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目的を伝える

指示には3つの種類がある。

「号令」:言われたことをそのまま実行すること。
「命令」:指示者の意図を伝えて、指示すること。
「訓令」:指示者の目的を伝えて、行動を待つこと。

具体的に示すと、
号令:ゴミを拾いなさい。
命令:気持ちよく過ごせるように、ゴミを拾いなさい。
訓令:気持ちよく過ごせる環境を整えなさい。
となるのだ。


先日受けた講演会で「目的を伝えた上で、指示をする」ことの重要性を学んだ。

「何のために?」と行動の目的を考えることの大切さなど、耳にタコができるくらい聞いたことがある。
が、実際にできているのだろうか?

今回の講演会をきっかけに、改めて号令・命令・訓令について振り返ることにした。


そこで検証!

『丸1日、ポケットにボイスレコーダーを入れて過ごし、録音した会話から自分の指示は号令・命令・訓令のどれが多いかを探ってみた』

ということで、その名の通りの検証をしてみたのである。


録音したものを聞くと…お恥ずかしながら号令が多くて悲しくなった。

「静かに」「座るよ」「かかと踏まない」「名前書いて」などなど。

私の指示は号令だらけなのだ。

自分の声を聞いて振り返るのは気持ちいいものではなかったが、

この検証をしたことで、次の日から命令をするという意識が高まった。

例えば、上記の声掛けは

「大事な話するよ。聞く姿勢作って」「チャイムと同時に始められるようにしてね」「買ってもらった靴、大事にしな」「配るとき困らないように名前書いて」

と変換。


声掛けを変えたことで生徒の行動に変化が出ているかどうか、までは実証できていないが、

なんとなく私自身の感覚として、一人ひとりを大切にできている実感が残ったのである。


号令・命令・訓令についてや、目的を伝えることの大切さは、多くの先生がご存知だと思う。

しかし、知っているだけでは意味がなく、
慣れてきたりベテランになっていった時期にこそ、

自分で自分の声掛けを検証し、振り返ることが必要なのではないかと感じだ。

これは、10年後の自分に対するメッセージである。


※ちなみに授業以外の時間、ボイスレコーダーに入っていた会話のほとんどが笑い声でした!!!
みんないつも笑わせてくれて、一緒に笑ってくれてありがとうー!