クソリプというものに絡まれてみた

炎上する人というのがいるが、そこまでではないものの、その数万分の一くらいの小火が起きそうになった。

先日、薬局に入ると従業員が「マイナンバーお持ちの場合はこちらへ登録してください」と、マイナンバー利用を誘導している。これで利用率が増えたと喧伝するのだろうということは容易に想像できる。「マイナンバーをお持ちの場合は」、登録するわけであるから、持っていない人以外は登録する。すると、その薬局でのマイナンバー利用率は、故意に拒否した人、またはその場に持ってきていない人を除いて、ざっと70%くらいまでは上がるのではないか。

バカみたいな話である。ついこないだまで5%いっていなかったものが、ちょっと前からじわじわ上がってきているのはなんでやろと思っていたらこんなことしとったんかいと思って、threadsにちょっと呟いてみた。

釣れた。

一瞥しただけで、浅薄なコメントの数々。あまりにひどいものばかりなので、ほとんどのコメントは無視した。こういうのにいちいち丁寧に返信していたら時間がもったいないし、絶対にわかり合えない。それくらいに低次元なことばの羅列。

曰く
「じ●いやば●あがなかなかマイナンバー作らないから金がかかるんだ。ったく」
「マイナンバーで、服薬の履歴も見れて、他の薬局でも確認できるから便利です」
「(マイナンバー利用は)当たり前。不満があるなら自分で開局しろ」
「マイナンバーを拒否する理由が分からない。こういう人がいるから云々(←忘れた)」

いちいち反論することはしなかったけれど、マイナンバーカード作らなければ金はかからなかったわけだし、服薬の履歴はお薬手帳でアプリもあるよ。

「不満だったら自分でやれ」というのは、クソリプの定型表現の1つだと思われる。
これを言う人は、まず「自分は不満など1つもない人間である」ということを宣言しているということを認めてもらわなければならない。これを言う人は、どっかの店で餃子を食べて「まずっ」と言う人がいたら「自分で餃子屋開け」、医者で病気が治らなかったら「お前が開業しろ」、授業がおもしろくないと思ったら「お前が先生になれ」などと言うわけである。他人をそういう言葉で攻撃するわけだから、自分はそういうことは言わないということだろう。自分はそんなことは一切口にしない聖人なのですというわけである。その聖人が、他人に罵詈雑言を投げかけている。つまり、その人は私のコメントに不満があるのだろう。不満があるなら、自分で私のコメントを書いたつもりになって、それを読んで満足してくれ。

一番下の「マイナンバーを拒否する理由が分からない」という方には、なぜかそのときの気分で、返事をしてみた。「いろいろ調べてみてください」と。「分からない」と言っているわけだから、マイナンバーを拒否している人々の記事などを調べて、それからまた考えが変わるかも知れませんよ? というお知らせである。

ところが、これに対して返ってきた返事が、「拒否する人の発言をたくさん見たが、みんな子供じみていた」みたいなのだった。

「話がずれていますよ」とだけ返しておいた。そしたら返事が来なくなった。

こういう人たちは何がしたいのだろう?
見も知らない人に突然絡んできて、おらおら~と言ってきて、「論破」した気にでもなっているのだろうか。
最近、こういう話し方をする人が現実の世界にいるから、この手のやり口の分析をしていたのだが、要は、不利な話をされると論点をずらしてくるのである。まったくいままで話に上がっていなかったことをほりこんでくる。

こちらは、とにかく同じ場所に立ち止まる姿勢を見せるべきである。
「調べてみては」と言っているのだから、調べてそれを報告してくれ。話はそれからである。そのあと、「子供じみている」ということばの定義を聞いて、実例を挙げよと言って、私の発言のどの部分が子供じみていたか聞くことにしよう。

議論というのは、話し合った結果、お互いに意見を変える、譲歩する、妥協する可能性が見込まれる相手と「のみ」、するべきである。それがないなら無視でよい。

「分かり合える」

などということはないのである。
所詮、分かり合えるわけないのである。



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