言語はこうして生まれる

言語はジェスチャーゲーム


原書名は、THE LANGUAGE GAMEは、ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」に由来する。


言語ゲーム

言語はそれ単体では意味が確定するものではなく、日常の中で言葉をゲームのようにやり取りする中で、その意味を確定していくということ。




チョムスキーの普遍文法を否定

言語は遺伝的に決定されたものなどではなく、身振り手振り、発声、あるいはその両方で自分の意思を双方向的に伝え合うジェスチャーゲームのようなものが起源。

ゲームが繰り返されるたびに、言葉は単純化され、様式化され、やがて言語の体系が生まれる。

複雑な言語が世界には7000種類もあり、多彩で統一された傾向はない。

つまり、そのようなものに対応する遺伝的な本能があるとは考えにくい。


FOXP2は言語能力そのものではなく他の脳の高次機能にも影響を与えるものであり、「言語の遺伝子」というのは過大評価


言語の出現は言語に特化した適応の結果ではなく、すでに進化していた認知全般に関わるメカニズムに便乗してのの副産物。


デンマーク語はデンマーク人の子ですら、学習するのが困難

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