第46期最高位戦A2リーグ最終節



皆さんこんばんは

先日行われた最高位戦第46期A2リーグ最終節



昇級争い、残留争いが混沌した視聴者にとっては大変面白く、対局者にとっては大変地獄の、めちゃくちゃ面白い最終節となった



前述に書いた通り上位3名の昇級争い、下位5名の降級争いの混沌とした争いの中にいる選手はもちろん注目な訳だが



特に私が注目していた、いや注目せざるを得なかった選手が1人いた


第11節終了時点第6位 +145.4p



松島 浩太プロ
(文中以下、浩太さん)



最高位戦九州本部所属
私が入会当時から大変お世話になっている大先輩である



昇給点2を保持し、5位以内なら昇級というポジション

九州本部から初のA1リーガー誕生なるか、という状況で私を始め九州本部の選手は当日ソワソワしていたに違いない



浩太さんの麻雀はとにかく全てにおいてバランス良いと感じる
精度の高い読みと状況に応じた打点バランス、そして卓越した押し引きの精度は到底真似出来ない。
まさに安定感抜群の麻雀だ

(第7節の放送卓で4連勝し、第10節で4ラス引いてるのは置いといて)


第7節の放送卓でこんな場面があった


微差ながらリードしている南1局
前巡に36mの両面テンパイをダマに構えて次巡にツモる
場には6mが2枚見えで、ドラ無しとはいえパッと見リーチでも良かったのでは無いかと浅はかな私は思った


何でダマだったのだろう?
気になって夜しか眠れなかったので後日LINEで本人に直接聞いてみた


この時36mは山に2枚
高倉さん36m2枚持ちで147mをヤミテンにしていた


全てがドンピシャに当たっていて鳥肌が立った
尚且つ状況判断も言われてみれば納得しかない


トッププロの思考に本当に驚いた。
同時にこのレベルに至るまでに私は何年かかるんだと落ち込んだ。


ここで先に私が言いたかった事をここで言わしてもらおうと思う。




この天才的な思考を持つプロでも昇級できないのが最高位戦A2リーグなのだ



まさに「魔境」


浩太さんは最終節、第5位の高倉プロと23.7p差の第6位で残留となった



放送卓では無かったので状況が速報がたまにTwitterで流れてくる程度だったのでその日は気が気でなく仕事が手につかなかった


確かに浩太さんはとてもハッキリした発声だ
先日九州classicプロアマでも別卓なのに発声だけで浩太さんの持ち点がある程度わかった

この速報を見た瞬間、
「あっ、普段通りの浩太さんだ」
となぜか安心した


それでも浩太さんは勝てなかった
私は初めて、他人の麻雀の成績で一喜一憂していた
最終スコアを見た時本当に悔しかった
たぶん本気で応援していたからだと思う


もちろん私の何百倍も本人は悔しかったはず
次に会った時に何て言葉をかけていいか分からない


でもたぶん
浩太さんはいつも通り宣材写真のような素敵な笑顔でいる気がする


そして来期のA2リーグでも抜群の安定感でポイントを積み重ねて、ひたすら昇級に向けて打っているのだろう








A2リーグなんてDリーグの私から遥か上にある場所である
でもその遥か上の場所はこんなに麻雀の結果に一喜一憂できる場所なのである
麻雀打ちなら1度は経験してみたい
何年かかるかわからないが必ず到達してみせる

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