イモ🍠と山🏔️の備忘録20 レース編 第一回 マンノウ・マウンテン・マッドネス 2021-11-14

10月24日のグレート霊仙山マウンテンレースから三週間、体も復活しておろうという甘い憶測で私はもう一つレースにエントリーしていた。 香川県のまんのう地域の山を走る、マンノウ・マウンテン・マッドネス🏔️
名前に泥が入っているイカシタレースだ🎵

主催者の方いわく、山のピークまでいっても展望は期待しにくいとのこと、普通、トレランレースは絶景景勝を売り物にするのが多いが、ここまで泥をアピールするポスターは初めてだ(ー_ー;) 最早このポスターで私は参戦を決めたといっても過言ではない👍

レースのボリュームは 約40ＫＭ 累積標高は2800m トレイル率80%以上 急登、急降多し……前半の大川山(だいせんやま)と後半の竜王山、笠形山のピークまで気が抜けない。
このコースで五時間を切れたら年内の目標の比叡山50mileに向けた自信になるはず。

まずは前回のレースから疲労抜き、一週間に走る距離、強度を減らす、私の場合は週間で100ＫＭほどに走行距離を落として、11月に入ってから強度を増していく作戦、しかし……11月になっても体はあまり回復しておらず、スピードが帰ってこない😨
キツイ練習ができず、平日は遅めのジョグとws,短い坂道ダッシュ、休みはトレイルをダラダラと4,5時間、ラストの一週間はヤケクソ気味にさらに走る距離を落とし、芋🍠を食べる量だけが増えた、テーパリングとカーボローディングだ(適当…)
しかし、今回は今までレースの前は走らんと決めていたが、初めてレースの前の日に刺激入れをしてみた、8キロのjogとws100mx5本
なんだかマラソンランナーっぽくていいじゃないか(おそらく間違えてる)

レース前日、11月13日、前日受付のために会場である、ことなみ未来館(旧、琴南中学)へと車で向かう、天気は良好、鳴門大橋からよく小豆島がみえる。
美馬icまで吉野川を左手に眺めながらすすむ、いつもながら徳島平野は広く、明るい、その内に剣山、祖谷の山塊が野を圧するように迫ってくる、剣山の鋭い頂点は白く雪でかがやいていた。美馬icでおりて、まんのう方面へ。レースのある山域は剣山の北側、阿讃山脈の一部だ、谷間の峠道を超えて、ことなみ未来館へと辿り着く。

この辺りは過疎化が激しいらしく、家も商店もまばらである。ことなみ未来館もかつては琴南中学であったが廃校となってしまったようだ、私も田舎者だが私は海辺の田舎者であり、こういう山間の寂しさはなにか別物のように思う。ここで青春を過ごした人たちの残響が染み込んでくる気がした。
受付を済ませると午後３時、谷底の琴南の町にはもう陰が落ち初めていた。

宿は美馬の方にもどり脇町へ、藍染めで栄えた、うだつの町並みで有名な観光地だ。夕陽が軒を連ねる商家の幾星霜を飲み込んできた白壁を紅く染めていた、人影はまばらだ。映画 「虹をつかむ男」のロケ地でもあるらしい。妙に落ち着いている、ホントに明日は走るのか？(゜ロ゜)
と、思いつつ準備🏔️

装備
base rayer 👕 Patagonia cap cool
middle rayer 👕Patagonia cap mid
pants 👖Patagonia Endresrun
rain jkt ☂️ north face strike
rain pants ☂️north face strike
globe Patagonia ✋Peak mission
sox tabio long
cap 🎩Patagonia
Zak 🛄Patagonia 3Ｌ
shose 👞 asics gel fuji sky
補給
magon jel x3
soy joy x1(エイド)
パン(エイド)
ウイロウx1(レース前)
VAAM x1 (レース前)

当日、朝六時のスタートに合わせて３時に起床、餡ころ芋餅(どこに芋が入ってたかは不明だ)を５個平らげ、スタート一時間前に大きなウイロウ、VAAMを放り込む、足より胃腸が売りのランナーだ(*´ω｀*)
星空と、ことなみ未来館のグランドの灯りの下で屈強なランナーたちはもうアップを開始している。
わたしは車の中でギリギリまで温もる作戦だ(ただ寒いのとさぼりなだけ)気温は５度を指している。(ー_ー;)
招待選手の照会が終わり、あとは六時の号砲待つばかり……寒い！🌠

