第15回 綱引きと相撲を奉納する南九州の十五夜行事
こんにちは。阿久根市地域おこし協力隊のチャーリーこと濱田です。
今年の中秋の名月は満月が重なる貴重な日でした。
そもそも中秋の名月が満月とは限らないと初めて知りました。
先月の9月29日、阿久根市の桐野下集落で十五夜の行事が行われたのですがこの内容がなかなか興味深いものだったので是非紹介したいと思い筆を…いえipadを取りました。
この十五夜行事では集落の家々にお供物をいただきにまわり桐野地区にある早馬神社に供えたあと、綱引きと奉納相撲を行ないお供物をみんなでいただきます。
この風習は南九州と沖縄に伝わるもので以前は阿久根のあちこちの集落でも行われていたそうですが、現在では桐野下にのみ残されている貴重な伝統行事です。
南九州の十五夜について調べると、綱引きの縄は蛇(もしくは龍)が由来だそうです。なぜ蛇なのか、一説によるとそれは脱皮することに関係するようです。
脱皮を繰り返し生まれ変わる生き物と満ち欠けを繰り返す月。
それは「死と再生」を繰り返すことにつながり不老不死の意味として捉えられ、それが長寿や健康祈願の象徴へとつながった。また月の夜には露がおりることと、蛇(龍)は水を司ることから雨乞いの意味にも通じ、豊作祈願も込められているそう。
なかなか奥深い十五夜行事。来年の十五夜がすでに待ち遠しい私です。
ちなみに明日の10月29日も満月で「ハンターズムーン」と呼ばれるそうです。
午前4時35分頃に部分月食も重なります!早起き必須です!夜明け前の西の空が晴れますように。
☝️十五夜行事が行われた早馬神社の場所はこちらです
次回は【早馬神社と桐野集落のたのかんさぁ】をフシギ発見🕵️
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