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不動智神妙録 〜沢庵和尚から柳生宗矩への手紙〜

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禅僧 沢庵宗彭が、柳生新陰流当主 柳生宗矩に宛てた手紙を中心に。
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2015年5月の記事一覧

【沢庵和尚から柳生宗矩への手紙その1:無明住地煩悩について】

 
 無明とは、迷いのことを指す言葉で、住地とはそこにとどまるという意味です。
 仏法の修行には五十二の位がありますが、その中で、物事や自分の行いに心が止まる所を住地を言います。「住」とはとどまるということの意味を持ち、「とどまる」とは何事につけてもその事に心を留めたままの状態を言い表します。
 
 貴殿(柳生宗矩)の兵法に合わせて言えば、向こうから斬りかかられた太刀を一目見てそのままそこに合わせ

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