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やっと謎が解けた。〜ラプンツェルのランタンフェスティバル〜
※ネタバレ注意
先日オープンしたファンタジースプリングス。
個人的に「ラプンツェルの森」エリアにおいて、事前の発表内容やプレビューの映像でずーっと思っていたのが、
「エリアにあるでっかい塔になんでラプンツェルのオーディオアニマトロニクス置いたんだろう?」
という疑問でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145871269/picture_pc_567413ffb7af46e6f3f6560cb30375a5.png?width=1200)
ちゃんと動くのが特徴
以下解説。
確かにラプンツェルは18年間塔の上でずっと暮らしていたから、そこにいるのは自然なんだけど、
・塔にいることは隠されている設定だから見えちゃっていいのか?
→ゲストはあくまでランタンフェスティバルに参加する人って設定だから、例えば姿は見せずに歌声だけ聞こえるような仕組みにしておけば世界観的にもいいんじゃないの?
って思ったり
・実写キャラを出すことが制限されてしまうんじゃ?
→せっかく没入感あるエリアを作ったのに、
動くラプンツェルが塔の上にいるから実写キャラ出せないよね?(オープン前日の特別映像でも実写ラプとアニマトロニクスのラプが被らないようにめっちゃ頑張ってた笑)
なんて疑問に思っていました。けど、、、
新しく出来たアトラクション
「ラプンツェルのランタンフェスティバル」
これで全て、なーるほど!と理解しました。すごく腑に落ちた。
そもそもこの塔は、
シンデレラ城やアレンデール城のように
エリアの世界観を作る為に設置された建造物ではなく、
アトラクションを演出する為のプロップスが、
あまりに大きい故にエリアからも見えちゃっているだけなのである。
作り手としてのイメージは、ジャングルクルーズの木によじ登る探検隊や
プーさんのハニーハント内のオウルが住む家がある木ってぐらいの感覚なんだと思う。
この塔はあくまでアトラクションの為に建てたのであって、エリア側からどう見えようが気にしない。ってこと。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145875643/picture_pc_bde86fe1fe46b7af0cd27f0ba06e9550.png)
(プーさんのハニーハント)
そしてアトラクションのプロップス。として考えていくと、
ラプンツェルが塔の上にいる。という演出がいかに工夫されて出来ていることがよく分かります。
まず大前提として、
捌ける人数は多いけど用地の幅を取る水流ライドにおいて
このラプンツェルのランタンフェスティバルは
限られた範囲の中で作る必要があったアトラクションだと分類されます。
そりゃ作り手だってラプンツェルでも革新的な大型ライド作りたかっただろうよ、でも用地とか予算的に無理なんだって、、
そしてここ重要!
ライドのスタートを屋外にし、
塔の上にいるラプンツェルが歌うことで
・塔の暮らしに窮屈していること。
・空飛ぶ光が明日見えること。
・塔の中から外の世界へ踏み出したい気持ち。
これらをスムーズにゲストに理解させ、
映画本編の塔の中の暮らしから外に出るシーンをほぼ全てカットすることが出来ます。
ここの歌は
劇中歌「自由への扉」
そして!映画未使用の曲「自由への扉リプライズ1」
更に「自由への扉リプライズ2」
これらを全て中川翔子さんに歌わせる激アツ演出になっています!ほんと良かったね、、、涙
個人的に1番良かった点としては
原曲のリプライズ2の歌詞
「そうよついに踏み出したわ
最初の一歩を」
ここを
↓
「そうよいつか踏み出すのよ
最初の一歩を」
と変更したところ。
劇中では塔を降りた後に歌うこの曲を
塔の上からでも矛盾なく歌えるよう最小限の歌詞アレンジでやり切るところが素晴らしい!
そして、このパートは原曲だと外に出た気持ちを爆発させるように音階がぶち上がっていますが、
アトラクション版では音階を上げきらず、まだ塔の外に出ていないことを表現しています。凄い。
なにより塔自体が巨大なおかげで、遠目から塔が見え、
ボートは曲がりながらジワジワと塔に近づくようになっている為、
間延びせず歌の尺を稼ぐことが出来るのもよく工夫されている、、、。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145926771/picture_pc_829f14837bf81bc525f5e4a2aa0c3bd0.png?width=1200)
ライドのスタートから塔のふもとまで距離があるのが分かる。
またここで塔の下にいるフリンライダーが歌声に気付きラプンツェルを発見することで、
映画本編では塔の中で出会うシーンも省略出来ています。
長文で色々と解説しましたが、
これらは全て、ラプンツェルを塔の上に配置した故に出来る演出だと感じました。
歌声だけだとラプンツェルが塔の中にいるのかもう降りているのか分からないしね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145928019/picture_pc_e733c2abf00b7ecb5eeae270ea669c68.png?width=1200)
そしてこのアトラクションの大目玉、ランタンが飛ぶシーンは問答無用で素晴らしいのですが、
ここでも歌を工夫していてほんと隙がない、、。
曲の始まりと終わりを強制出来ないシンプルなボートライドの為、
「輝く未来」の歌が
ラプンツェルソロのAメロ(原曲1番)
↓
デュエットのサビ
↓
フリンライダーソロのAメロ(原曲2番)
↓
デュエットのサビ
↓
ラプンツェルソロのAメロ(原曲1番)
↓
…
この流れでループするようになっています。
これにより元は1番、2番と分かれていた曲を違和感なく繰り返し流すことが出来ます。
みんなが見たいシーンがちゃんと見れる。これだけで100点満点よ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145962634/picture_pc_ca0a274475acc16181d69b00b7df7bda.png?width=1200)
ランタンフェスティバル、世間的に評価が高くないことはよーく知っています。
確かに、ライドが短い上に話の途中で終わってしまうし、
アナ雪やピーターパンに比べて最新技術を駆使しているわけでもないから、
出来が悪いと言いたくなる気持ちもすごくわかるけど、
個人的には良いところもめっちゃあるアトラクションだと思うし、
作ってくれてありがとうって気持ちしかないです。
結論
ぜひ乗ろう!スタンバイパスで!!(無課金)
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