私立大学(学校法人)に事務局長は必要か

Twitterでのアンケートの結果、8割が事務局長のポストあり、2割がなし、要不要では6割強が必要、4割弱が不要との回答でした。
ポストありと答えた方の8割弱が必要、ポストなしと答えた方は逆に6割強が不要としており、現状を肯定している回答が多くなっています。

以下私見です。

事務局長のポストの要・不要は役員の構成や役割の考え方と密接に関係するように思います。役員の構成は学校法人によって異なりますが、教員(と外部有識者等)が理事の大半を占める中、事務局長が唯一の理事ポストという大学も少なくありません。その場合、事務局長の担当は財務、総務あたりの役回りになるでしょう。入試・広報・企画あたりは教員が担当しているのでしょうね。

このことを善しとするかどうか。

教育、研究の責任者は教員が担当すべきでしょうが、大学の経営(あえて経営と書きます)に必要な総務、企画、財務、施設、情シス、広報といった機能の担当理事として適任なのが誰か、一人でどの程度の範囲までカバーできるか、そういったことが役員の構成を考える上で重要になります。

事務局長というポストを置くことで「理事のうち最低限1人を職員から出す」みたいな面はあるかもしれませんが、その事務局長が実際にカバーできる責任範囲には限りがあります。教育・研究面の責任者としては学長が必ず理事に入りますが、総務、企画といったその他の機能の何を重視するのか、一人の理事がどの範囲までカバーできるのか、また適任が教員の中にいるのか職員の中にいるか、などは大学によって、また状況によって異なります。

というようなことを考えていくと、事務局長というポストを置くことが、かえって足かせになることもあるように思います。財務部長や広報部長は事務局長の下のポジションなのでしょうか。そうなるともはや理事長と同等の役割に思えますね。

そんなわけで個人的には「別になくてもいいかな」と思っています。


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