ドラマ日記『光る君へ』(第5話)&『さよならマエストロ』(第4話)
平安時代、京に生まれたまひろ→紫式部(吉高由里子さん)。数歳年上の藤原道長(柄本佑さん)とは、少女の頃に知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれ。別の男性と結婚するも死別。娘を育てながら、「源氏物語」を書き始める大河ドラマ『光る君へ』の第5話「告白」。
道長が右大臣家の子息であり、6年前に母を手にかけた道兼(玉置玲央さん)の弟であることを知ったまひろは、ショックを受けて寝込んでしまう。事態を重く見た、いと(信川清順さん)はおはらいを試みる。
まひろが倒れたことを知った道長は、直秀(毎熊克哉さん)を通じて、まひろと再会。6年前の出来事を話し、母の死に自責の念を抱いていたことを告白。ここでの吉高さんの泣きの演技が凄かったなあ。「ゾーン」に入るとはまさにこのこと。
まさかの告白でしたが、道長は6年前の兄の血だらけの姿を覚えており、「俺は、まひろの言うことを信じる」と。 まひろは「三郎のことは恨まない。でも、道兼のことは生涯、呪う」と、二人の距離がグッと近づいたシーンでした。
しかし、直後に道長は直秀に「まひろを頼む」と言い残し、去っていきました。直秀はそれ以前に、道長にまひろを「弄ぶな」と忠告していたにも拘らず、ここでは「帰るのかよ…」と現代的なツッコミ(笑)。
家に直帰した道長は、兄に真相を問い詰めますが、道兼は「虫けらの一人や二人殺したとて、どうということもないわ」と悪びれもせず。激高した道長は兄に殴りかけますが、道兼はそもそもは道長のせいだと責任転嫁。
それを見ていた二人の父・兼家(段田安則さん)は「道長に、このような熱き心があったのは知らなんだ。これなら、我が一族の行く末は安泰じゃ」と大喜び。段田さん、悪い顔してますね。さすがです。
で、今週の花山天皇役(本郷奏多さん)。入内した藤原忯子(井上咲楽さん)が、花山天皇から「愛でられすぎて」体調を崩していました。「ご寵愛」という言葉がありますが、「愛でられすぎて」はいかにも生々し過ぎる表現で、今週も大石静さんがぶち込んできましたね。
なお、本郷さんは同じ日曜夜10時の『アイのない恋人たち』にも、主要キャストで出演していて、そちらでは真逆の童貞役を演じています。見比べてみるのも一興です。
天才指揮者だったが「ある事件」で家族も音楽も失った俊平(西島秀俊さん)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜さん)が、地方オーケストラを通して情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくヒューマンドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート』の第4話。
響がバイオリンを弾くところを目撃した大輝(宮沢氷魚さん)と天音(當間あみさん)と蓮(佐藤緋美さん)。凌駕した技術に驚く三人。大輝は、晴見フィルに誘うが、響は演奏していたことは内緒にして欲しいと懇願。その代わりにある条件を提示される。
初回の終わりに、俊平の妻・志帆(石田ゆり子さん)と楽団長の古谷悟史(玉山鉄二さん)の不倫匂わせ伏線が回収された第4話。志帆が離婚しているという偽情報を信じた悟史は、一目惚れした志帆にプロポーズしますが、撃沈していました。
あっさり俊平の前に現れた志帆。5年ぶりの再会に、やり直したいという俊平に対し、過去のワンオペ家事と育児について滔々と述べ、最後に「あなたが指揮棒を振っている間、私は人生を棒に振っていたんだから」と、離婚を切り出し、「プロポーズされた」と言って去っていきました。
プロポーズした男は誰なのか。相談した「うたカフェ二朗」の店主・二朗(西田敏行さん)から、オケ内にその男がいると聞かされた俊平は、練習が始まっても間男探しに必死。間男ではないものの、後ろめたさがある古谷は動揺し、音も外してしまい。俊平も古谷を疑い始めたところで終了。
朝ドラ『マッサン』で主演を務めた玉山さんが、オーラを消して全力のコメディ演技。そういえば、玉山さんには『バカボンのパパよりバカなパパ』(2018年)という引き出しもあったなと。
余談:昨日のNHK『土スタ』のゲストは、大河ドラマ『光る君へ』に主演中の吉高由里子さん。MCの近藤春菜さんとは、プライベートでも親しいということもあり、盛り上がった回でした。