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女優ノート

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気になる女優さんの出演作についての覚え書きです。
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2021年6月の記事一覧

女優ノート『西田尚美さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、映画『青葉家のテーブル』(2021年6月18日公開)に主演する西田尚美さん。 モデルで活躍後、女優業に進出。初主演した映画『ひみつの花園』(1997年)が、高く評価された西田さん。沖縄を舞台にした映画『ナビィの恋』(1999年)にも主演。朝ドラ『ちゅらさん』で知られる、平良とみさんが注目された作品でもあります。傑作。 東京から沖縄に帰ってきた奈々子(西田さん)は、おばぁ(平良さん)とおじぃ(登川誠仁さん)の

女優ノート『真矢ミキさん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『ナイト・ドクター』に出演する真矢ミキさん。 宝塚歌劇団では、黒木瞳さんや涼風真世さんと同期だった真矢さん。男役トップとして、それまで宝塚になかった様々な試みにチャレンジしたことから、“宝塚の革命児”と称され、1998年に人気絶頂のまま宝塚を退団。 宝塚ファン以外にも広く知られるようになったのが、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)。真矢

女優ノート『岸本加世子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『あのときキスしておけば』に出演する岸本加世子さん。 斬新なホームドラマとして人気を博した『ムー』(1977年)で女優デビューした岸本さん。舞台となる足袋屋の住込お手伝いさん役で、後に富士フイルムのCMで名コンビぶりを見せた、樹木希林さんともこの時からのつきあい。続編『ムー一族』(1978年)も作られた名作。 『時間ですよ』などを作り上げた、TVドラマ界の巨匠・久世光彦が手掛けた名作コメデ

女優ノート『中村アンさん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年春ドラマ『着飾る恋には理由があって』に出演する中村アンさん。 モデル・タレントとして、バラエティでまずブレイクした中村さん。ナチュラルさと無造作に前髪をかき上げる姿から、「かき上げ女子」ブームの火付け役ともいわれ、2014年ブレイクタレントでは2位にランクイン。 本格的に女優業に進出したのは2015年。『5→9〜私に恋したお坊さん』以降、途切れることなく連ドラ出演している印象。『SUITS/スーツ』

女優ノート『猫背椿さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『あのときキスしておけば』に出演する猫背椿さん。 1991年、松尾スズキさん主宰の人気劇団「大人計画」入団した猫背さん。深津絵里さん主演の『恋ノチカラ』(2002年)で、主人公の親友役を演じ、一躍注目されます。 恋に仕事にすべてが可能だと信じて疑わなかった20代が過ぎ、30歳を迎えて夢見ることから卒業しようと心に誓っていた籐子(深津さん)。そんな30代的倦怠真っただ中のヒロインが、転職をき

女優ノート『土村芳さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『ゆるキャン△2』に出演、NHKドラマ『ライオンのおやつ』に主演する土村芳(かほ)さん。 黒木華さんと同じ、京都造形芸術大学映画学科俳優コース出身の土村さん。当時、映画学科教授だった林海象監督に抜擢され、映画『彌勒 MIROKU』(2013年)で初主演。広く知られるようになったのは、朝ドラ『べっぴんさん』(2016年)。主人公(芳根京子さん)の親友・君枝役でした。 朝ドラの印象が強いせいも

女優ノート『黒川智花さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『にぶんのいち夫婦』に出演する黒川智花さん。 『3年B組金八先生』シリーズには、毎回クラスのマドンナ生徒的存在がいるもので、第2シリーズの川上麻衣子さんや、第4シリーズの松下恵さんなどが挙げられますが、第7シリーズ(2004年)の黒川さんもその一人。 典型的な清純派として、2005年には『雨と夢のあとに』で、早くも連ドラ初主演を果たした黒川さん。その頃のイメージの代表作が、少女漫画原作のラブ

女優ノート『伊藤沙莉さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『いいね! 光源氏くん し〜ずん2』に出演する伊藤沙莉(さいり)さん。 2003年、ドラマ『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』でデビュー、天才子役といわれた伊藤さんでしたが、その後『女王の教室』(2005年)から『GTO』(2014年)、『怪盗 山猫』(2016年)あたりまで、いじめっ子キャラのイメージが強く。 同性愛を描いた『トランジットガールズ』(2015年)での連ドラ初主演を経て、朝ド

女優ノート『富田望生さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『ネメシス』に出演する富田望生(みう)さん。 学校が舞台の映画やドラマは、ネクストブレイク俳優の宝庫で、振り返るとすごかった、ということはよくある話。富田さんのデビュー作でもある映画『ソロモンの偽証』(2012年)もそうで、他にも藤野涼子・板垣瑞生・石井杏奈・清水尋也・前田航基・望月歩・平祐奈らがいます(敬称略)。 中学校の校庭で2年A組の生徒・柏木卓也の死体が発見される。警察も学校も飛び

女優ノート『羽田美智子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『#コールドゲーム』に主演する羽田美智子さん。 ビートたけしさんを映画監督に起用するなど、1980~1990年代に映画プロデューサーとして大活躍だった奥山和由さん。その奥山さんが、映画『RAMPO』(1994年)のヒロイン役に抜擢したのが羽田さん。以降、松竹専属女優として『人でなしの恋』(1995年)など多数の映画に出演。 昭和5年、美術学校に通っていた京子(羽田さん)は、講師である門野(阿

女優ノート『小西桜子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『レンアイ漫画家』&『ラブファントム』に出演する小西桜子さん。 1980年代、『鬼龍院花子の生涯』や『極道の妻たち』などの映画で一世を風靡した五社英雄監督。繊細かつ丁寧な演出で信頼関係を構築し、ヌードも厭わない女優が次々と生まれ、「女優開眼」などという宣伝文句もよく使われました。 キスシーンやベッドシーンは演じても、ヌードはNGというのは、女優本人のこだわりもあるでしょうし、事務所の戦略で

女優ノート『比嘉愛未さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『にぶんのいち夫婦』『推しの王子様』に主演する比嘉愛未(まなみ)さん。 井上章一さんの著書『美人論』によれば、美人に関する言説は、明治期の「美人罪悪論」から、現代の「全ての女性は美しい」と転回してくるわけですが、昨今の猫も杓子も「イケメン俳優」「美人女優」という表現を見ていると、納得する話ではあります。 そんな時代、狭義(本来)の意味での美人を、「正統派美人」などと言いますが、その代表ともい