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ドラマ日記

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日々、視聴している連続ドラマの感想を集めています。
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2022年3月の記事一覧

案外多め!?春の「掛け持ち」俳優

昔は同じクールのドラマの「掛け持ち」は憚られる雰囲気があったようですが、近年は売れっ子のバイプレイヤーを中心に、「掛け持ち」俳優・女優が珍しくなくなりました。 2022年4月期の春ドラマですと、まず広瀬アリスさんが2つの作品に主演掛け持ちすることが話題です。『恋なんて、本気でやってどうするの?』は王道恋愛ドラマだけにしっとりと演じつつ、『探偵が早すぎる2』はコメディで変顔も披露。 主演と脇役の掛け持ちパターンですと、向井理さんは『先生のおとりよせ』が主、『悪女』は脇。古川

ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(第12話)&『ミステリと言う勿れ』(最終回)

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第12話。 政子(小池栄子さん)が懐妊し、頼朝の嫡男誕生への期待が高まる中、比企能員(佐藤二朗さん)が比企尼(草笛光子さん)を伴い鎌倉に出仕。さらに三善康信(小林隆さん)から推挙された官僚・大江広元(栗原英雄さん)らが都から下向し、新たな関係が動き出す。 頼朝の愛妾・亀(江口のりこさん)の

春は多めの「学園ドラマ」に注目

かつてはゴールデン(プライム)タイムでも多く放送されていた「学園ドラマ」。『熱中時代』(1978年)や『スクール☆ウォーズ』(1984年)が夜9時、『GTO』(1998年)や『ごくせん』(2002年)は夜10時。『3年B組金八先生』シリーズ(1979年)も、当初は夜8時から放送されていました。 「学園ドラマ」のメインターゲットである若年層のテレビ離れもあってか、『ごめんね青春!』(2014年)『学校のカイダン』(2015年)『表参道高校合唱部!』(2015年)など、傑作なの

オリジナルに良作多し…冬ドラマ反省会

2022年冬ドラマもほぼ終了。例の感染症に加え、遠い国の戦争のニュースが連日伝えられ、なんだか重い気持ちになりがちですが、そんな時こそフィクションであるドラマ世界は癒し。というわけで、冬ドラマをまずは世帯視聴率な上位作から見てみましょう(朝ドラと大河除く、3月24日時点)。 1位『DCU』 最高視聴率16.8%(平均14.5%) 2位『ミステリと言う勿れ』 最高視聴率13.6%(平均11.9%) 3位『となりのチカラ』 最高視聴率11.5%(平均9.2%) 4位『ドク

新ドラマ『空白を満たしなさい』&『よだれもん家族』&『オールドルーキー』

俳優ならば、一度は主演をやってみたいと思うものでしょうが、逆に主演ばかりというのも辛いんじゃないかなとも想像したりして。ドラマならば視聴率、映画なら興行収入という数字のプレッシャーがありますし、そもそも、年齢と共に主演俳優で居続けることの難しさもあるでしょう。 「主演ばかり俳優」「主演ばかり女優」というのも、後々苦しくなるようにも予想できますから、主演もやれば脇役もやるというスタンスの方が、演技の幅も広がりますし、見る方も新鮮でいいなと。 高橋一生さんなどはその代表格でし

ドラマ日記『鎌倉殿の13人』&『ミステリと言う勿れ』&『恋せぬふたり』

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第11話。 鎌倉では頼朝の新たな御所が完成。坂東武者に平家の旧領を恩賞として与えるなど着々と体制が整えられ、義時も慌ただしい日々を送っていた。だが、りく(宮沢りえさん)は頼朝の舅である夫・時政(坂東彌十郎さん)の処遇の低さに不満を募らせる。 頼朝が“鎌倉殿”と呼ばれ、家人たちが“御家人”と

先に読む!?春ドラマの「原作マンガ」

連ドラはおおまかにいえば、オリジナル・原作付き・リメイクなどがありますが、相変わらず多いのがマンガの実写化作品。放送前に原作は読まない派もいるでしょうが、事前にチェックして、どう改変されるかを楽しむという手もあります。2022年4月期作品から挙げてみます(15作品、敬称略)。 ◆『正直不動産』(月曜夜10時、NHK総合) 出演者:山下智久、福原遥、市原隼人、泉里香、倉科カナ、大地真央 原作:夏原武、水野光博 脚本:根本ノンジ やり手の営業マン永瀬(山下)が、ある時から嘘が

