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映画ノート

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気になる新作や思い出の映画についての覚え書きです。
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記事一覧

映画日記『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』

定期的に映画館で映画を観る新習慣の第29弾。今回は、4月12日公開『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』。劇場版『名探偵コナン』シリーズ第27弾。初日3日間で、観客動員227万人、興行収入33億円と好発進。演出は『緋色の弾丸』の永岡智佳さん、脚本は『ハロウィンの花嫁』の大倉崇裕さん。 北海道・函館の斧江財閥に、怪盗キッドからの予告状が届く。ビッグジュエルを追い求めているはずのキッドの目当ては、財閥が所蔵する新選組副長・土方歳三の日本刀だという。同じころ、名探偵コナンこと江戸

映画日記『ミステリと言う勿れ』

定期的に映画館で映画を観る新習慣の第28弾。今回は、9月15日公開『ミステリと言う勿れ 』。フジテレビドラマの劇場版で、主演は菅田将暉さん。ドラマ版から引き続き、演出は松山博昭さん、脚本は相沢友子さん。 美術展のために広島に来た大学生・久能整(菅田さん)は、犬堂我路(永山瑛太さん)の知人だという女子高生・狩集汐路(原菜乃華さん)と出会い、ある相談を持ちかけられる。それは彼女の家系・狩集一族の遺産相続を巡るものだった(シネマトゥデイから引用)。 以下、ネタバレあります。

映画日記『リボルバー・リリー』

定期的に映画館で映画を観る新習慣の第27弾。今回は、8月11日公開『リボルバー・リリー 』。主演は綾瀬はるかさんで、共演は長谷川博己さんほか。監督は『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲さん。 大正末期の1924年。関東大震災からの復興で鉄筋コンクリートのモダンな建物が増え、活気にあふれた東京。16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・小曽根百合は、いまは東京の花街の銘酒屋で女将をしていた。しかしある時、消えた

映画日記『君たちはどう生きるか』

定期的に映画館で映画を観る新習慣の第26弾。今回は、7月14日公開されるまで情報が隠されたままだった宮崎駿監督の10年ぶりの新作『君たちはどう生きるか 』。 以下ネタバレあります。 出演者も発表されていませんでしたが、蓋を開けると豪華キャスト。主演は現在売り出し中の山時聡真さんですが、脇を固めるのは菅田将暉・柴咲コウ・あいみょん・木村佳乃・木村拓哉・竹下景子・風吹ジュン・阿川佐和子・滝沢カレン・大竹しのぶ・國村隼・小林薫・火野正平(敬称略)。 舞台は第2次世界大戦中。病

映画日記『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

定期的に映画館で映画を観る新習慣の第25弾。今回は、6月30日公開の『インディ・ジョーンズ 』シリーズの第5作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』。 シリーズ第一作の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』が公開されたのが1981年ですから、もう40年以上前。ハリソン・フォードはもう80歳ですが、本作でも主演を務めています。 これまでは『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカス製作総指揮& スティーヴン・スピルバーグ監督コンビでしたが、今回は『ニューヨークの恋人』のジェー

映画日記『水は海に向かって流れる』

定期的に映画館で映画を観る新習慣の第24弾。今回は、6月9日公開の『水は海に向かって流れる』。手塚治虫文化賞新生賞を受賞したほか、各マンガランキングでも上位に位置付けられる田島列島さんの人気漫画を、広瀬すずさん主演で実写映画化。 監督は『そして、バトンは渡された』の前田哲さん。脚本は『1リットルの涙』『凪のお暇』の大島里美さん。 主題歌はスピッツで「ときめきpart1」。 高校への通学のために叔父(高良健吾さん)の家に居候することになった直達(大西利空さん)が駅に着くと、

映画日記『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

定期的に映画館で、映画を観る新習慣の第23弾。今回は、5月26日公開の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。NHKで実写ドラマ化された荒木飛呂彦さんの漫画『岸辺露伴は動かない』シリーズの『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を映画化した作品。 相手のことを本にする特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋一生さん)は、かつてある女性から聞いた「この世で最も黒く、邪悪な絵」の存在を思い出す。その絵がルーヴル美術館にあることを知った彼は、絵を見るためフランスを訪れる(シネマトゥデイ

