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【インタビュー】小さい頃の夢が叶った瞬間

図書館司書として働きながら、副業でイラストレーターをしているスガさん。小さい頃から憧れていたイラストレーターの夢を諦めきれず、仕事と両立しながら大好きなイラストを描くという夢を叶えました。

私のイラストでみんなを笑顔にできた


ーー副業でイラストレーターをしているそうですが、絵を描くのはもともと好きだったのですか。


そうですね。私は子どもの頃にジブリ映画が好きでよく観ていました。映画を観るだけでなく、ジブリのキャラクターが載っている作品集を見るのも好きで、見よう見まねで模写をしていましたね。
そうしたら、周りから「アニメとよく似ているね!」と褒められて。その時から絵を描くことが好きになりました。


ーーそこからイラストレーターに興味を持ち始めたのですか。

それもあります。でも、興味を持った一番のきっかけは、家族と出かけている時に似顔絵を描いてくれるお姉さんに出会ったことです。弟と一緒に似顔絵を描いてもらったのですが、目の前でスラスラと絵を描く姿がかっこよくて感動しました。
あの頃からイラストレーターに憧れを抱き始めたんだと思います。


ーー以前、同じ職場の方の結婚式のウェルカムボードを描かれていましたよね。

はい。イラストをたくさん描くようになってから、インスタグラムで自分の描いた絵を投稿していました。記録にもなるし、そこからイラストレーター仲間と繋がれるかなと思って。

その職場の方も私のインスタグラムをフォローしてくれていて、「ぜひスガさんに描いてほしい」とお願いされました。自分の描いたイラストでお祝いしたい気持ちもあったので、描かせていただきました。


ーー実際に見せていただいたのですが、イラストはもちろん、ドレスの色など素敵で、イラストから幸せなオーラが溢れていました!
ウェルカムボードだけでなく、図書館のマスコットキャラクターのイラストも手がけていましたね。


前に図書館にいたスタッフがイラストを描いてくれたのですが、イラストがワンパターンしかなくて。他のスタッフと「もっといろんなバリエーションがあったら面白いよね」という話があったんですよ。
ウェルカムボードのことを聞いたスタッフが「スガさん、もしよかったら描いてみない?」とイラストを描く機会をくれて。そこで、試しに描いてみることにしました。

キャラクターが本を持っていたり、サンタクロースの恰好をしたりなど、季節に合ったイラストをいくつか描いたらそのまま採用されました。

それらは、図書館で開催されるイベントのチラシや展示物に使ってもらいました。私の描いたイラストがスタッフだけでなく、図書館に来てくれたお客さまにも喜んでもらえて嬉しかったですね。


ーーお子さんも喜んでいましたよね。前よりもっと図書館に親しみが感じられるようになったと思います。
イラストを描くときのアイデアはどこから湧いてくるのでしょうか。


普段、いろんな方面にアンテナを張っています。ふとした瞬間に思いつくこともありますね。それから、図書館にある美術の本を見たり、イラストの本を見て参考にすることもあります。

司書もイラストレーターも頑張りたい


ーー副業では、どんなイラストを描いているのですか。

主にSNSのアイコン用の似顔絵を描いています。似顔絵にプラスして、依頼してくれた方の職業のモチーフも一緒に描きます。よく、仕事用のアカウントで使用したいという声が多いですね。その他にも名刺の挿絵や、YouTubeのサムネイルに使われることもあります。

SNSに投稿し続けていたら、似顔絵を描いてほしいと依頼がちらほら来るようになりました。最初は無料でやっていたのですが、この先、もし副業でイラストレーターとしてやるなら、無料で引き受けるのは他のイラストレーターに失礼なのではないかと思って。価格を自分で設定して、本格的に始めました。

スガさんが描いたイラスト


ーーイラストレーターとしての第一歩ですね。ちなみに、いつイラストを描いていますか。

休日と仕事から帰った後に描いています。時間を忘れて描き続けてしまいますね。
月に3件くらい依頼があるのですが、2週間以内には納品するようにしています。


ーーイラストを描いている時はどんな気持ちになりますか。

楽しいです!今までイラストレーターは夢でしかなかったのですが、こうして本業にも活かせました。初めて自分の好きを活かせて嬉しかったです。
もちろん周りの人たちの手助けが一番大きいと思います。小さい頃の夢が実現できて幸せです。


ーー現在は司書の仕事と両立しているスガさん。今後の展望を教えてください。

司書の仕事を続けながら、イラストレーターの仕事も頑張りたいです。私のイラストで喜んでくれる人がどんどん増えたらいいなと思います!


取材・文:あけ












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