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鉄道の一枚 1

あるプロジェクトを見つけた。

「その日まで、ともにがんばろうプロジェクト」
JR九州がこの自粛生活の中で展開しているプロジェクトだ。地元テレビの情報番組で知った。速攻でホームページをチェックする。動画があがっている。

小さな時から、乗り物が大好きな私。電車、列車、新幹線、飛行機、船、車、バス、ゴーカート、・・・あ、回転ジェットコースターはなぜか酔うので勘弁していただきたいのだが・・・。

そんな大好きな乗り物たちも今は減便や運休で自粛生活を送っている。私たち人間と一緒だ。テレビやネットで乗り物を目にすると、普段なら外に出て旅をしたい気分になるが、今はぐっと我慢。

なのに・・・、この動画はずるい。

我慢していた気持ちがほろっと崩れたのは、九州に走っているあのななつ星の動画を見たせいだった。しかも初見で、涙腺まで緩んでしまった。JR九州のこういう企画はほんとずるいよ。

画面に流れるななつ星の姿、ななつ星を迎える人たちの姿、ななつ星を支える整備の方たちや乗務員の方たち。こうして見ると、鉄道には多くの人たちが携わっているのがよく分かる。

もちろん人が動かしているモノなので、いいことばかりとは限らない。アクシデントもある。でもそのさまざまなことを、人も鉄道も乗り越えていかなければならない。

それにしても、ずるいやん。

いろいろあるけど、今はこの動画に励まされている。九州新幹線が全線開通した時もそうだった。CM撮影する新幹線に手を振りに行った。そのCMがしばらくして公開された時もこんな気持ちになった。

ななつ星が運行開始した日もななつ星に手を振りに行った。たくさんの人が手を振りに駅へ来ていた。7年も前のことなのに、この動画を見て昨日のことのように思い出している。

昔は仕事や帰省で、よく787系特急にお世話になっていた。当時は何も考えずに乗っていたので、さほど感動もなかったのだが、のちに、あのデザインの列車がJR九州独自のものと知って、鉄道デザイナー水戸岡氏の講演会に何度も足を運んで、大好きになっていった。気づいたらはまっていた。

撮った!

そう、少しでもななつ星に近づきたくて、ななつ星車内の扉や格子に採用されている「大川組子」に惚れて、大川市まで出かけて買ってきた一品である。さすが家具の街。観光協会には組子以外にも惹かれるモノがたくさんあったが、その日は組子一点に絞った。

ところが、買ってきたものの、これは自分で組み立てる組子。すでに組み上げられた組子もあったのだが、ここはひとつがんばって自分で作ってみようと組み立てキットを買ったのだが・・・私が不器用すぎて仕上がるまでに数時間を要した。やっぱり職人にはなれないな、うん。

また列車に普通に乗れる日が来るまで、この生活をがんばろうと思った。その一方で医療従事者をはじめ、このような物流に携わっている方々に感謝の念しかない。本当にありがとうございます。そして普通の生活が戻った時に鉄道を堪能したいと思う。もちろんななつ星にも乗りたいが、それはいつになることやら・・・。

とにかく、見えない敵に立ち向かうしかない。

記事を書くための栄養源にします(^^;)