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USJ版スパイダーマンが終了することがいかにヤバいか
2023年5月16日公開分
衝撃のニュースが流れてきました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105723794/picture_pc_3202f07b08c67be45f511037201cef24.png?width=800)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(通称USJ)は2024年1月22日をもって、人気アトラクション
「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド4K3D」を終了すると発表しました。
2004年1月23日からオープンしたこのアトラクションが、丸20年経ったタイミングで終了することになります。
この終了の何がヤバいかというと、
・USJでも人気アトラクションだった。
・2013年にリニューアルされており、技術的に古びたアトラクションではない。むしろクオリティの高さは今だに世界最高レベル。
・完全終了(リニューアル等ではない。)
上記のように、他のアトラクション終了とは明らかに異なるクローズになっています。
一部の話によると、原因は後述の契約期間満了と言われています。が、
このクローズによって、今後色々なことが激変することになります。(断言)
その内容について記録の意味も込めて自分なりにまとめてみました。
①スーパー複雑キャラことスパイダーマン
まず、多くの人が大混乱している(あるいは気にもしていない)
スパイダーマンとUSJ、ディズニーの関係についておさらいします。
例:スパイダーマンってディズニーなの?ユニバじゃないの?
・スパイダーマンはMARVEL(マーベル)社のキャラクターである。
・マーベル社は2010年に買収され、現在ディズニーのコンテンツになっている。
(逆に言うと2009年以前はマーベルはディズニーではなかった。)
これが今回1番大事な前提になります。
ここからは、なぜこんな複雑になっているのか、まず経緯を時系列順にまとめます。
1962年 マーベルコミックにて、スパイダーマン初登場。コミックやアニメ等、様々な作品を通じてアメリカの人気キャラクターになる。
↓
1999年 ユニバーサルがマーベル社と契約を結び、大人気コミック、スパイダーマンのアトラクションをアメリカのユニバーサルスタジオでオープン
↓
2002年 ソニーがマーベル社と契約を結び、実写スパイダーマンを作る権利を獲得、公開し大ヒット。日本でもヒットし、スパイダーマンの名前が世間に知れ渡る。
↓
2004年 USJにスパイダーマンアトラクションがオープン 内容はアメリカ版とほぼ同じ。
↓
2010年 マーベル社がディズニーに買収され、スパイダーマンを含む全てのキャラクターがディズニーコンテンツになる。
↓
2013年 USJスパイダーマンリニューアル
↓
2024年 USJスパイダーマン終了
大事なことは2点
・ユニバーサルはアトラクション、ソニーは実写映画製作の契約をマーベル(ディズニー買収前)としている。
・実写映画公開より先にユニバーサルスタジオのスパイダーマンアトラクションは制作されている。(USJスパイダーマンが実写映画公開後のオープンなのにコミック版を元にしているのはこの為。)
もっと言うと実写映画のスパイダーマンのほうも、
これはこれで非常に複雑でめんどくさい状況になっています。
が、今回は話すのやめておきます。
②何がヤバいのか
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結論から言います。
USJスパイダーマンが終了すると
1 TDRにおいてマーベルのパーク展開が出来ない原因が全て無くなる。
2 国内外全てのディズニーパークのTV取材でスパイダーマンを紹介できる。
はっきり言って激ヤバです。
1 TDRのマーベル展開について、
ユニバーサルとマーベル(ディズニー買収前)の契約には
「ユニバーサルのパークにマーベルコンテンツがある場合、そこからある程度の範囲内にある他社パークでは主要マーベルキャラ及びマーベルの名前を使用禁止」という条約があります。
これのせいで、TDRは今まで一切のマーベル展開をして来ませんでした。
アトラクション、テーマランドはおろか、グッズやフォトロケ、TODAY裏面の映画ポスター印刷まで、
エンドゲーム公開時でもパークだけガン無視でした。
ここでよく、「今年始まったアンバサダーホテルのマーベルルームはどうなんだ?」
「2022年度ハロウィンの仮装で解禁されたのでは?」
と言う人も多いですが、
アンバサダーホテルの件はあくまで「テーマパーク」外のホテルだから可能だったという。OLCのトンチ作戦での結果だと思われます。
D23expo2015ではホテルでマーベルの展示をしていたりと、「あくまであれはパーク外の出来事だから」と割り切ってスタートしている印象です。
仮装に関しても、契約におけるパーク展開の対象をあくまで運営側に設定していたから、ゲストの服飾に関してはセーフと判断したのだと考えられます。
(それでもスパイダーマンについては名指しでNGだから、この契約のメインはスパイダーマンなんだろうけど、)
USJのスパイダーマンが終了すると、そもそも契約の前提だった「ユニバーサルのマーベルコンテンツ」が消えるので、TDRでの制約が無くなります。
あと残る最大の問題は、
OLCがそれを受けどこまでパーク展開を考えるか。
この1点だけになります。
(上記結論で、マーベル展開が来る!と断言しなかったのはこの為)
実は今まででも、ガーディアンズオブギャラクシー等の一部キャラクターは制約の対象外で使用することが出来る契約内容になっていました。(フロリダWDWはTDRと同理由でマーベル展開をほとんどしていないが、ガーディアンズに関しては当初からグリーティングやショー、アトラクション等積極的に展開しています。)
しかし、TDRにおいては以前の株主総会時の質疑においてもマーベル展開を否定。「マーベルは日本においてさほど人気のないコンテンツで、一部キャラだけ使用しても混乱を招く」という理由だと思われます。
また新ファンタジーランド計画の経緯等から見ても、ディズニー本社の提案に対しあくまで最終決定権はOLCにある為、どの期間からどのような形でマーベルをTDRに導入するか、OLCは慎重に進めていくのかなあ?と個人的には思っています。
(最初はフォトロケ、グッズあたりから?新作公開に合わせて)
2 日本におけるTV報道について
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2021年6月、アナハイムのディズニーカリフォルニアアドベンチャーにおいて、新たにアベンジャーズキャンパスがオープンしました。
スパイダーマンのシューティングアトラクション、スパイダーマンが宙を飛ぶショーなど様々な要素が詰まった新エリアです。
しかし、日本のTVニュースはこのことを一切取り上げません。
また、アベンジャーズキャンパスの公式HPにも
スパイダーマンのアトラクションの記載は一切ありません。
ディズニージャパンのアベンジャーズキャンパス紹介ページにもスパイダーマンを絶妙にかわした紹介になってます。
またディズニー好き著名人のyoutube動画においても
ディズニーディスティネーションインターナショナルとの取材旅行の際はスパイダーマンについてガン無視するようになっております。
以上を見ると、明らかに何かしら大人の事情があってスパイダーマンを紹介出来ないようになっていると思われます。
これも、ユニバーサルとの契約による報道の制限が原因と考えられますが、上記のようにUSJのスパイダーマンが終了することにより解消することが出来ます。
マニアのように、報道側が何もしなくとも勝手に情報を見つけ出す方々は問題ありませんが、
特に一般層の人にとって、TV報道でパーク情報を初めて知り、それが来園のキッカケになることも多いです。
その為、今後TDRでの展開をする時に報道の制限が無いことはOLC側から見てもとても大きい意味を持つと思います。
USJスパイダーマンは設定こそコミック版準拠なので、実写映画を好きな人にとっては少し展開が子供向けに感じてしまう点もありましたが、
アトラクション自体は本当に最高なので、正直無くなることはとても残念です。
マルチバース設定もあるんだから、両パークで共存出来るようになれば嬉しかったけど仕方ない!
クローズする前にもう一度乗りに行きたい!
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