【アルバイトの本音】ゲームをあまりやらない女子大生がデバッグのアルバイトをしてみた
こんにちは、お久しぶりです。
れるはです。
普段は音楽系のnoteを書いていた私が今回はモロなタイトルでアルバイトについて語ります。
実は私は昨年の夏頃、デバッグのアルバイトをしていました。
ところでそもそもデバッグというものをご存知ですか?
・デバッグって?
デバッグという言葉はIT関係に明るい方や、ゲーム好きの方であれば聞いたことがあるかもしれません。
ずばり、ゲームやアプリのバグ(不具合)を確認し、修正することを指しています。
もうこの一言に尽きるのですが、アルバイトの場合、高度なことはできませんよね。修正するというレベルまでは行なえません。
従って、アルバイトはバグを確認し、報告するところまでを担うのが一般的です。
(ちなみにプロの方はデバッガーと呼ばれます。)
・まず、なんでデバッグ??
デバッグのアルバイトについて語る前に
まず皆様は「なんでそんなバイトを?」と思ったかもしれません。そもそも私はタイトルにある通り、ゲーム好きというほどでもありません。
そのため、まずは私がこのバイトを選んだ志望動機について語ります。
興味がない方は次の見出しまでスクロールで飛ばしてください。
最初に私がデバッグという言葉を知ったのは、高校生の頃でした。
高校は普通の公立でしたが、私が通う学科はいわゆる商業系の学科でした。
そこで主に情報系を学んでいたのですが、資格勉強をしていたときにこの言葉と出会います。
(ちなみに資格については落ちました)
そのときはなんとなく頭に入れていた程度でしたが、とある日、通学に使っていた電車内で
デバッグのアルバイト募集の広告を見つけます。
「え!?デバッグのアルバイトなんてあるん!?」と驚いた私。
しかし通う高校ではアルバイトが禁止されていたのでここでもなんとなく、そういうアルバイトがあるんだと頭に入れておいただけでした。
そして時が経ち、短大に入学。しかし例のあのウイルスちゃん達のせいでオンラインの日々が続きます。
実家暮らしなので経済的な不便はありがたい事にないのですが、親から「バイトをしなさい」と半ば強制され(私自身も普通にバイトしたかったのですが)
夏頃にバイトを探し始めました。
様々な求人サイトを覗きますがこんなご時世、なかなか良い求人がなく…取り敢えずコンビニに応募した直後、
あのデバッグのアルバイトを見つけたのです。
「まじで!?いや、でも…流石にどうなんだ…?いや、でも…」とめちゃくちゃ悩み、
まずデバッグについて調べてみると
なんとまあまあレアなアルバイトだということが分かりました。
「…やってみるか」というわけでコンビニと同時にこちらも応募。
最終的にはデバッグのほうが先に受かったためコンビニを辞退し、このバイトを始めたのです。
・噂のアレは本当?検証してみよう!
さて、ここからが本題なのですが、デバッグについて知っている方はこのようなことを耳にした経験があるかと思います↓
・永遠と壁にぶつかる操作するんでしょ??
・なんか地道でストレスたまるって…
・ゲームが嫌いになるらしい!!
私も上記をよく目にしたり耳にしていたので、まあまあ不安でした。
ですからここからは実際に働いてみた個人的な感想を述べます。
①壁にぶつかる操作をするってマジ??
これについては会社によるとしか言えません。(当たり前)
少なくとも私のバイト先では一度もやったことがないです。
私のバイト先では、ゲームはソシャゲー・リズムゲーを担当することが多く、また、ライフスタイル系や教育系のアプリも見ていました。
私が担当していたものについて例を挙げます。
(名前は伏せますが懐かしく、且つ、誰もが知っているであろうソシャゲーです)
基本的にやっていたことは
・ガチャの出現アイテムに間違いがないか
・カードの表記が正しいか
・キャラクターの情報が正しいか
・バトル時の攻防の数値が正しいか
・キャラクターのセリフが正しいか
・イベントの期間が正しいか
を、Excelで作られた表を元に確認していくという作業でした。
②地道すぎる!?ストレスやばい??
私はストレスがたまるほどではありませんでした。しかし地道なのは確かです。
どれも数分で終わる作業ではありません。物によっては1時間以上平気でかかります。
ちょっと語らせていただきますが、まずデバッグというもの自体がかなり特殊な作業なんです。
そのため慣れるまではまあまあな時間がかかります。よくアルバイトに慣れるには3ヶ月かかると言いますが、3ヶ月でも分からないことは他のバイトと比べれば多い方でしょう。
一つのゲーム・アプリに対し、複数人でチームとなってデバッグを行います。
もし不具合を見つけたとしても、もしかしたらそれが仕様…ということも十分にあり得るものなんです。だからどれだけ長くやっていようが、取り敢えず怪しいものは即、リーダーさんに相談します。
しかし!リーダーさんでも分からない…ということはザラにあるんです…
その場合は過去のイベントなどから似たような事例を探したりします。(最終的に分からなければ開発側に質問しますが)
この作業がより時間をかからせているんです…
また、テキスト関係の確認はかなり厄介です。(メインストーリー内でのシナリオや、カードの説明文など)
と、いうのも、誤字脱字だけではなく、例えば一人称が統一されているか、平仮名・カタカナ・漢字表記が統一されているか、日本語として正しいか…
等も見る必要があります。
めちゃくちゃ面倒です。めちゃくちゃ長い道のりです。センスも関わります。
そして表記が統一されていないと、違う部分は全て報告する必要があるためだんだん腹が立ってきます。
「だからなんで統一しないんだよ!!」と思いながら…
やっと全て見終わったと思って、最終確認をしていると必ずと言っていいほどに見落とした奴が顔を出してきます…
地獄でした…
と、かなり長くなりましたが、つまり細かい作業だというのは否めません。常に細かい字と睨み合い、ブルーライトを惜しみなく目に浴びるため、苦手な方は無理でしょう。
また、座り作業なんです。(当たり前)
楽そうに思いますが、実際はかなり腰や首が痛みます。若いのに老人みたくなる。
姿勢って大事ですね。
③ゲーム好きは逆にゲーム嫌いになる!?
