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ドラマ日記

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日々、視聴している連続ドラマの感想を集めています。
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2021年3月の記事一覧

ルームシェア系から“入れ替わり”まで!春の「恋愛ドラマ」をチェック

昨年はTBS火曜10時枠を中心に、恋愛ドラマ復活の年でした。『恋はつづくよどこまでも』 『いいね!光源氏くん』『私の家政夫ナギサさん』 『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『この恋あたためますか』『恋する母たち』『あのコの夢を見たんです。』など。 2021年春ドラマも、ルームシェア系から“入れ替わり”ものまで、ざっと数えたところ、13本の恋愛系ドラマが登場。期待作5本を中心に、情報を挙げておきます。 ◆『大豆田とわ子と三人の元夫』(火曜夜9時、フジテレビ) 出演者

ドラマ日記『青天を衝け』(第7話)ほか&(初回)&新ドラマ『声春っ!』

“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第7話。『ひよっこ』藤野涼子さんと『これっきりサマー』岡田健史さんが登場 栄一は千代(橋本愛さん)と気まずい関係が続いていた。さらに喜作(高良健吾さん)が千代を嫁にもらいたいと言い出し、栄一は動揺する。一方、江戸では、老中・阿部(大谷亮平さん)が亡くなり、幕府は大混乱。慶喜(草彅剛さん)を次期将軍に推す声が、日増しに高まる。 冒頭、本編映像からすぐに家康(北大路欣也

春ドラマで注目したい「再共演」

冬ドラマ『俺の家の話』では、長瀬智也さん主演の『池袋ウエストゲートパーク』や『タイガー&ドラゴン』の出演者たちとの「再共演」が話題を呼びました。2021年春ドラマでも、さまざまなさ「再共演」が実現。 まずは『イチケイのカラス』(月曜日)。竹野内豊さんと山崎育三郎さんは『グッドパートナー』で同じ弁護士事務所、黒木華さんと小日向文世さんは、『重版出来!』では編集者と漫画家、NHKドラマ版『みをつくし料理帖』では料理人と料理屋主人の関係でした。 次に『大豆田とわ子と三人の元夫』

ドラマ日記『俺の家の話』&『バイプレイヤーズ』(最終回)

プロレスラーの寿一(長瀬智也さん)が、能楽師の父・寿三郎(西田敏行さん)を介護することになり、女性ヘルパー・さくら(戸田恵理子さん)を巻き込んでいくホームドラマ『俺の家の話』最終回。寿一がついに、人間国宝から“人間家宝”認定されました。 奇跡的に一命を取り留めた寿三郎。寿一は新春能楽会で舞う予定の「隅田川」の稽古に励んでいた――。 ファーストカットは火葬場らしき煙突からの煙。寿三郎の死を予想させながらのまさかの展開。火葬場の煙で人の死を表現する演出は、『小早川家の秋』(1

新ドラマ『クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術』&ドラマ日記『RISKY』

現実世界でやれば、パワハラやDV男と言われかねませんが、ドラマの中ではドSキャラが人気だったりします。最近でいえば、『恋つづ』天堂(佐藤健さん)や『恋あた』浅羽(中村倫也さん)。昔でいえば、『花より男子』道明寺(松本潤さん)に『のだめカンタービレ』千秋(玉木宏さん)。 男性に比べると少ないものの、女性のドSキャラも定期で登場。『リモラブ』美々(波瑠さん)に『ボス恋』麗子(菜々緒さん)、映画でも『小説の神様』小余綾(橋本環奈さん)など。 そんなドSな役に、乃木坂46の久保史

「カチューシャの唄」と「朝ドラ」と

3月26日は「カチューシャの唄の日」。1914年のこの日、文学者の島村抱月と女優の松井須磨子が起こした芸術座で、トルストイの『復活』の初演が行われ、劇中歌「カチューシャの唄」が大流行したことに由来します。 松井は島村と不倫の末に自殺を遂げるなど波乱万丈の人生でしたが、女優&女性として先駆的な生き方だったのでしょう。その劇的な生涯は多くの作品に取り上げられていて、大河ドラマ『春の波濤』(1985年)では、名取裕子さんが演じています。柳原白蓮みたいに、朝ドラにも登場しないかな。

新ドラマ『結婚できないにはワケがある。』&ドラマ日記『エアガール』

“おたく評論家”として一世を風靡した宅八郎さんが昨年亡くなりました。長髪に銀縁眼鏡、マジックハンドと「森高千里フィギュア」を持った独特のキャラクターで、当時の世間が考えるオタク像を演じていたのでしょう。 男女年齢を問わず、人形やフィギュアが好きな人はいますが、一口に人形好きといっても、その世界は多種多様で、愛好者の嗜好もさまざま。一部には、心のない人形を、異性のそれに対するように愛する人たちもいます。 有名なところでは、江戸川乱歩の小説『人でなしの恋』(1926年)。夫の

