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言語学会夏期講座@神戸大

言語学会の夏期講座、終了。
一週間、山の上まで行って喋りまくった。
初日は、阪急六甲から歩けるというので、歩いてみたが、一日でやめた。
健康のためにならない。

汗が止まらず、びっしょびしょになったが、着替えを持っており事なきを得た。

3日目で台風が来るかもしれないから、4日目からは録画配信を行いますということになった。対面で教室に残る人が半減した。そこから、受講生は減り続けた。

台風で電車が止まったらホテルからオンラインになりますと言われながら、最後の日まで対面でできたのはよかった。

初日から最終日までずっと受講して、質問も積極的にしてくれたのは主に院生さんで、京大、神大、阪大、学習院大の院生さんや、東京都立大の学部生さん、そしてなんと、近所の高校の生徒さんがずっと聴いていてくれた。高校生から専任の研究者がいる教室で講義するというのはなかなか得がたい経験であったように思う。

高校生の少年は、5日目の窪薗晴夫先生の講演を聴いて、しきりに「すごいすごい。すごかった」と興奮気味だった。サッカーをまったく知らない私にもメッシのすごさがわかるように、ピアノのことはさっぱりわからん誰かにアルゲリッチやユジャワンのすごさがわかるように、彼には窪薗先生のすごさが伝わったのだろう。超一流は、誰にでもわかることばで語りかける。

5日目でネタが切れた。最終日のネタは前日の深夜に急遽作ったために、誤植だらけだった。みなさんごめん。

教室に見張りで入ってくれたのが東北大の木山先生で、自閉症スペクトラムの方の研究をなさっていて、指示詞やフィラーの使い方の研究について教えていただいたり、全く異なる観点から教えていただけてとても多くを得た。

神戸大学の院生のみなさんと、田中真一大先輩には、前日のおいしい中華に始まり、ずっとお世話になりっぱなしだった。

講師控え室というのがあって、なぜかそこを使っているのが3限目の講師だけだったらしく、妙な連帯感が生まれた。秋田(喜美)さんと同じ時間帯だったので、彼の講義が聴けなかったのは残念だった。同時に、受講生が彼のところに集中すると思っていたが、意外にも(失礼)、上田(功)先生の音韻論の授業がもっとも多かったそうだ。上田先生は大阪外大のときに少しだけ接触があったが、本格的にお話ししたのは今回が初めてだった。

上田先生は、二日目に551蓬莱を買ってきてくださった。なにげに、人生で初めて食べた。添加物を入れておらず、殊の外おいしいと感じた。食わず嫌いはいけませんな。神大の先生方は「一貫楼のほうがおいしい」と言っていた。今度神戸に行く機会があれば食べてみましょう。

内容は、指示詞やフィラーについて話した。堤に依頼が来たということは、指示詞やフィラーについて語れというお告げであったと理解している。金水先生や田窪先生、定延先生、木村英樹先生など、錚々たる方々が在籍し、指示詞研究やフィラー研究が大きく花開いた神戸大学で、私みたいなもんがこれらの研究について語るのはおこがましいが、私にとってはまたとない僥倖であって、感慨深い。

などなど、すごくすごく充実した一週間だった。
遊んでくれたみんなに感謝。

宿泊したホテルに置いてあったドライヤーがすごく使い心地がよく、調べてみると、KINUJOというメーカーのものらしい。高級。買ってしまいそうになっています。

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