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映画ノート

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気になる新作や思い出の映画についての覚え書きです。
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#恋愛映画

デーティングより告白!?恋愛映画3選

恋愛のスタートが「告白」というのは、万国共通というわけではなく。欧米などでは「デーティング」と呼ばれる、友達以上恋人未満な“お試し期間(SEX含む)”を経て、恋人関係へと移行するようです。 司馬遼太郎さんの名作『竜馬がゆく』には、坂本竜馬が帰郷した際、町娘に夜這いに行くシーンがあります。明治以前には広く行われていた夜這いという風習。男女関係における性の在り方として、本能に即した自由と合理性があったようにも思いますが、残念ながら現在では廃れてしまいました。 一方、現代日本の

意外に穴場!?「図書館キス」映画3選

4月2日は「図書館開設記念日」。 1872年のこの日、日本初の近代的図書館「書籍館」が設立されたことに由来します。また、同日は「国際子どもの本の日」でもあります。 話は脱線しますが、ファーストキスの場所はどこ?という某アンケートによれば、上から順に、家・公園・学校・ホテル・海・イベント・飲食店・山・会社・映画館とあります(全制覇)。学校ですと、放課後の教室・部室・体育館倉庫・屋上、そして図書室あたりでしょうか。 人影まばらな図書館の書棚の陰、皆が静かに本を読んでいるのを横

『君に届け』と『私をスキーに連れてって』

2010年代に量産されたキラキラ映画。主に少女マンガを原作にした青春ラブストーリーで、イケメン俳優の起用は必須。元々ターゲットが十代ですから、大人が興味を持てないの仕方ないとしても、近年はちょっと供給過剰で、やや飽きられ、一息ついた印象。 とはいえ、そんな作品群の中にも名作はあるもので、今年亡くなった三浦春馬さんと多部未華子さんが共演した『君に届け』(2010年)がまさにそれ。原作は『別マ』2006年1月号からスタートした、椎名軽穂さんの大ヒットコミック。 貞子こと黒沼爽