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映画ノート

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気になる新作や思い出の映画についての覚え書きです。
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#アカデミー賞

映画日記『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

定期的に映画館で映画を観る新習慣の第21弾。今回は、3月3日公開の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(エブエブ)』。米国アカデミー賞では、作品賞を含む最多7部門受賞した話題作。 エヴリン(ミシェル・ヨーさん)は、優柔不断な夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァンさん)と反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。税金申告の締め切りが迫る中、エヴリンはウェイモンドに並行世界に連れて行かれる。そこでカンフーマスターさながらの能力に

日米アカデミー賞候補作品の予告をチェックしてみた件

西島秀俊さん主演の『ドライブ・マイ・カー』が、作品賞候補になったことでも話題の今年の米国アカデミー賞。授賞式は日本時間の3月28日。一方、日本アカデミー賞の授賞式は3月11日。 正直、候補に挙がった作品は全然見てないのですが、予告編ぐらいチェックしておくかと思いつき、全14作品を見てみました。日本なら『ドライブ・マイ・カー』『護られなかった者たちへ』、米国なら『コーダ あいのうた』『DUNE/デューン 砂の惑星』『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が良さそう。 [日本] ◆『キ

子供も見ていた「ベトナム戦争」映画

狭義の「ベトナム戦争」は、1964年のトンキン湾事件以後の米国によるベトナムへの軍事介入を意味しますが、1973年1月のパリ和平協定を経て、3月29日に完全撤退しました(その後サイゴン陥落を経て、1976年に南北ベトナム統一)。 世界的なベトナム反戦運動の後、米国でも“敗戦”のショックが多少和らいでいく中で、1970年代~1980年を中心に「ベトナム戦争」を描いた映画が多数制作されるようになりました。残虐なシーンも多かったですが、子供も普通に見ていましたね。 まず挙げたい