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令和時代のアイドルに必要なストーリーテリング

いきなり大それたタイトルを付けてすいません。テレビ業界でマーケティングをやっている、しがないマーケターです。
今日は、以下の記事を読んで大変興味深いなと思ったことがあります。

記事の中に年代別の好きな女性アイドルランキングが載っているのですが、10~30代の部分を引用しますとこんな感じです。

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どうでしょう。乃木坂46やPerfumeが人気なのは誰もが知っていることだと思うのですが、多くの古参のアイドルを差し置いて「NiziU」と「豆柴の大群」が入っています。それぞれのグループはテレビ番組で結成されるまでのストーリーがコンテンツになっていたということと、まだ世に出て1年経っていないというポイントがあります。
まだ1年経っていないグループがこのランキングに入るってすごい。ということと、なぜそれが起こったかということを私なりに考えてみました。

ちょうど先日豆柴のワンマンライブに行きました。実際ライブを見てもちろん楽しみはしましたが、フラットにコンテンツとして他のグループと比較すると、パフォーマンスやビジュアルで更に優れたグループはほかにも沢山あると思います。さらには、NiziUなんてまだ多く曲リリースすらしてません。ビジュアルや楽曲の良さ、ライブでのパフォーマンスなどがコアバリューに思われがちな女性アイドルですが、この2組はそこがまだ未発達であるということです。

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私が考えるにファンになるため要素として、コンテンツが持つ「親近感」「共感」「新規性」を通じて、「意見したい」「話題にしたい」「関わりたい」と言う気持ちが生まれる流れを作るのが重要だと思っています。アイドルにおいても今回のケースは、それらをうまく映像コンテンツとしてアウトプットして、テレビを通じてマスの人々に影響を及ぼせた結果こんな事凄いことになったんだなと思い、大変関心しました。

もちろん、誰もがテレビでストーリーを流せるわけではないので、それができる一部にしか関係ない話なのでは。という意見もあるかもしれませんが、あくまでそれはリーチする規模が大きいかどうかという違いでしかなく、どんな小規模なグループでも人を引きつけるために必要なものの本質は変わらないのだと思います。

少し話は変わりますが、気になるのが10代女性でBiSHと同率にまで入ってくるZOC。ももクロとかモー娘。といった世間の認知率が高いグループを超えて上位にランクインしてるのは凄いですよね。

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大森さんの作る曲や一人ひとりが強力なキャラクターとストーリーを持っているという点では比較的今まで話した内容と近いものを感じます。
10代と言う相対的に情報が早くかつコアなところまで伝わるチャネルがあるセグメントならではですね。

おわりに
日頃からWeb担当者フォーラムなどでマーケティングやエンタメに関するコラムを書いていますのでよろしくおねがいします。
Twitterでも気になった記事や情報をまとめてますのでなにとぞ。


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