ビートルジュースとビートルジュールビートルジュースの件
盛り上がってきた所でバラード・・・みたいな。
バンドの話で食い付いてきた人々を突き放す映画話ですまない。
回顧録を書くのは時間がかかる。
記憶が完璧じゃないので色々時系列とか認識が間違っていたりする。
しかし今のところクレームは来ていないので大丈夫だと思う。
土曜に家で『ビートルジュース』(1988年)を観た。
続編が現在公開中で何故か小4の娘が観たいと言い出したので、じゃあ予習してから行くか、と。
36年振り?の続編。つまり『ビートルジュース』は36年前の作品。
劇場とビデオかテレビで観た記憶があるが、西川のりお師匠の吹替えの印象が強すぎて作品の内容は一切覚えていなかった。
監督はティム・バートン。『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』、『チャーリーとチョコレート工場』等で有名な人。(ナイトメアは監督してないけど)
音楽はダニー・エルフマン。オインゴ・ボインゴのメンバーだと知って驚いたのは結構最近。とはいえオインゴ・ボインゴ自体は『JOJOの奇妙な冒険』でしか知らないんだけど。
導入から素晴らしい流れ。映像と音楽でワクワク感が凄いの。異次元では砂の惑星っぽいヴィジュアルにサンドワームまで登場!ティム・バートンのDUNEだ!
お話は幽霊が新しい家主を追い出そうとするって話で古典落語みたい。
奇想天外さと毒というティム・バートンが頭の中に描いたものを忠実に映像に落とし込んでいるという感じがして、とても楽しい作品。
最近はディ〇ニーにすっかり毒抜きされて、本人的にも満足行ってない様子だから、この頃のイケイケ感が余計に眩しい。
そして翌日。続編である『ビートルジュース ビートルジュース』を朝8時30分から上映の日本語吹替え版で鑑賞した。
冒頭は前作をトレース。隣に座ってた娘と顔を見合わせる。「一緒じゃーん!」それ以外にも前作で登場したキャラクターやロケーションが出て来る度に顔を見合わせ「うんうん!」と頷き合う。ちゃんと予習しといて良かったね。こんな映画の見方もあるんだよって感じることができて良かったなぁ。
お話は前作の35年後を描いた家族の再生もの。生者と死者の世界を描く作品としては『リメンバー・ミー』が近いかも。
キャストは現実的に児ポ事件を起こしてしまった父親役のジェフリー・ジョーンズ以外は続投。父親は死亡し、死者としても上半身なしでの出演と苦肉の策で乗り切りました。
どうせ毒のある映画なんだから父親は幼児虐待でちん切り刑にされて地獄に墜ちましたくらいやってもよかったのになぁ。まぁジェフリー自体が細々ではあるけど復帰しているだけに無理か。
流石に36年前の作品の続編なので映像はパワーアップ。そしてグロ表現などはあえてCGではなくVFX(アニマトロニクスやストップモーション・アニメーションなど)で作り込んでいてティム・バートンが久々に帰ってきたな!というくらい好きなことをやっている。
ファンが観たかったのはこういう分かり易いお下品さと毒だったんだよ。映画は観客が選んでお金を払ってまで観るもの。ポリコレ気にして規制ばかりするんじゃなくて、観客が何を求めているかをリサーチしてくれ!
今回新顔として登場のジェナ・オルテガは新たなるホラーアイコンからポップアイコンへと駆け上っている段階で、勢いそのままに輝きを発揮している。ウィノナ・ライダーとの母子役もなんの違和感もなく、本物の母子に見えてくる不思議。素晴らしかった。
惜しむべくはモニカ・ベルッチが演じたラスボス役ドロレスが折角魅力たっぷりな登場シーンだったのに活かし切れてなかったこと!あの黒いドレス、ホッチキスで繋いだ顔面など、素晴らしかったのに!勿体ない!
ということで、懐かしいな~って人も、初めてその名を聞いたって人も、興味があったら是非是非ご鑑賞を。
ちなみに初代ビートルジュース吹替え役の西川のりお師匠もゲスト声優で特別出演しております。ホーホケキョ!
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