こどもの生きる世界

「お母さん、今日ね学校でね…」学校から帰ると必死に私に話しかけてくる娘。マシンガントークは寝る前まで続く。寝たかなと思ったらベッドからなにやらしゃべっている。なんだ、寝言か。
一人っ子なので話す相手は父と母しかいない。時々犬にも語りかけているのだが、犬は全く興味を示す様子もなくすぐに寝ているので相手にならない。最近は思春期の入り口に足を突っ込んだので特に私に話してくれる。
娘の学校での話は実におもしろい。友達同士の細かな会話の様子を必死に説明してくれる。

毎日聞いていると娘の好きな子が判明する。母は娘と恋愛トークがしたくて毎日、「今日は〇〇くんとしゃべった?」とかしつこく聞いて迫る。時にうっとおしそうな娘も私が嬉しそうにしているからか?時々しゃべった内容を話してくれるのだ。
クラスの話題を聞いているとtくんは優等生、kくんはお調子者、dくんは活発でナルシスト、aちゃんはおっとりさんiちゃんはまじめで正義感が強いなどと様々なキャラクターが私の中ではっきりと認識されていく。
様々なキャラクターと出会い交流していく中で娘もいろんな感情を抱き生きているんだなぁと感じる。
毎日が幸せハッピーとは限らない。ひどく落ち込む日も来るだろう。
そしていつの日か私に必死に話しかける日もなくなるのだ。ヒミツごとも増えていく。
そう思うと淋しいが、大きくなってあなたが困ったとき本当の意味で信頼できる友がその中にいてほしい。おもいっきりどうでもいいことで大笑いしたり、時には真剣に話を聞いてくれるそんな友が一人でもいればと願うのだ。

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