ドラマ日記『監察医 朝顔』(最終回)

法医学者の朝顔(上野樹里さん)が、さまざまな事件と遺体に向き合っていく、ヒューマンドラマ『監察医 朝顔』続編の最終回。7分間に及ぶ感動のスピーチシーンがありました。 山倉(戸次重幸さん)たち野毛山署の刑事たちは、森本(森本慎太郎さん)が刺された現場周辺で犯人に繋がる痕跡を探していた。一方、興雲大学法医学教室では、三田村一家殺人事件を検証し直す。ところが、森本を襲った“頬に火傷の跡がある男(りんたろーさん)”が、新たな凶行におよび…。 事件パートでは、森本を刺した男がさらに

ドラマ日記『天国と地獄』(最終回)&『青天を衝け』(第6話)

警視庁捜査一課の刑事・望月彩子(綾瀬はるかさん)と、連続殺人容疑者・日高陽斗(高橋一生さん)の魂が入れ替わる、ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』最終回。視聴率20.1%は、今年全ドラマ内1位で有終の美。 日高が逮捕された。「絶対に助ける」と日高に告げた望月だったが、何もできないまま河原(北村一輝さん)によって彼の取調べが始まる。連続殺人事件の主犯は誰なのか、真相にたどりつけない警察。望月は真実を明らかにするため、行動に出るが…。 ミステリードラマとしては、前回の東(迫田

『天国と地獄』は何故?…「W主演」に思うこと

演劇・映画・ドラマなどで、中心となる人物の役を演じることを主演といいます。多くの場合、ストーリーが追いやすいように一人であることが多いですが、たまにW主演、稀にそれ以上ということもあります。 ドラマの場合、主演には人気や知名度と共に、ある程度の演技力が求められますが、無名からの大抜擢ということもありますし、大人の事情で演技が未熟な新人が主演とされることもあります。 近年、ドラマでのW主演が増えているように感じます。いくつか理由はあると思われますが、一つ目には単純に主役級が

ドラマ日記『俺の家の話』(第9話)&『バイプレイヤーズ』(第11話)

プロレスラーの寿一(長瀬智也さん)が、能楽師の父・寿三郎(西田敏行さん)を介護することになり、女性ヘルパー・さくら(戸田恵理子さん)を巻き込んでいくホームドラマ『俺の家の話』第9話。寿三郎の心拍数上げ“大喜利”で盛り上がる明るい一家でした。 妹弟が去り、寿三郎がグループホームへ入所し、観山家に残った寿一は、ひたすら稽古に励んでいた。そこへ、半年前に家を出た寿限無(桐谷健太さん)が突然の帰宅。一方、寿一と結婚を誓い合ったはずのさくらは、手を出してこない寿一に不満を覚えていた。

新ドラマ『シェフは名探偵』&『全っ然知らない街を歩いてみたものの』

今もトップクラスの人気俳優・西島秀俊さん。『あすなろ白書』(1993年)のゲイ役で注目されますが、大手事務所から独立したことから、5年ほど干されていたことは有名な話。北野監督との出会いがあったにせよ、よくぞここまで復活したものだなと感心します。 西島さんとテレビ東京といえば、ドラマ『きのう何食べた?』(2019年)が、深夜ながら大人気に。今年は劇場版も公開予定。この作品もゲイ役でしたね(どっちかといえばネコ)。 そんな西島さんが、再びテレ東でドラマ『シェフは名探偵』に主演

見逃せない!春ドラマ「脚本家」5人

「映画は監督のもの、ドラマは脚本家のもの、舞台は俳優のもの」などといいます。新ドラマ情報が解禁されると、どうしても出演者に目が向きがちですが、脚本家で作品を選ぶと、ハズレが少ないような気がします。 というわけで、2021年春ドラマから、信頼度の高い脚本家5人を挙げてみます。まずは、松たか子さん主演『大豆田とわ子と三人の元夫』(火曜夜9時、フジテレビ)の坂元裕二さん。 映画『花束みたいな恋をした』もヒット中の坂元さん。『東京ラブストーリー』『Mother』『それでも、生きて

ドラマ日記『ウチカレ』&『にじいろカルテ』&『知ってるワイフ』(最終回)

菅野美穂さんが4年ぶりに主演し、浜辺美波さんと母娘役を演じる“エキサイティング・ラブストーリー”『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!(ウチカレ)』最終回。恋愛ドラマとしては軟着陸な結末でした。 碧(菅野さん)は風雅(豊川悦司さん)と漱石(川上洋平さん)の二人からプロポーズされ浮かれる。しかし、空(浜辺さん)との間には微妙な距離が生まれ…。そんな中、おだやに風雅と漱石が来店。風雅の態度が気に入らないゴンちゃん(沢村一樹さん)は頭に血が上り、修羅場と化す! 結局、碧は風雅も漱石も