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牧よ、全主婦はきみの味方だー劇場版おっさんずラブ感想ー

もうすぐ沼落ちして1か月。奇跡的に見れたバレンタイン復活上映での感想を私なりに書いていく。

牧の気持ちがわかりみすぎる

映画しょっぱなから春田のダメっぷり飛ばしまくり。

浮気疑惑に始まり、帰国初日の夜に「わんだほう」で飲んでしかも酔っぱらって帰るなんて…。ご飯作って待ってるじゃん!嫁が!え?飲みに行くこと連絡もしてないの?いや、ないない。これは妻的にはぶち切れポイントだ。いくら「食べる」と言われたって、怒りゲージは6割超える。

仕事で疲れて帰って来たら、台所がぐちゃぐちゃ。ここで怒りゲージはMaxになる。作ってくれる気持ちは嬉しい。でも…でもね…片づけまでが料理だから!!!そしてなぜ唐揚げ作るし!好きなのはわかるさ。でもさ、まずはカレーかチャーハンからチャレンジしようよ…。

夫あるある過ぎて、1人で春田にムカムカしてた。感情移入しすぎ(笑)。

はちゃめちゃストーリー

映画版にしたからスケール大きくしなければいけなかったのか。はたまた製作期間が短かったのか。内容ははちゃめちゃだったので、気になった突っ込みどころ一覧を作ってみた。(まだ1回しか見れていなく内容もうろ覚えなので、間違えがありましてもご容赦ください…)

・本社が営業所に乗り込んでくる。強制退去させようとしてたのに、その後普通にそこで仕事してなかった?~あれは何だったのか…夢?~

・ジーニアス7発足の社内集会?が新興宗教のようだった。~これ、自分がこの会社に入ったら「ヤバい会社に入ってしまった!」って真っ青になるやつ。しかも提携先の企業の人と握手しないで、なぜ自社同士で握手???「?」が止まらない…~

・うどん屋のことをわかるためにうどん屋を手伝う。「Why?」~立ち退きとあまり関係ない気が…~

・花火大会のジャスティス、どこから湧いてきた?浴衣まで着て誰と来てたの?え?~その後のシーンはとても感動的だったが、ずっと「ジャス、誰と来てるの?浴衣まで着てんじゃん。お友達はどこへ?」と頭が"?"だらけになって気になってしまい集中できず…~

・営業所のみんなで監禁された春田を助けに行く。~事務所空にしてもええんか?~

・武川さん、そんなに部長への愛をいつ秘めたの?~えらい牧くんとタイプ違いますがな~

・香港でぶつかりそうになったおじいちゃんがすごい人。~そんな感謝されるほどのことを春田はしてない気がする~

ぱっと思いつくのでもこれだけあった。年を取ると粗探ししてしまって、純粋に作品を楽しめなくなるのが悲しいところだ。

根本にある愛のテーマはぶれておらず感動する

ドラマからのテーマでもある「人を愛するということ」と並行して、「家族になる」ということもテーマになっていたと思う。そこは最後まで軸がしっかりあった。

ドラマ版で戸惑い終始想いの定まらなかった春田が、自分の意志で牧と家族になろうとしていた。人を愛することを知って、そこから先に進もうと努力し成長しようとしていた。一方の牧は、相変わらず自己完結で話し合おうとしない。傷つくことを恐れて向き合おうとしていない。実家に帰ったのだって、忙しい仕事の中で向き合う余裕もなかったのだろうが、関係が壊れることを恐れて逃げていた。

恋の熱はいつか冷めてしまう。家族になり、その後もずっと一緒に生活していくためには、信頼関係と相手への尊敬の念は必要不可欠になる。2人でどんな家庭を築きたいか、仕事や家事のことはどうしていくか、とことん話し合わなければ、どこかで必ず破綻してしまう。男女の夫婦関係だって同じ。そこで悩み考えなければいけないのは、愛する人と「家族になりたい」と思ったときに、誰しもが必ず避けては通れない道だからだ。

「言わなきゃ伝わらない」ことを教えてくれたのは、記憶を失った部長。ライバルだけど、結局2人の背中を押してくれる素敵なヒロインだ。いや、ヒロインなのに2回も失恋してるし…かわいそうな部長…。

なんだかんだで楽しい映画だった!

いろいろ思うところもあったが、OLファンとしてはすっきり楽しい映画だった。はるたんが「牧!好き好き!」なのも新鮮だったし、はるたんが周りを気にせず牧と恋人同士なのも嬉しかったし、マロがイケメンだったし、部長は相変わらず面白かったし。ちずと牧が親友な感じも良かったし、ジャスも狸穴さんも元からいたかのようにおっさんずラブの世界に染まってたのも良かった。円盤発売が今から楽しみだ!また丁寧に生きていこう。

映画の牧を見てて、家族だからこそきちんと思いを伝えなきゃいけないと思い直した。結婚生活が長くなってくると、喧嘩になったり嫌な顔されるのが面倒で、気持ちを夫に伝えずママ友さんに愚痴るだけになる(笑)。夫婦関係が破綻してしまう前に、久しぶりに夫と向き合ってみようかな…。


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