社会人になってから始めた趣味が、12年続けたら体育会系の部活みたいになってた
高校時代は文化部を2つ掛け持ちしていたものの、運動部には縁がなかった(というか、避けていた)わたし。みんなでわいわいするのは好きだけどスポーツ全般がとにかく苦手で(球技は笑っちゃうくらいセンスがない)運動会では存在感を消して応援役に徹していました。
そんなわたしが社会人になってから始めた趣味はフラダンスとタヒチアンダンス。20代も折り返し、体型の変化に焦りを感じていたことと(今となっては当時の焦りなんて序の口)ハワイが好きなので少しでも南国の風を感じて、楽しく続けられる運動習慣を作りたい!そしてあわゆくば「くびれ」を作りたい!という淡い期待を抱いてフラとタヒチを始めました。
踊っていても相変わらず運動神経の悪さは端々に表れますが、表現をすることや音楽に合わせて動くことが楽しく、上達はしないものの、ゆるゆる12年(同じスクールに在籍しながら)続いている趣味となりました。
12年続けていると、イベントの舞台など人前で踊る機会も出てきます。が、このイベントに向けた練習の日々が、さながら部活の大会前と化しています。複数チーム合同での体育館練習、自主練、イメトレ、課題曲の聴き込み…社会人になってから、まさかこんな運動部のような日々を過ごすことになるとは思いもしませんでした。
これまで体育会系の部活を経験していない身としては、なぜ社会人になってから、しかもそこそこのお金を払ってこんなに追い込まれているのか?と我ながら疑問に思うこともしばしば。部活さながらに先生に怒られたり、一時期は仕事後にヘロヘロの身体にムチ打って、週末夜9時から2時間のレッスンに通ったりしていました。12年続けていても、レッスンの翌日は毎回筋肉痛なので、もしや一生筋肉がつかないのかもしれません。
現在は2人の子ども(うち1人は0歳)のいる状況で毎週レッスンに通っているので、家族の協力があってこそ続けることができています。先日は2人目の産後初、かつニューノーマル時代になってから初めて観客ありのイベントで踊りました。結果はグダグダでしたが、舞台の緊張感と高揚感は、他では味わえない非日常であり、趣味を続ける上での張り合いになるなぁと感じます。
舞台が終わった後にいつも思うのは「舞台には魔物がいる」と「練習は裏切らない」の2つの言葉。舞台の魔物に勝つには練習あるのみなのです。今回は、圧倒的に練習が足りなかった…。仕事でいうと、プレゼンも似たところがある気がします。緊張しないためには、準備と練習あるのみ。
キャラ濃いめの最高の仲間との出会いも、ここまでフラとタヒチを続けてこれた理由のひとつです。社会人になってから、毎週必ず会う友だちってなかなかいないと思います。イベント前は週3で集まることもあり、これも部活みたいだと感じる要因のひとつです。スクールを離れていった仲間もいて、ずっと同じメンバーで踊れるわけではないのが切ないですが、一緒にレッスンやイベントに向けて過ごした時間は大切な思い出として心に残っています。
ライフステージの変化があるなかで、ひとつの趣味を長いこと続けていることは、これまで長く何かを続けたことがない自分にとって少しだけ誇らしいことでもあります。これからもゆるゆると、踊りを続けていきたいです。