【頑張ろう】ジャパニーズホラーの薦め
こんにちは、れるはです。
突然ですが皆様はホラーは好きですか?
「ヤダ無理怖い」と即答した方もいるでしょう。
私は大好きです。
厳密に言うとつい最近、好きになりました。
私をホラーの虜にしたのは、日本のホラーゲームで有名な懐かしい作品、『零シリーズ』です。
今回は『零シリーズ』から、私がホラー大好きになった理由、どんな点が魅力的なのか、ということを余すことなく語ったあとに、おすすめのホラー映画をホラー耐性度別に3作品紹介します。
・『零シリーズ』から見えたジャパニーズホラーの美しさ
日本のホラーといえばジメジメした感じ、不気味な感じを想像するかと思います。
ゲーム好きの方からしてみれば言うまでもありませんが、零シリーズもまた、ジメジメした不気味な正統派ホラーゲームです。
零シリーズは2001年にPS2のソフトで第一作目が発売されたあと、2014年に発売されたものまで全5作(リメイク作品も含めると全6作)あるシリーズです。
日本のホラーゲームとしては正統派でかなり怖いのと、内容が良い、キャラクターが良いという点から、かなり人気が出ました。
多くのゲーム実況者様にも実況されており、かく言う私も実況を見てハマった口です。
(そもそもリアルタイムでは私は生まれたときから中学生になるまでの作品なので、こんな偉そうなことを書いておきながら当時をあまりよく知らない)
この零シリーズの中でも特に人気なのが、2作目の『零 〜紅い蝶〜』と、3作目の『零 〜刺青ノ聲〜』。
私は『紅い蝶』から入りました。そして一瞬でハマったわけですが、一番の理由としてはとにかく泣ける。
とは言っても、感動的〜というのとはまた少し違うんです。「切ね〜」って感じです。
救いはない、ショッキング、でも鬱にはならず泣けてしまう。そんな作品でした。
零シリーズって全てがそうなんですよね。救いがあるときとないときがありますが、全体を通して切ない。そして話のスケールも壮大。
時代を超えてたくさんの出来事や、人の想いが繋がっているんですよ。みんな幸せになりたかった…でも…運命が許さなかった…あ…だめだ、泣く()
そしてズルズルと本題に入っていきますが、私が一番好きなシリーズは、最新作にあたる『零 〜濡鴉ノ巫女〜』なんです。
これには明確な理由がありまして、まず話が良い。これはそう。
でももう一つの理由として、現実にあったとされる儀式が出てくる。
これがなんとも良い。めちゃくちゃ鳥肌立つ。
ネタバレしない程度に書きますが、作中に、
″幽婚″ という儀式のようなものが出てくるんです。既に亡くなった女性の白無垢姿をおさめた写真に魅了された男性が亡くなっていく。
実はこれこそが実際にあったとされるものなのです。
民俗学関係に詳しい方、興味がある方なら分かるかもしれませんが、俗に言う「冥婚」です。
「冥婚」というのは昔の中国や、台湾、スーダン、日本では青森・秋田県でもあった風習(ムカサリ絵馬)です。また、フランスにも死後婚姻が認められているという事実があります。
具体的には様々な方法がありますが、よく言われるのは台湾での風習で、道端に赤い封筒が落ちていて、それを拾った通行人は、監視していた遺族によって強制的に亡くなった異性と結婚させられる。封筒の中には現金や遺髪(亡くなった人の髪の毛)、生前の写真が入っているとされる。
という話でしょう。
また、ここで結婚させられるというものの意味は命を奪われるという意味だとも思われますが、実際はそうとは限らないでしょうね。
このような、実際にもある風習がフィクション作品にあるの…めちゃくちゃ良きじゃないですか??
ロマンがありますよね???
ね!!???????
と、まあ、この程度にしておいて、先程話が良い、切ないと言いましたが、これもちゃんと話すと、幽霊っていうのは無念や恨みを抱えているんですよ。
この捉え方一つで見方が変わると思いますが、
例えば「痛い…」「苦しい…」「助けて…」だとメンヘラ感があるし怖いですよね。
しかしちゃんと読み解くと、「愛している人ともっと一緒にいたかった」「何気ない幸せを感じていたかった」「自分を認めてほしかった」という思いがあるんです。
だから彼ら彼女らは成仏できないんです。恨みや憎しみだけではなく、後悔や、懺悔があるからまだそこにいる。苦しんでいる。
そう思うと健気すぎて泣けてこないですか?
