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ドラマ日記

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日々、視聴している連続ドラマの感想を集めています。
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2022年5月の記事一覧

ドラマ日記『未来への10カウント』(第7話)&『17才の帝国』(第4話)

生きる希望を失った、元高校ボクシング4冠の桐沢祥吾(木村拓哉さん)が、高校ボクシング部のコーチに就任したことで、徐々に熱を取り戻す、青春スポーツ・エンターテイメント『未来への10カウント』の第7話。 京明高校との練習試合の最中、コーチ・桐沢の采配で、出場メンバーに選ばれなかった凄腕の転校生・西条(村上虹郎さん)が上級生に殴りかかる事件が発生⁉連帯責任で期間未定の活動停止を言い渡され、松葉台高校ボクシング部の部員たちは西条への怒りを爆発させる。 事件の真相を当事者の一人、澤

新ドラマ『魔法のリノベ』&『家庭教師のトラコ』&『新・信長公記』

総務省統計局の調査によると、趣味・娯楽として演劇を挙げる人が、男性が9.7%で女性が19.1%。意外に男女差がありますね。一方、テレビドラマを週1本以上見る人は約6割。ほぼ毎日が19%、週に数本が27%ということで、まだまだドラマが娯楽の中心にいることはたしかなようです。 そんな敷居が若干高い演劇ですが、実はテレビドラマを支えているのは演劇出身の俳優や脚本家だったりします。松尾スズキさんや宮藤官九郎さんが所属する「大人計画」はその典型でしょうし、名優やバイプレイヤーと呼ばれ

新ドラマ『初恋の悪魔』&『NICE FLIGHT!』&『晩酌の流儀』

昨年、久しぶりの連ドラ作品『大豆田とわ子と三人の元夫』が好評だった脚本家・坂元裕二さん。ドラマ『東京ラブストーリー』『問題のあるレストラン』『カルテット』や映画『世界の中心で、愛をさけぶ』『花束みたいな恋をした』など、30年以上に渡って良質な作品を生み続けています。 坂元さんの作品というと、4人の男女の会話劇の印象が強く(無論そうでない作品もありますが)。『東ラブ』や『カルテット』はその典型ですし、『最高の離婚』もそう。『大豆田』もそのバリエーションの一つかなと。 そんな

朝ドラ『まれ』を振り返る

不評が伝えられる朝ドラ『ちむどんどん』に関するもので、“反省会”ハッシュタグに関する文春オンラインの記事がありました。 朝ドラ反省会のハッシュタグは、2015年度前期の「まれ」のときから目立ち始め、2016年度前期の「とと姉ちゃん」や2018年度前期「半分、青い。」の放送時もなかなかに盛り上がってしまっていた。 “失敗作”“駄作”と語られることが多い『まれ』ですが、現在進行形の『ちむどんどん』に比べると、結構面白かったような気にもなり。作品も人も全否定からは入らない主義で

ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(第20話)&『マイファミリー』(第7話)

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)に学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第20話「帰ってきた義経」。 奥州へ逃れた源義経(菅田将暉さん)だが、迎え入れた藤原秀衡(田中泯さん)がほどなく死去。義時は奥州行きを志願するが、頼朝は義経討伐を冷たく命じ…。 秀衡亡き後、その息子の国衡(平山祐介さん)と泰衡(山本浩司さん)の仲の悪さにつけ込むよう義時を差し向けた頼朝。まんまと策

ドラマ日記『未来への10カウント』(第6話)&『17才の帝国』(第3話)

生きる希望を失った、元高校ボクシング4冠の桐沢祥吾(木村拓哉さん)が、高校ボクシング部のコーチに就任したことで、徐々に熱を取り戻す、青春スポーツ・エンターテイメント『未来への10カウント』の第6話。 強豪校との練習試合が決定。桐沢の発案で、とんでもない方法で出場メンバーを決めることに。一方で、桐沢は亡き妻・史織(波瑠さん)と同じ顔の女性に遭遇。動揺を隠せずにいる桐沢の姿に、顧問・葵(満島ひかりさん)の心も激しく揺れ動き…。 強豪校との対戦に委縮する部員をみて、桐沢は西条(

新ドラマ『教祖のムスメ』&『ザ・タクシー飯店』&『先輩、断じて恋では!』

子供の頃にもタクシーに乗ったことはありましたが、それは親など大人と一緒の時で、一人でもちょくちょく利用するようになったのは社会人になってから。鉄道やバスに比べると料金も高いですから、学生にはちょっと敷居が高い乗り物でした。 ラジオなどで時折タクシーの話題が取り上げられます。運転手が無愛想だとか、逆にやたら話しかけられるとか、道を知らな過ぎて困ったなどのエピソードが語られますが、逆に運転手さんからすれば、困った客エピソードが山ほどあるだろうなと。 タクシーという密室だからこ

