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新の一枚

久しぶりに。

わが家の小さな小さな「ほったらかし家庭菜園」のお話です。

わが家には、庭の西側の隅っこに、とても小さな小さな、一畝だけの畑があります。
そう、家を購入したときに、庭の草取りが面倒くさいから、全部コンクリにすると主張していた旦那を「せめて、実がなる植物を植えさせてほしいんやけど」と半ば強引に説得して獲得した、畑にしてもいいよスペース。

何を植えようが、私の自由。
昨年夏は、「ぬか漬けに使えるモノ」をテーマに掲げて、白瓜やミニトマト、生姜、赤唐辛子などなどを植えていた。

そして、秋になり、すべての収穫が終わった。いつもなら、冬場は畑に何も植えないので、畑仕事はお休みなのだか、今年は違った。

それは1本の電話から始まった。

ある日、旦那が実家から大量のジャガイモをもらってきた。どうやら、親戚の伯母さんからもらったジャガイモをおすそ分けしてもらったらしい。
ということで、旦那が伯母さんにお礼の電話をかけていた。

「あ、この前はたくさんジャガイモをいただきまして、ありがとうございました~。ほくほくして、美味しかったよ~」
「そうやろ?それ、うちで作ったとよ~」
「へぇ~、そうなん?」
「そうそう。簡単にできるとよ。あんたも作ってみらんね?」
「えぇぇぇ~・・・」
「ジャガイモを冷蔵庫に入れとったら、芽が出てくるけん。それを土に植えてみてん。ゴロゴロジャガイモができるけん。簡単やろうが」

という電話のやりとりを旦那から聞いた私。
「ほぇ~、そぎゃん簡単にジャガイモってできるとね!?」
「らしいよ~」
「ふーん・・・やってみよっか!?」
「やりますか?」

こうして、わが家のほったらかし家庭菜園は、冬も稼働することとなった。

さあ、冬の「ほったらかし家庭菜園」開幕!

いただいたジャガイモを冷蔵庫に寝かせておいたら、確かに芽が出てきた。よし!植えるぞー!
あ、そうだ。せっかく植えるなら、ダイコンとかニンジンも植えてみようかなぁ~。そう思い、ダイコンとニンジンの種も買ってきた。

だが、ここからが「ほったらかし家庭菜園」の本領発揮となった。
ジャガイモなんて、今まで植えたことなかったので、幼い頃に植えたことがあるという、旦那のうっすらとした記憶と、ネットの選びきれない情報をもとに芽が出たジャガイモを適当に土の中へ。

そして、一緒に植えようと思って買ってきたダイコンとニンジンは、何を思ったか、袋を開けて、一粒一粒、間隔を開けて蒔くのが面倒になって、一直線に土の上に線を引き、そこに何も考えず、ばらーっと種を蒔き、土をかぶせて、よーし、種まき終了!

種まきもいい加減なら、その後の水やりや雑草も、かなり自然におまかせなわが家の家庭菜園。だから「ほったらかし家庭菜園」と名付けている。
それでもこの菜園で、数々の野菜が、私の放置プレイに負けず、かなりたくましく育っている。自然の生命力ってすごいやん。

撮った!

こうして、寒い冬の中、まず目に見えて、たくましく育ったのは、ダイコンとニンジン。何も考えずに密な状態で植えてしまったので、さすがに間引かないとと思い、地上に出てきた葉っぱをひたすら抜いた。

そして、ダイコンの葉っぱがいい感じに大きくなったところで、1本抜いてみた。15cmぐらいの細長いダイコンが土の中から出てきた。うーん・・・一口おでんダイコンって感じかな?美味しくいただきましたよ。
え?ニンジンは!?・・・スティックサラダ並みの細さでしたよ、ええ。

そしてそして、肝心のジャガイモはというと。
旦那と、毎日畑を眺めて、収穫のタイミングはいつよ?という議論を繰り広げ、結局、葉っぱが黄色くなってきたから、今じゃね?と、もう収穫すらも「ほったらかし家庭菜園」の名にふさわしいものとなった。
それでも、大きなモノで5cmぐらいの新ジャガイモが収穫できた。
「ちゃんとジャガイモできたね~」
そう言いながら、新ジャガイモは、オーブントースターでバターや塩、塩辛を乗せてあっという間に消費してしまった。

そしてこの記事を書く数日前、農協でジャガイモの種芋を見かけた。
それを手に取ったのは言うまでもない。

今度はカレーと肉じゃがとシチューとポテサラと・・・!


記事を書くための栄養源にします(^^;)