ざんげの値打ちもないけれど
北原ミレイの曲
さんげの値打ちも無いけれど
なんか自分も こんな時代を送ってた
聴くたび そんなことを ふと思う
(ざんげのねうちもない)は北原ミレイのデビューシングル
1970年10月5日に東芝音楽工業より発売された
作詞:阿久悠
あれは二月の 寒い夜
やっと十四に なった頃
窓にちらちら 雪が降り
部屋はひえびえ 暗かった
愛というのじゃ ないけれど
私は抱かれて みたかった
あれは五月の 雨の夜
今日で十五と 云う時に
安い指輪を 贈られて
花を一輪 かざられて
愛と云うのじゃ ないけれど
私は捧げて みたかった
あれは八月 暑い夜
すねて十九を 超えた頃
細いナイフを 光らせて
にくい男を 待っていた
愛と云うのじゃ ないけれど
私は捨てられ つらかった
あれは何月 風の夜
とうに二十歳も過ぎた頃
鉄の格子の空を見て
月の姿がさみしくて
愛というのじゃないけれど
私は誰かがほしかった
そしてこうして 暗い夜
年も忘れた 今日のこと
街にゆらゆら 灯りつき
みんな祈りを するときに
ざんげの値打ちも ないけれど
私は話して みたかった
誰でも 誰かになにかを
話してみたいと
そんなときが あるのだろうか
本当は 誰にも話せない こと も