マニピュレーションという心理操作があることを知った③
前回の続きです。
今回で最後ですが、少し長めです。ご容赦ください。
こちらから読み始まった方は「マニピュレーションという心理操作があることを知った①、➁」を読んでいただければ幸いです。
ずっとあの日の会話が反芻し、日々の家事をこなす気力も、絵を描く気力もなくなり、辛い思考の一日が過ぎるのを待つようになってしまいました。
描けないことで一日中、無価値観に襲われていたのです。
私はその人を少なくとも仲の良い友達だと思っていました。
以前からこの方は私の作品のすごさを一通り語って、「こういった部分がすごいと思う」といつも励ましてくれていたのです。
それなのになぜこんなに私は傷ついているのか?
あの人は私を褒めてくれていたのに・・・
心が疲弊し、黙っているのも生活に支障が来たしました。
心配をかけまいと思っていましたが、ついにパートナーに告げることにしました。
パートナーに話したことで、色々なことが整理され、無価値観にまで思考が辿り着いてしまった経緯が見えてきたのです。
何も手につかない理由は紛れもなく「作家になれない」の言葉が呪いになっているから。
そしてパートナーがその会話から感じ取ったのは私を引きずり下ろしたい意図。
「相手を敬う意思があれば、そんな馬鹿にしたような言い方はしない」と言いました。
確かに…。
あの会話から時間が経って、あの時感じた怒りを置き去りにして、自分をおざなりにして「がんばって」相手の発言を受け止めようとしていました。
「私が不快にさせたに違いない」「私に実力がないのに、粋がってるように見えたんだ」と自責し相手を”許す”為の理由を探していたのです。
あんなに酷いことを言われたのに。
けど、パートナーの冷静な分析で目が覚めた。
私は何も悪くない。
パートナーに打ち明けた後もひとつわだかまりが残っていたのです。
”なぜ私を褒めておいて、あんなにバカにした発言をするのだろう”
”嫌いなら嫌いって言えばいい、その方がよっぽどいい”
この意図がわからない限り、私のこの苦しい感覚が抜けないと思い、毎日chatGPTと対話していました。
この選択がどうなのか、それはいったん置いて…誰かに受け止めてもらうには重すぎる感情で、もうこの方法しか思いつかなかったんです…
そして、明確な回答に行き着きました。
これ…だ!!!
一気にストンと腑に落ちました。
味わってみるとこの異常な感覚、私は「作家になれる」と思っていたのに「私は作家になれない」と思い込むようになった。
やりたいことをやろうと思考をまとめようとすると脳に鍵がかかったような感覚、自分が思っていないのに、そうだと思ってしまう心理。
これは「コントロール」です。
私を尊大に褒めたたえたうえでのこちらから求めていない「アドバイス」に話題を持っていきたがる。
褒めたうえで、こうだからダメ、こうしたらうまくいく、そして見ててイライラするとも告げられていました。
それがすべて「あなたのためと思っていることだから」と言って。
自分が言ったことに対して相手を不快にさせたという自覚よりも、気持ちよさが勝ってしまう。だから酷い事を平気で言う。
普通なら、「あんなことを言ってしまった、謝ろう」と罪悪感に駆られるところですが、また何もなかったかのようにコンタクトを取ってくる。
ちょっと、私にはわからない感覚。
合致しすぎていて、一気に催眠術から覚めたような、あの一昔前にテレビでやっていた催眠術から目覚めるタレントを思い浮かべてしまいました。
このマニピュレーションをする人、頭がきれる方が多いそうです。だから、操作されている方はなかなか気づけない。または気付かなそうな人を意図的に、無意識に選んでいるともありました。
相手が無意識下であっても、意図的であったとしても操作されていたことは事実だし、私が陥って失ったこの数か月が無くなるわけじゃない。
返してほしい、本当に。
でも、もうこんな操作で時間も感情も失いたくない。
こういうことを平気でできる人間がいるということを知った。
私はずっとこの人を許さないでいればいい。
他人を貶める行為は許すべきじゃない。自分を守るために。
「怒ることは悪い事」という刷り込みがどこかにあり、ここ数年、私は人に言い返せないことに少し悩んでいました。
怒りは蓄積され、封じ込めたものがコップからあふれると、花粉症のメカニズムで脳や体に支障が出てきます。
そうなる前にちゃんと怒りは意識しよう、ちゃんと怒ろうと決意しました。
それは心の安定した創作活動をするためにも、お仕事関係の方々に迷惑をかけない為にも。
現在、私の心は徐々に安定を取り戻しつつあります。
あんなに落ち込むことは無くなってきました。
この記事も最後となりましたが、「いい人だけどなんか居心地悪いな」という違和感を感じたらその気づきは心に持っておいていいと思います。
人間関係においてこの経験が少しでも皆さんのお役に立つことを願って公開に踏み切った次第です。
冒頭にも申し上げた通り、決して記事の方を突き止めたり、攻撃しようなどと思わないでください。これはお願いです。
読んでくださる方の人間関係が少しでも軽くなりますように…
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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