読書:瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』

連休に入りました。
およそ、どの大学でも3回くらいの授業をやりました。ひぃ。疲れた。

本務校で8コマの授業をやっています。

内訳は、
院×2
ゼミ×2
学部講義×1
1年生×1
留学生×2
論文購読会×1

です。1年生への教育は、学部教員のローテーションで、数年に一回担当するのが今年やってきました。1年生。若い。ほとんど高校生と言ってもいいのでしょうね。とにかく、若い。大学のやり方に慣れていないのがこちらに伝わってくるので、準備に時間がかかり、授業自体も最も気を遣います。一番授業時間が短いのに、一番準備時間が長く、終わった後の「ふぁ~~~」感がすごいです。悪い意味ではありません。楽しんでおります。学生さんたちに伝えたいことが曲解されずに伝わっているか、ということに気を遣うわけでして……。


論文購読会は授業化していないのですが、院生がメインです。他大学の先生方も来ていて、それなりに有意義にできているかなと。

しかし、これだけやると、月曜~金曜までは何か授業をしているわけで、やはりちとしんどい。

というわけで、なかなかこちらの更新ができません。たま~に書きます。

https://honto.jp/netstore/pd-book_30305330.html


ちょっと前に読んだ本。ジェンダーのことは、情報が毎日のようにアップデートされ、それに伴って、昨日の常識は今日の非常識みたいになっています。この本も2020年の刊行なので、現在ではさらに新しい考え方を吸収する必要があるかもしれませんが、読んでおくべき本であろうと思います。

いろいろなCMが炎上しますが、多くの場合は古いジェンダー感を持ったままCMが作成され、それに違和感を抱いた人々によって燃え上がる。その構図を、4種類に分類して論じています。1つひとつのCMの解説は長いので、本を手に取ってご覧ください。

有名だったのはスバルの、夫が突然サーフィン始めて、妻が夫の休日に付き合わされて車(スバル)で海岸まで運転して、そして夫が楽しくサーフィンしている間、妻がそれを見物していて、終わったら、爆睡する夫をまた妻が運転して帰る、というもの。ま、書いてるだけで、こりゃあかんわ、となりますな。

本では挙げられていなかったですが、昔、大島優子がエレベータで一緒になった先輩の男性の匂いをかいで、「焼き肉食べて、ダッシュしたでしょ」みたいなことを言うCMがありました。消臭スプレーかなんかのコマーシャルだったのでしょうか。あれは炎上しなかったのですが、逆だったら燃えかすも残らんくらいに炎上してたでしょうね。

最近は、とにかく学生に勉強を続けることの大切さを言っています。勉強を続けないと、すぐにあなたの持っている常識や知識やスキルは古くさいものになる。自戒も込めて。

ただ、一年生には「勉強」ということばが、参考書を片手に答えを見つけてアンダーラインを引く作業と≒になっているかもしれません。新入生はいま「勉強」に対してどんなイメージを持っているのでしょう。

連休中に、6月くらいまでの授業の準備を終わらせたいな~。
無理やろな~。

大雨ですね。ケーキを買いに行こうと玄関開けて、無言で戻って珈琲淹れました。

よい連休を。




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