ドラマ日記『カナカナ』&テレビ日記『アンタウォッチマン!』ほか

ケンカにはめっぽう強いが天然ボケの元ヤン青年・マサ(眞栄田郷敦さん)と、ちょっとおませな5歳の女の子・佳奈花(加藤柚凪さん)が織りなすハートフルコメディ『カナカナ』。 マサは居酒屋パイセンを営んでいるが、かつて一人で100人相手のケンカに勝った伝説を持つ武闘派。ある日、裸足で逃げる少女・佳奈花と出会う。実は佳奈花には人の心を読める不思議な能力があり、それを知った叔父の沢田(武田真治さん)に利用される地獄の日々を送っていた…。 NHKが春から始めた夜ドラ枠の第二弾。月曜から

ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(第19話)&『マイファミリー』(第6話)

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)に学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第19話「果たせぬ凱旋」。 鎌倉入りを許されず、京へ戻った義経(菅田将暉さん)。義時は頼朝と義経との関係修復を模索するが、後白河法皇(西田敏行さん)はそれを許さない。この状況を政子(小池栄子さん)が憂う中、京では義経をめぐって里(三浦透子さん)と静(石橋静河さん)が対立。 義時らの尽力も空しく、後

新ドラマ『競争の番人』&『ユニコーンに乗って』&『彼女、お借りします』

「伝説の番組」などといういい方がよく使われますが、そのひとつとして名前が挙がるのが『夢で逢えたら』(1988年~1991年)。東京進出前のダウンタウンと大ブレイク前のウッチャンナンチャン、芸達者な清水ミチコさんとトリッキーな野沢直子さんによるコントバラエティー番組でした。 当初はサザンオールスターズが主題歌を担当していましたが、途中からUNICORN(ユニコーン)に交代。「働く男」が印象深く。番組後半の音楽コーナーにも何度か登場。DVD化されていないのが残念です。 と、こ

ドラマ日記『未来への10カウント』(第5話)&『17才の帝国』(第2話)

生きる希望を失った、元高校ボクシング4冠の桐沢祥吾(木村拓哉さん)が、高校ボクシング部のコーチに就任したことで、徐々に熱を取り戻す、青春スポーツ・エンターテイメント『未来への10カウント』の第5話。波瑠さん再登場で、折原(満島ひかりさん)とWヒロインの様相。 インターハイ予選で強豪・京明高校に負けたことで、桐沢はコーチを解任されてしまう!そんな中、弱小ボクシング部にエース候補⁉ボクシング経験のある転校生・西条(村上虹郎さん)が入部。凄腕かつ生意気な西条の出現で、ボクシング部

大河ドラマ『どうする家康』の追加キャストをチェック

来年の大河ドラマ『どうする家康』。主演は嵐の松本潤さんで、脚本は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや、ドラマ『外事警察』・『鈴木先生』・『リーガル・ハイ』シリーズ・『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太さんによるオリジナル。 昨年11月の第一次共演者の発表では、織田信長役に岡田准一さん、家康の正室・築山殿役が有村架純さん、豊臣秀吉役をムロツヨシさん、今川義元役は野村萬斎さん、武田信玄役に阿部寛さんと華やか。 そして先月、新たな出演者が発表になりました。ま

新ドラマ『雪女と蟹を食う』&『量産型リコ』&大河ドラマ『光る君へ』

鰻を名物料理とする地域が全国にあるように、蟹をご当地グルメとして推す地域も多く。一般的には寒い地方の印象がありますが、蟹と言っても色々あって、例えば九州有明海にはワタリガニの一種「竹崎かに」がいますし、沖縄でも「ノコギリガザミ」が捕れます。 正直、食べるのが面倒で蟹を食べる機会は少ないのですが、一度大学の友人たちと福井県越前町の温泉旅館に泊まり、越前ガニのフルコースをいただきました。あれは美味しかったなあ。 そんな蟹がタイトルに入ったドラマ『雪女と蟹を食う』が、7月期に放

ドラマ日記『元彼の遺言状』(第5話)&『じぞ恋』(第4話)

敏腕弁護士・剣持麗子(綾瀬はるかさん)が、毎度殺人事件に出くわし、狙ったお金のために渋々事件を解決する、痛快リーガルミステリー『元彼の遺言状』の第5話。 ある日『暮らしの法律事務所』を訪ねてきた森川(関水渚さん)。「ちょっと篠田(大泉洋さん)借りるわよ」と、とあるパーティーのエスコート役で篠田(大泉洋さん)を連れ出す。一方、かつての上司・津々井(浅野和之さん)は剣持を同じパーティーへ連れて行く。 パーティー会場で起こった殺人事件。実は会社設立時からのパートナー・庄司(髙橋