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埼玉県民ってさいたま大好きだよね-「翔んで埼玉」感想-

世の中はコロナウイルスで何かと自粛ムード。学校も幼稚園もお休みになってしまい、毎日家で子どもたちと過ごさなくてはいけなくなった…。ずっと自宅なので、先日地上波で放送された「翔んで埼玉」を見ることにした。

まさに「壮大な茶番劇」!

公式でもキャッチフレーズになってたと思うけどまさにこれ。「私って一体何を見せられてるの?(笑)」というほどの茶番劇。それを演者さんたちがくそ真面目にやってるもんだから、おかしくって仕方ない。漫画の滑稽な設定を、本当に上手く映像化していたと思う。舞台が【ベルサイユの薔薇】みたいになってるのが、違和感なくこの世界に入っていけた一因だろう。普通の現代人の格好だったら、違和感アリアリというかディスり合いがリアルになりすぎて、色々遺恨が残りそうだもの。

埼玉と千葉の争い、神奈川はなぜか悪者

これ、地域あるあるじゃないかな。私は四国出身ですが、「愛媛」と「香川」の四国ナンバー1争い、「高知」と「徳島」の四国ワースト1争いとか普通にあった。本気じゃなく面白おかしくなんだけど、けっこう酒の席では白熱する。私は愛媛出身だが、間違いなく四国ナンバー1県だと思っている(笑)。

この映画の中でも、埼玉も千葉も神奈川はナンバー2だと認めてるのが面白い。認めたうえでナンバー3を争ってる。しかも争う内容がくだらなすぎて…。千葉は海があるのが誇りで、埼玉は海を求めてトンネルまで掘るという。出身芸能人争いも「そう!やるよね~自分じゃなくて芸能人自慢!」とおかしくなってしまった。「弱い!」って言われた芸能人の立場って…。

神奈川は東京に賄賂送ってる悪者だという描かれ方が秀逸。結局、どこの県もディスられている。埼玉というより、群馬、茨城の扱いひどくない…(笑)?秘境の地になってるし。

埼玉の人にしかわからない、「大宮」「浦和」の戦い

大宮と浦和の戦いも映画の中で描かれていた。その中での与野の空気感。私は今、埼玉在住なのでめちゃくちゃ面白かったが、これ多分他県の人から見るとよく分からないことだと思う。埼玉県民にはバカうけ間違いない内輪ネタをちょっとはさんでいるところも、私的にはツボだった。

あまり目立つことのない埼玉を主役にしてくれた映画

他の県の人から見た「埼玉」は、東京のベッドタウンというイメージで、特に目立った印象はないんじゃないかなと思っている。友達に「埼玉ってなにがあるの?」って聞かれても、正直、鉄道博物館とさいたまスーパーアリーナくらいしか答えられないかも。(私がよそ者だからかもしれませんが…)後は東武動物公園くらい?最近はムーミンタウンもあるかな。

そんな埼玉県にスポットライトが当たった映画。そりゃ埼玉の人は応援する。他県より映画の観客動員数も多かったらしいし、公開から5か月くらい経っても地元の映画館「MOVIXさいたま」ではロングラン上映されていて、アラジンを見に映画館に足を運んだ私も驚いた。

「悪名は無名に勝る」。ディスりの映画も笑い飛ばし、埼玉が有名になったことで喜んだ愛しい埼玉県民。映画で誰よりも笑って喜んだのは絶対埼玉県民だ。他県の人には地元を卑下したりすることがあっても、結局、埼玉県民はさいたまが大好きなんだよね。

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