見出し画像

解脱か、天国か。

不思議な夢を見た。
妙に現実感が有り、私の奥の私がうずいている。

神保町で、
「天国への行き方を知っている。」

私はこの言葉を聞いたときに、デジャヴにおそわれた。
以前、新宿のカフェでも同じ話をしている女性が居た。
彼女は興奮気味に「神がかった存在」と「秘伝の巻物」などの話をしていた。私はそれを聞きながらきっと偽のゴールだと思って聞いていた。

言葉に出せないが、私は本当のやり方を知っていた。
知っていたというか、思い出せるというか。

知っているのに、知っていたのに、
魅了する力に任せて、いま私の前に来た船に乗ってしまった。

むすめにも、母にも、好きな人にも、
最後のあいさつが出来ず、急なお迎えだった。

きらびやかな船、舞台のような世界。
意外と服装は自由な人が多い。
みな興奮していた。
私はその雰囲気に飲まれたいのに、出来ない。
没入している人たちを見て羨ましがっていた。

椅子に座ると、むすめの顔が思い出される。
わたしのそばにいつも居てくれた。
わたしは心残りを思い出してしまった。

と、同時に「これはなんか変だ」が発動した。
急に五感が研ぎ澄まされる。

全ての人間の顔や動作を見る。
次に装飾や小物などを見る。

「あ、これ間違えたやつだ。」
と気づいたときには遅かった。
地獄の片道切符だった。

身体検査が終わって、
まずは、ホチキスと吸ったたばこを全部食べさせられた。
こんなのはまだ序の口だと嬉しそうに言われた。

これは夢だと言うことを思い出して、気合で目を覚ました。
いつも思うが、夢は最後まで苦しんだほうが良いのか?

現実には愛しいむすめが横で寝ていた。
大好きな人達から連絡が来ていた。現実は穏やかで美しい。

ここまで書いて思い出したけど、今日が命日だったのか。