ホラーは怖いだけではないんです。悲しいんです。言うなればヒューマンドラマ、時として切ないラブストーリーなんです。
私はこのような視点に気がついたことで、今までただジメジメしていただけのホラーの儚い美しさに魅了されました。
この視点で見るとより深みを感じて、恐怖だけでなく物語もしっかりと楽しめるのです。
・ホラーの魅力をさらに深堀り
大体上で書いたことが全てですが、繰り返すと日本のホラーはとにかく物語が美しいんです。
恋人や家族への未練、果たされなかった想いへの悔しさ、残酷な運命への悲しさが必ずバックにあります。
それを抱えたまま苦しみ続ける亡き者の想いが時を超えて現代の私達に繋がれる。
繋がれた者がこの苦しみに終止符を打つ。
めっちゃ壮大でめっちゃ良いじゃないですか…
しかもこの元凶って多くは文化だったり風習だったりするんですよね。
周りの人々の声だったり態度だったり、覆せない伝統が運命を狂わせているんですよ。だからとても重くて深いものがあるんですよね…
・上記を踏まえておすすめのホラー映画
さて、ホラーの魅力を語ったところで実践に行きましょう!多少は皆様のホラーへの向き合い方が変わったのではないでしょうか?
とは言っても苦手な方は苦手ですよね。でもちょっと頑張ってみたいという方も踏まえ、
ホラー度別に一作品ずつ、計3作品紹介します!
①『クロユリ団地』
おすすめ→ホラー苦手だけど頑張りたい方
こちらの作品は前田敦子さんと成宮寛貴さんのダブル主演で話題となった作品です。元アイドルのセンターであるあっちゃんが全力で叫んでいるという、インパクト大の予告編は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
監督さんは『リング』で有名な中田秀夫監督。
こう聞くと「エグ怖そう…」と縮こまってしまうかもしれませんが、
大丈夫。あんまり怖くはない。
驚かしてくる要素がそんなに無いんですよね。
恐ろしい見た目の幽霊もあまり出てこないし。
でも物語は割としっかりしています。伏線回収はあるし、バックボーン的なものもちゃんとある。
怖いのは苦手だけれど、この記事のことを踏まえてしっかり観てみたい!と思う方には丁度良い作品かと思います。
(ちなみに余談ですが、先程挙げた『零シリーズ』も映画化しています。こちらもあまり怖くはないですが物語が良いのでおすすめです。)
②『リング』
おすすめ→ホラー割と好きだよって人
言わずと知れた名作です。
私は、大学内にある視聴覚室で一人、ヘッドフォンをして齧り付くように観ていました()
こちらも怖さで言えばジワジワという感じ。
驚かしてくる要素はないけれど不気味さが強いです。しかし有名な作品なので「このシーン見たことあるなあ」という感覚で観られると思います。
おすすめしたい点は物語。私が上記で語った魅力が惜しみなく詰め込まれています。あの物語の核となる貞子という人物も悲しい運命に翻弄された人物です。
あと、モデルがいるのも有名な話ですね。
他にも大学の教授が出てきたり、海や井戸など水を連想させるモチーフが出てきたり、いかにもジャパニーズホラーらしい作品です。
③『残穢 〜住んではいけない部屋〜』
おすすめ→そこら辺のホラーじゃ満足できない方
私が今イチオシのホラーはこの作品です。
一言で言うとめっちゃ怖かったです。
驚かしてくる要素はこちらもあまりありません。むしろ最初の方は淡々とした始まり方をします。
しかし少しずつ物語に隠された悲劇の真実が明らかになると共に、まるで底なし沼のようなゾワゾワとした深い恐怖に陥ります。
とにかく不気味。なぜならこの作品も実際にあった風習を利用していたりでかなりリアルだから。
怖い幽霊は出てこないのにいちいち不気味すぎる。本当に呪われそう。
最終的にはかなり壮大な話になるので頭の中で整理しながら観たほうが良いです。
あと、この現実世界のことも重ねて考えると…フィクションであるはずが追体験のような恐怖に導かれます。
久しぶりにホラーを観て、夜に部屋中を確認してしまった。
総括 : ホラーは美しい
これに尽きます。
どうしても苦手な方に無理強いをするつもりはありません。しかし、この魅力を一人でも多くの方に知ってほしいのです。
ホラーが好きだと言うと「Mなん?」「強がり?」「変わってるね」と言われることもあります。
でもホラーが好きで何が悪い。ホラーは魅力的だと言って何がおかしい。
ちゃんと読み解けよ!!ただ怖いだけじゃないんだよ!!!!ホラーは凄いんだぞ!!!ホラーは深いんだぞ!!!!
と、いう気持ちでこれからも胸を張って生きていきます。
まだまだ観ていない作品がたくさんある〜
暇があれば観たいよ〜
そういえば『来る』もパンチが強くて好きだったなあ…『貞子vs伽椰子』も面白かったよなあ…
ホラーもっと観たい!!!!
ではでは、さよなら〜
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