5段階のプロセスを経て「受容」に辿り着いていたのでした。

「死ぬまでにやりたいことリスト」のひとつ「伊豆に行く」を実行しに、瞳と向かった雅彦。治療を受けて欲しい瞳の気持ちは承知した上で、「残り3ヶ月、俺は仕事していたい。やり残したことを思いっきりやりたい。お前の父親でいたい!」と叫ぶ雅彦。初回と一転、泣かせるラストとなりました。

過去…国語教師・由美子(北香那さん)×男子高生・田邑拓郎(渡辺翔太さん)の恋と、現代…美術教師・田邑×女子高生・弥生(林芽亜里さん)の恋が輪廻し、交錯する、明るくも切ない学園ラブストーリー。

ある日、田邑が校内で、目標もなく周りの空気を読む生徒・弥生にふと声をかけたことで、弥生の高校生活は彩りを持ち、田邑先生が気になり始める。田邑も目標もなく退屈だった高校時代、冴えない担任の内藤由美子(北香那さん)が書いた恋愛小説を拾ったことで彼女が気になり始め、さらに絵の上手さを指摘されるとますます由美子先生に引き込まれていく。

現在と過去のシーンが、交互に同じ程度描かれる構成。実年齢31歳の渡辺さんが男子高生と美術教師の一人二役ながら、違和感はなし。しかし、北さんが地味で目立たない国語教師という設定は無理がある。近年益々美しくなって、色気ダダ洩れ。現実にいたら、男子高生の一番人気は間違いない所。

林さんはドラマ初出演のようですが、こちらもキャラクターを上手く演じている感。冒頭の回想シーンなどからすると、田邑と由美子は恋愛関係になるのでしょうし、それが彼女の死につながるのでしょう。田邑と弥生がどこまで関係が進むかは、今のところ不明。

映像の質感もいいですし、正統派な(悲恋系?)青春ラブストーリーとして楽しめそうです。


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