これは少し面白い話になりますが、個人的には嫌いになるというよりも、ゲームをやる必要性を感じなくなるという感じでした。
私が担当していたゲームでは主に、次回のイベント内容についての確認を行っていました。
要はリリース/アップデート前にネタバレを食らっている状態です。
物語の行く末も、もらえる特典も、全部知っていました。
また、一部でクイズを扱っているイベントがあり、そのデバッグも担当しましたが、デバッグのためにクイズを何周もするため、答えは丸暗記状態。
自分が担当したゲームやイベントがリリースされれば、それは感動しますが…
ネタバレしているからわざわざやる必要はないかなあ…と。
ワクワク感とか感動が味わえないんですよね。だからやる意味が特別何もないんですよ。
そういった気持ちを大切にしてゲームをやる方は、ゲーム嫌いになるというよりも自然とゲームから離れていくかもしれません。
ですがこれはあくまでも自分が担当したアプリでのお話。
私は家に帰っても普通に自分が好きなゲームはやっていましたよ。
・じゃあ、デバッグってどんな人におすすめ?
私がデバッグをやっていて一番良かったと思ったのは、
人との繋がりが感じられること、プレッシャーが軽減されること、社会勉強になることでした。
【人との繋がりについて】
デバッグは一人では絶対に行えず、先程も記述した通りに相談が必要不可欠なんです。
そのため嫌でも周りの社員さん、アルバイトの方と会話をします。
人と会話したい、関係を持ちたい…
でも、人見知りで自分から話しかけられない…
という方にはおすすめです。対人が怖くて質問すらできないという方でも大丈夫。いつかは質問しないとだから。じゃないと仕事が終わらんから。
また、私の場合は係長さんがランチに誘って下さいました。当事私の教育係的なことをやってくださった女性のアルバイトの方と一緒にご馳走になったのは良い思い出です。
【プレッシャーがあまりない】
例えば接客は常に自分の実力が即座に反映されます。お客様と対峙すれば常に本番。失敗してもやり直せません。
しかし、デバッグは仮に失敗しても、リーダーさんが最終チェックをしてくださるため、お客様(開発側)に提出する前に直せます。常に万全の状態で完成させられるという点から、あまりプレッシャーを感じる場面はありません。
それでも失敗していいわけではありませんが…
分からないことは堂々と分からない!と言える現場です。
【社会勉強になる】
なんだかんだ最終的にはこれです。
というのも、基本的にデバッグ=オフィスワークです。
一般的な会社とやっていることはほとんど変わりません。
通常であれば社会人になってから知るビジネスマナーも、デバッグをやっていれば学生のうちから身につけられます。
特にデバッグはIT関連ということもあり、メールやオフィスチャットでのやり取りがかなり多いです。そのため、文章化するときのマナーやテンプレートについて学べます。
(今この記事での筆者の文章はぐちゃぐちゃですが…)
他にもパソコンをかなり使うため、専門的とまではいかなくても、一般常識程度ならExcelやショートカットキーについても学べます。
また、私の場合は、チーム全体でやることがなくなったときに
「自由にIT関係の勉強していていいよ」
と言われ、勉強する時間も作れました。
以上が良いと思った方にはおすすめします!
総括 : 楽しかった
楽な仕事などないとよく言われますが、デバッグも同じで、決して楽とは言えないバイトです。
しかし、共通の作業をする仲間や先輩と、時間にあまり追われることなく、みっちりしっかりコミュニケーションを取りながら仕事ができたのはとても楽しく良い経験でした。
噂に聞いていたデバッグの闇(?)も、私にとっては大したものではありませんでした。
ちなみに現在はというと、実はデバッグを始めてから2ヶ月後の昨年9月頃に、一時的に大学が再開し、シフトの都合が悪くなってしまったために泣く泣く辞めてしまいました…
(デバッグのアルバイトは平日のフルタイムじゃないと駄目だった)
オンライン授業で、且つ、私の場合はリアルタイムでの映像授業が少なかったからこそできたまさにレアバイトだったというわけです。
そしてまた、今はオンラインに戻りました(笑)
しかしもう辞めてしまったため、今は違うアルバイトをしています!
なんとアップルパイ屋さんです!
アップルパイ屋さんで働く女子(短)大生…
ちなみにアップルパイ屋さんの面接で「以前はデバッグをしていた」と言ったら店長に「え?あの、壁ににぶつかりまくるやつ??」と、想像通りの模範解答が返ってきたので笑いました。
皆様も興味があれば、そして機会があればデバッグのアルバイトをやってみてください!!
ではでは、さようなら〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?