そして、ついにスタート、まずは標高260mのスタート地点から標高約1060mの大川山への登り、約五キロで800mのアップ、ロードから登山道へ入る、ここで気づいたがかなり足が動く、心臓もしっかりしている、三週間ほぼ気の入ったランニングができなくて不安であったが反対にそれが良かったのか、それとも前日の刺激入れのおかげか？
ASICSのgelfuji skyはラグが効きすぎてロードは少し走りにくいけど山道はグリップがきく、しかも軽い(約225g)
まあ、スタートだけでドンドン抜かれるのはいつもの事やが……(*´ω｀*)
大川山のピークまでに約50分、ここから第一エイド13ＫＭ地点までのアップダウンをいく。
二、三日まえに雨が降ったらしく、徐々に道が泥ってくる。落ち葉🍂多いため慎重にいかざるをへないサーフェイスだ💦

足をつりかねない急な登りが連続する、こういう時こそ下りで足を温存しなくてはならない、下りは踵着地でやさしく(下手でビビりなだけ…)
そして、第一エイド手前二キロの地点で事件は起こる。
トレイルの入り口のマーキングを思いっきり見逃して自信満々に全然違う道を下っていってしまったのだ(゜ロ゜) しかも後続のランナーさん三人も道連れに……すんません🙇
時計⌚にmap入れてたのに、しかもコースロストのアラームもなってたのにロスト💀
皆でコースに戻る↩️間、色々と話す、なんだか楽しい、このまんまレースなんぞやめて皆でジョグして帰りたい、そんな弱気な私をロストの仲間の一人が励ましてくれた。
「さ、もう気楽にいきましょ、一回死んだし、知らんけど(笑)」

そうだ、おれはもう最早、ゾンビのようなもん、気楽にやれるだけやるわい👍
第一エイドにつく頃にはかなりのランナーに抜かれていたが、もうどうでもよい。生きて帰るだけである。はるか南に剣山と三嶺が高々と威を誇っている、なんだ見晴らしもいいレースじゃないか🎵
そして、第二エイド竜王峠に向けて出発、ここがボリューム満点、10ＫＭの間に三頭峠、寒風峠、をこえて阿波竜王山を目指す、高低表をみると小心な犯罪者の心電図のように波打ちまくっている🌊
この区間で私は三回転んだ(;´д｀)他のランナーさんも相当な苦戦を強いられている。
第２エイドまでが遠い、暑いのか寒いのかもわからなくなってきた、必死に進む。しかし、やはり調子はいい、結構な数のランナーさんを抜き返す😈 これはもしかすると……

五時間切りのチャンスもあるのではと色気がでてきたころに第２エイドへ到着、次の最終エイド雨島峠まで約八キロ、阿波竜王山を最後に徐々に標高を下げるから楽なはずと思ったのが運の尽き、薄暗い山道を登り返しにつぐ登り返し。
はい、根負け、おじさん参った。だんだんと走り方が雑になってしまい、心拍も不安定になる。登りで歩く箇所も増えてきた 。
そして最終エイドここまで四時間、あと八キロですと励まされる。その内の二キロはロードの下りとのこと。八キロ一時間、まだいけるのか？！と思ったのもつかの間、最後のピーク笠形山は強かった、ニセピークと走りにくい尾根道で私のライフは削られる一方、それでもまた三人ほど抜く、いまおもうとコースロストで一息つけたのは良かったのかもしれない、あのペースで進んでいたら私も力を使い果たしていたかも……🏔️

笠形山のピークを越えると相当にイヤらしい細い下り道、スピードを出そうとすれば足元の岩が気になる、最後まで気が抜けない、間に合うのか、ロードにでても最後まで押しきる、懐かしのことなみ未来館がみえた、誘導の方に導いてもらいゴール！🌈 元、琴南中学の白い建物が太陽の光を反射して眩しい、昨日の脇町の壁とはまた違う若い白さだ、まだこの建物は死んではいないと思えた。
そして、結果は……

五時間切りはほど遠く、最後の八キロに大体1時間15分……恐るべし笠形山(;´д｀)

順位 120人中 7位

ロストがあろうがなかろうがダメやったということさ(*´ω｀*)
主催者の方には地域活性化の為、こういう大会を定着化してほしいと思う。メジャーなトレイルに負けないこのやりがいのあるコースは人気がでると感じた。キツイけど(;´д｀)