春の「恋愛ドラマ」をチェック

恋愛ドラマと一口に言っても、そこに占める恋愛要素の割合はさまざまで、恋愛がメインのものから、恋愛にサスペンスやホームドラマなどを掛け合わせたもの、お仕事ドラマのサブ的恋愛などなど。 2022年4月期の春ドラマでは、正統派からラブコメ、微かに恋愛要素が含まれる作品まで合わせると、ざっと17作品。まずは、恋愛メイン作品を挙げましょう。 『恋なんて、本気でやってどうするの?』『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』『村井の恋』『理想ノカレシ』『花嫁未満エスケープ』『モトカ

春の「SPドラマ」をチェック2022

2022年冬ドラマも終盤を迎える中、春のスペシャルドラマをそろそろ本格的にチェックしました。日付順、地上波限定であらすじも(敬称略)。ドラマタイトルに公式HPをリンク。 [3月19日]『無用庵隠居修行5』(昼1時半、テレビ朝日)        水谷豊×岸部一徳×檀れい 出演による、笑いとサスペンス、感動ありの痛快エンターテインメント時代劇第5弾。脚本は、映画『超高速!参勤交代』の土橋章宏。 [3月19日]『エンディングカット』(夜9時、NHK総合)        文化庁芸

新ドラマ『花嫁未満エスケープ』&『モトカレ←リトライ』&『恋に無駄口』

「女性は、別れた男性をスパッと忘れられる」という俗説がありますが、実際には未練がいつまでも残ったり、今カレと元カレの間で悩む女性も少なくないでしょう。個人差を無視して「女性は○○、男性は○○」という断定的な言説は、疑ってかかる必要はあるかと。 今カレと、付き合い始めの盛り上がっている時期ならば、元カレを思い出すことは少ないでしょうが、徐々に今カレの欠点が見えてきて、不満が募ると、元カレと比較したくなったり(複数いれば一層)。むろん、人間は「過去を美化する」点には注意するべき

ドラマ日記『鎌倉殿の13人』&『ミステリと言う勿れ』&『恋せぬふたり』

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第10話。 平家の追討軍を退けた義時ら頼朝軍。後白河法皇(西田敏行さん)はほくそ笑み、平家の総帥・清盛(松平健さん)は都を京へ戻すことを決断する。奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯さん)は、義経(菅田将暉さん)からの助力を求める文を読むが、動きを見せない。 義経の自由奔放というか、傍若無人ぶりが

見逃せない!春ドラマ「脚本家」5人

「映画は監督のもの、ドラマは脚本家のもの、舞台は俳優のもの」などといいます。新ドラマ情報が解禁されると、どうしても出演者に目が向きがちですが、脚本家で作品を選ぶと、ハズレが少ないような気がします。というわけで、2022年4月期春ドラマから、信頼度の高い脚本家5人を挙げてみます。 まずは、TBS日曜劇場『マイファミリー』の黒岩勉さん。フジテレビヤングシナリオ大賞出身。フジでは『LIAR GAME 2』、『謎解きはディナーのあとで』、『ストロベリーナイト』、『ようこそ、わが家へ

新ドラマ『探偵が早すぎる2』&『吉祥寺ルーザーズ』ほか

ドラマの記事を書く時に、ネットニュース以外で一番活用するのはWikipediaですが、それでもわからない情報を検索する際に便利なのが、株式会社キューズ・クリエイティブが運営する「テレビドラマデータベース」。シンプルなデザインですが、「あれ何だっけ?」という時の強力な味方。 例えば、近年多いシェアハウスが舞台のドラマ。いつ頃から増えたんだろう?と疑問に思った時に、このサイトで検索。一番古い例が、2006年の『下北GLORYDAYS』で、2008年には長澤まさみさん主演の『ラス

ドラマ日記『鎌倉殿の13人』&『ミステリと言う勿れ』(第9話)

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第9話。 鎌倉入りを果たした頼朝の一党。敵対した平家方を捕らえるため、頼朝は和田義盛(横田栄司さん)と畠山重忠(中川大志さん)を派遣。これを知った義時と三浦義村(山本耕史さん)は、祖父・伊東祐親(浅野和之さん)と八重(新垣結衣さん)を救うため、急ぎ伊東へと向かう。 一度は敵対した祖父・伊東