忍び寄るくろいかげ
「めんどくさ・・・」
思わず言葉が漏れてしまった。向かう先は自分自身だ。
25歳にもなって、人間関係に悩んでいる。学校での人間関係が人生の全てであった、学生時代みたいに。
・遊びの誘いを断られた
・気がついたら自分からばかり誘っている
・“また遊ぼうね”の社交辞令を真に受けてしまう
・親友と思っていた人と疎遠になってしまった
大人になるにつれ、よくあることだと思う。でも、受け止められない。
合わないと思ったらその人から離れて、さっさと次行きましょう。
そんなのは“次”がある人がやることだ。小さな世界で生きている人には通用しない。一生一人でいいと割り切る決心もつかない。
あの人も あの人も あの人も。
みんな、どうやって人間関係を築いて、うまくやっているのだろうか。
もう既に大幅にスタートダッシュが遅れていると思うと、やる気もなくなる。
わずかなプライドが邪魔をして、虚勢を張るしかなくて、理想と現実のギャップについていけなくなった時、何もかも面倒に感じるのだ。
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