映画日記『名探偵コナン 黒鉄の魚影』

定期的に映画館で、映画を観る新習慣の第22弾。今回は、4月14日公開の『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』。興収31億円の首位スタート。シリーズ初の興収100億円超なるか。 世界中の警察が管理する防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」が、東京・八丈島の近海に建設される。そのころ、江戸川コナンも鈴木園子の招待で八丈島を訪れていた。ユーロポールの職員が黒ずくめの組織に殺害されたという情報がコナンにもたらされ、不穏に思ったコナンがパシフィック・ブイ

映画日記『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

定期的に映画館で映画を観る新習慣の第21弾。今回は、3月3日公開の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)』。米国アカデミー賞では、作品賞を含む最多7部門受賞した話題作。 エヴリン(ミシェル・ヨーさん)は、優柔不断な夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァンさん)と反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。税金申告の締め切りが迫る中、エヴリンはウェイモンドに並行世界に連れて行かれる。そこでカンフーマスターさながらの能力に

映画日記『湯道』

週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第21弾。今回は、2月23日公開の『湯道』。気がつけば、『イチケイのカラス』を見てから1カ月過ぎていました。これでは、月一の習慣(笑)。 熊本生まれの放送作家出身の才人に、小山薫堂さんという人がいます。『カノッサの屈辱』や『料理の鉄人』などを手掛けると共に、「くまモン」誕生にも一役買い、米国アカデミー賞外国映画賞受賞の『おくりびと』では脚本を担当。今回の映画も小山さんが企画・脚本を担っています。 建築家の三浦史朗(生田斗真さん)が、「まるきん

映画日記『イチケイのカラス』

週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第20弾。今回は、1月13日公開の『イチケイのカラス』。大寒波などもあり、前回見た『名探偵コナン 灰原哀物語』から2週間ほど経ってしまいました。 フジテレビドラマの劇場版。刑事裁判官が主人公という珍しい設定で、主演は竹野内豊さん。浅見理都さんの漫画原作で、脚本は『絶対零度』シリーズや『ナオミとカナコ』の浜田秀哉さん。監督はドラマ版のチーフディレクターで、劇場版『コンフィデンスマンJP』シリーズも手掛けた田中亮さん。 では、まずはドラマを見てい

映画日記『名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~』

週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第19弾。今回は、1月6日公開の『名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~』。灰原哀に焦点を当てたテレビシリーズの特別総集編映画であり、4月14日公開予定の劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』へのプロローグ的、あるいは復習的な作品。 テレビシリーズの第701話から第704話「漆黒の特急」をメインに、灰原の過去や江戸川コナンたちとの出会い、さまざまなエピソードも盛り込まれました。未見のものが多かったので、自分にとってはほぼ新作。 科学

映画日記『Dr.コトー診療所』

週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第18弾。今回は、12月16日公開の『Dr.コトー診療所』。山田貴敏さんの同名漫画を原作に、連ドラ化されたドラマの16年ぶりの続編となる劇場版。 主演の吉岡秀隆さんをはじめ主要キャストが再集結。スタッフも中江功監督や、脚本の吉田紀子さんらが続投。興行収入ランキングでは、第2周目にして5位。 日本の西の端の志木那島。19年前に東京からやってきたコトー(吉岡さん)は、島に“たったひとりの医師”として、島民すべての命を背負ってきた。そんな志木那島も

映画日記『THE FIRST SLAM DUNK』

週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第17弾。今回は、12月3日公開のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』。井上雄彦さんの大ヒットマンガ 『SLAM DUNK(スラムダンク)』を、井上さん自身が脚本・監督を務めてアニメ映画化。 バスケ漫画の金字塔などと評される同作ですが、自分はさほど思い入れはなく。バスケ漫画なら惣領冬実さんの『ボーイフレンド』推し。井上さんの作品なら、『バガボンド』『リアル』の方が好みという、『SLAM DUNK』に関しては浅い読者という立ち位置