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調子に乗ってる
私はここ最近・調子に乗ってる。
日本語も英語も手のひらで転がしてるからだ。
サングラスかけてプール・サイドで横になり、トロピカル・ドリンクを飲んでる気分だ。そう、良くも悪くも・調子に乗ってるのだ。英語も日本語もスムーズに切り替えられ、的確な言葉を絶妙なタイミングで相手に届けられる。気の利いた軽いジョークだって・スマートにはさめる。
しかし、調子に乗れる期間は本当にごくわずかだ。少なくとも私にとっては。すずめの涙・ネコのひたい・雨天の犬の散歩・オカメインコの吐息・・・とにかく・すごくわずかで、調子に乗っている枝はすぐ折れて地面に叩き落とされることになる。わかってはいるが・それでも・続く限りは調子に乗って・踊り続ける。
大抵はこうだ。日本語ばかり喋っていると英語がつまづく。英語がスムーズな時は日本語がつっかえる。そして実に恐ろしいことだが、「失語期間」がある。英語も日本語も出てこない。ビジョンはある・思いはある。ふわふわ白いワタ雲が頭を覆っている。しかし、それらに名前をつけてあげることができない。
***
友達: 「英語と日本語、夢はどっちで見るの?」
私: 「両方」
**
寝てる時にみる夢よりも、起きている時に見てる夢の方がややこしい。つまり白昼夢だ。私は小2の担任に「話を聞いているようで、上の空ですね」と指摘されて自覚した。昔から簡単に「上の空」へ移行する。そして、英語ベースで生活するようになってからは、白昼夢の「内容」よりも、「仕組み」がややこしくなった。… たぶん。
ひととおり白昼夢が終わった後に「あれ・今のは英語だっけ日本語だっけ」と思い返す。ノートに書き留めておかないといけないからだ。そういう習慣を身につけた。分析して、アイディアと情報にわけて、どこで使うべきか整理するためだ。嘘みたいだが、本当にそうするのだ。
なんとか言語化して、私が感じているこの混沌の様子をあなたに届けたい。
大海原があるとする。大量の海水は私が白昼夢で思い浮かべるイメージや思考で成り立っている。そして、たいていは荒波だ。英語と日本語のことば達があちこちで、荒波と戦いながら泳いでいる。波間に頭が見えたり見えなかったりする。あれは日本語か?英語か?と私は思う。ことば達が・岸辺へ辿り着く前に・私は白昼夢から覚めることになる。
どう?なんとなく、わかる?
印象のかけらをできるだけ集めてなんとか言葉にしてメモする。何かを翻訳しているような能力を使っているのが感じられる。絵を描いてメモることはほとんどない。絵だと漠然としすぎてダメだ。
そうそう、こういうメモも自分宛てによく書く。
「なんか分からんくなってきた。ちゃんとまとめろ、Ako!」
とにかく、調子に乗ってる。
あなたの想像力が私の武器。今日も読んでくれてありがとう。
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